ファン・マヌエル・ロペス対オルランド・サリド(2011/04/16)

WBOフェザー級タイトルマッチ

プエルトリコの2階級制覇王者ファン・マヌエル・ロペス選手(Juan Manuel Lopez)がメキシコの元王者オルランド・サリド選手(Orlando Salido)の挑戦を受けた一戦は王者の地元プエルトリコで行われましたが、サリド選手が8回TKOで勝利して王座返り咲きを果たす番狂わせとなっています。(体格比較)

サウスポーのファンマ選手に対し右ストレートリードがいい感じでヒットしていたサリド選手。さらに数は少なかったものの左フックも効果的に見えた初回。加えてファンマ選手に対してパワー体力で劣っていない様子も感じられて波乱の予感がチラッと過ぎった立ち上がりの攻防。
とは言うもののポイント的には微妙に見えた初回で、2回からはファンマ選手の右フックリード、左ストレートでのボクシングが展開をリードしていきます。
しかし4回、前のラウンドからサリド選手が見せ始めていたスイング気味の右がファンマ選手をキャッチする場面が増えてペースが変わります。
乱されたリズムを取り戻そうとプレスを強めたファンマ選手でしたが続く5回に左フックからフォローされたサリド選手の右で痛烈なノックダウンを喫し、結果論で言えばこの時点で試合は終わっていました。
深刻なダメージを負い、さらにサリド選手の正確な左右を何度も打ち抜かれながらもファイトする意思を前面に押し出していたファンマ選手のガッツ、体力は驚異的なもので、徐々に足が戻っていった7回には見せ場を作る場面もあるにはあったのですが、8回にサリド選手の右アッパーで再び動きを鈍らせてしまい、以降のサリド選手の追撃を次から次に浴び続けていた場面でのストップでした。

ストップのその瞬間まで懸命にパンチを振るっていたファンマ選手。サリド選手の強打を受けて立っているのがやっと、という状態に陥りながらフラフラした足取りのままパンチを繰り出して前進していったシーンなど、ファンマ選手のガッツ、戦う本能は本当に驚異的なものでした。しかし限界でした。



サリド選手は35勝(23KO)11敗2分。ロペス選手は30勝(27KO)1敗。


ニュース動画
Recap: Juan Manuel Lopez vs. Orlando Salido - SHOWTIME Boxing - Boxeo - JuanMa


Salido Creates Shockwaves in The Featherweight Division(Cliff Rold/Boxing Scene)
Juanma vs Salido Rematch Eyed For November, December(Rey colon/Boxing Scene)
写真
Photos: Orlando Salido Shocks Juanma in Puerto Rico(Boxing Scene)
Salido shocks JuanMa(Photos: PRBBP/José Pérez/Fightnews)
More on Salido-JuanMa(Tom Casino/Fightnews)

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