備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『えんとつ町のプペル』

2021-11-28 18:18:57 | 国内ミュージカル
テキトーなあらすじ。

ハロウィン、
皆が仮装し、踊る夜。
各々がマスクを脱ぐも、
プペルだけは、変わらない。

その臭いと容姿から、
皆から避けられる。

そんななか、
ルビッチだけは、
避けずに、相手に、
友達になってくれる。

更に、ダンが率いる、
えんとつ掃除の
仕事も斡旋するが、
異端審問者達から追われるプペル。

地下に逃げ込むと、
無煙火薬を操るスコップと出会う。

無事、逃げ切るが、
ベラールの手下(乾氏)が、
代わりに、ダンを狙う。

一命を取り留めたものの、
ベラールと張り合うため、
皆の気持ちを一つにする案を考える。

結果、煙で覆われてる雲を
無煙火薬で吹き飛ばす事を提案。

ベラールの妨害にも合いながら、
アントニオやレベッカの協力のもと、
無煙火薬を空高く、飛ばそうとするも、
上手くいかず、プペルが身体をていして飛ばす。

そして、煙はなくなり、
星をみれるようになり、暗転。


吉原@プペル、ブルーノ
2役。
ブルーノはルビッチの亡くなった父親。
ただ、失踪、ってノリだったから、
どこかで、実は生きてたフラグ、
有るかな、と思ってたけど、なかった。

で、本役のプペル。
ミツヲに気弱な役、
という時点で、もう、100点。

とことん、気弱な役で、
まず、他の作品では、観ない設定。
それでいて、張り上げる歌をこの距離で聞ける。

それだけで、元は取れる。

笠井@ルビッチ
子役、というか、
アニー経由か。

まー、それでも、
オーディションに
合格してるだけあって、
ソロも無難に聴かす。

もちろん、これを
帝劇ヒロイン女優が歌えば、
もっと、映えるんだろうな、
とは思うけど。


知念@ローラ
一人、別世界、その1。

曲こそ少ないけど、
この距離で、この歌声を
聞けるのは、なかなかにオイシい。


藤森@スコップ
映画配役続投枠。

ま、帝劇に立ってるくらいだから、
ミュージカルでも、そこまで。

ただ、早口過ぎる歌詞が
ちょっと、大変そう。

すべては、キャラありき?


宮川@ダン
一人、別世界、その2。
嗄れている声なので、
初見の人からは高評価されづらそう。

でも、踊ったり、歌ったりと、
思ってた以上に、出番が多い。


竹下@アントニオ&田野@レベッカ
少年と少女。
両方とも子役あがり。
少年役を女性が演じると、
どうしても違和感が有り。

ただ、田野さんは、
他にも有名どころを
出てるだけは、有る、感。


岡@ベラール
一人、別世界、その3。

一番の出オチ感。
2.5ミュージカルにも、
出てはいるし、そのノリだと、
十分、振り切れてるし、
やはり、この距離で観られるお得感。

ただ、ダミ声指定
なのが、残念。
歌い上げれば、良いのに。

コウタナカ、音楽。
多彩な音楽だけど、
一本のミュージカルとしては、
そこまで広げすぎな音楽世界観では無い。

また、事前に聴いてる曲は、
印象に残りやすいし、
あのタイトル曲は耳に残る。

ただ、初見での、『お持ち帰り曲は?』
と聞かれると、それは無いかも。


絵本が原作なだけあって、
ストーリーの展開が、
中途半端、というか、
オチへのもって行き方が、
中途半端、というか。

抽象的な結末への、
展開が唐突過ぎる。

たぶん、普通の小劇団が、
これを上演すれば、
それなりの甘い評価になるけど、
演出家へのハードルが高すぎる。

内容よりも、
出演者への期待値を
上げていけば、
観れない事も無い。

ただ、ともかく演出家への、
舞台外の情報が多すぎて、
両手を上げて良かった、とは言えない。
(もっと、改善点は有るだろうと)
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