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若くないハムレットの悩み

2020-05-04 | 『増鏡』の作者と成立年代(2020)
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 5月 4日(月)21時32分21秒

コロナで自粛疲れの世間の皆様には申し訳ないですが、私はけっこう元気です。
ただ、近隣の公共図書館・大学図書館が全く利用できなくなって一ヵ月近く経過し、4月15日には国会図書館の遠隔複写サービスも中止されてしまって、必要な論文を入手できないのは本当に痛いですね。
今やっている鎌倉時代の上杉氏についても書くべき内容はある程度まとまっているのですが、念のため確認しておきたい事項も多く、どうしようかなと思っています。
正確を期すために暫くはきっぱり断念するか、それとも後日修正することを前提に、多少は粗っぽくとも一応文章の形にしておくか。
うーむ。
なかなか悩ましいところです。

>筆綾丸さん
>山本博文『「関が原」の決算書』(新潮新書)
同書の担当編集者によれば、

-------
 本書の著者、山本博文さんは2020年3月29日の早朝、帰らぬ人となりました。本書の最後の校正を私に送って下さってからわずか3日後。青天の霹靂でした。
 がんであるとは仰っていました。腎盂がんというのが正式な病名であるようですが、最後にお目にかかった際、「実はがんでね」と。これから入院する東大病院1階のタリーズで、コーヒーをすすりながら。肝臓にも、肺にも、転移しているようなんだよ、といつもの山本さんの穏やかな声音と顔色で、淡々と仰っていたのが3月5日のことでした。それからわずか3週間。【後略】

とのことで、ずいぶん慌ただしい出来事だったようですね。

>ザゲィムプレィアさん
お久しぶりです。
山本氏、六十三歳というのは若過ぎますね。

※筆綾丸さんとザゲィムプレィアさんの下記投稿へのレスです。

閑話 2020/05/31(日) 05:34:09
山本博文『「関が原」の決算書』(新潮新書)をアマゾンに注文するときに知ったのですが、氏は亡くなられたのですね。

以下は、コロナ疲れによる戯言です。
『プラダを着た悪魔 (The Devil Wears Prada) 』という映画があるが、現在、プラダは医療用防護服も製造しているので、さしづめ、The Doctor Wears Prada's Hazmat Suitといった感じである。
Virexit (virus+exit) は、BrexitとMegxitと同じように、exorcismの一種である。
鬼才Quentin Tarantino監督は、コロナウイルスを踏まえ、新作『Quarantine Tarantula (検疫中の蜘蛛)』を構想中である。

山本博文氏を惜しむ 2020/05/04(月) 09:41:47(ザゲィムプレィアさん)
亡くなられたことを知りませんでした。新聞の宅配は何年も前に止めていて、そのせいでしょうか。

世の中に素人向けの歴史の本は文字通り山ほどありますが、その多くは資料と照合するまでもなく「胡散臭い」或いは「一方的な記述だ」の感想を
抱かせるものです。その中で氏の著作は長年史料編纂所に勤務してきた専門家らしく安心して読めるものでした。
Wikipediaによれば63才。ご健在ならまだまだ著作が期待できたはずで、惜しい方を亡くしたものです。
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