備忘録

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岡幸二郎 デビュー30周年記念 ミュージカル・ガラ・コンサート

2019-10-27 01:12:01 | コンサート感想
オープニングは
『オペラ座の怪人』の”オーバーチェア”
そこに現れる、スーツの怪人。
左手一つで、オケの演奏を
途中で止め、そのまま、次曲に。


”ミュージック・オブ・ザ・ナイト”
『オペラ座の怪人』
岡@ファントム
振り付けも中途半端に本編仕様。
(タイミングが違うけど、
お触りシーンとか髪のかきあげとか)

ロングトーンを決める時、
拳を握るのでなく、パーの状態で。

でも、佇まいがラウル。
(気品ある雰囲気)
或いは『LND』のファントム。
(黒のロングコートが似合いそう)
『POTO』のファントムではない。


”愛せぬならば”『美女と野獣』
岡@ビースト
そこまで低音では無い。
四季訳だが、単語の切り方がかなり独特。


”僕の願い”『ノートルダムの鐘』
三浦@カジモド
マリウス以外で、
CDからの選曲となると、
これしか無いよね、と。

フルオケにハンドマイクで、
歌うのに慣れてないのか、
三浦氏をかなり気遣う指揮者。
頻繁に三浦氏のために振り向き、
三浦氏にタイミングを合わせようと必死。


”君の歌を聴けるまで”『LND』
小野田@怪人

ラウルが怪人。
無理に高音は出さず、地声で。
ラストのtill Iも上げない。

どうせなら、”負けたら地獄”を、
岡氏と聞きたかった。(配役はどちらでも有り)
けど、CD収録曲シバりが有るのか、実は。

ここで、ゲスト2人のトークコーナー。
相変わらずの岡節でバサバサと切る。

”見果てぬ夢”『ラマンチャの男』
岡@セルバンテス
プログラムは佐藤氏だったけど、
実際には岡氏で披露。
そのため、佐藤氏、欠席?
と、思ったモノの、次に登場。

ジキハイよりも、
負担が軽そうなコチラ歌う主役。
高らかに歌い上げるので、
年老いたセルバンテスでは無い。

また、MCでは今日が帝劇の千秋楽?
と、時事ネタを挟んでいく。

歌唱後、佐藤氏との出会いの
話をして、佐藤氏、本人が登場。

”時が来た”『ジキハイ』
佐藤@ジキル

このコンサートシリーズで、
まさかの高平訳。そこOKなんだ。

ハイドは全く想像できない、
かなりの爽やかさ、それでいて、声楽系のジキル。


で、よく見たら、
プログラム自体が、
”見果てぬ夢”
『ジキハイ』佐藤氏
”時が来た”
『ラマンチャ』
と、タイトル自体の位置を誤植した可能性も。
とすると、最初からの予定曲か。

”アンセム”『チェス』
シリウス
ここで、アンサンブルとシリウス増員。
何を歌うのかと思ったら、これ。

冒頭をシリウスの二人がそれぞれ歌いつつ、
サビとかはオリジナルのハモリを披露。

途中、アンサンブルのコーラスも入り、
大ラスには、岡氏も参加して音圧。

初めてこの曲を聞いたのが、
タナボタでの岡氏verで、
久々のこの訳で聞いたのだが、
混ざっていても、その声はハッキリ分かる。


”マリア”『WSS』
岡@トニー
これはCD訳かな。

一部も終盤、
声が乗ってきた処で、
この甘い歌い方が本領発揮。

”ブイドイ”『ミスサイゴン』
岡@ジョン
出だしが大変に低音で、
かなりゾクゾクとクル。

今日はこの音域では歌わないのかな、
と思ってただけに、ドッシリとした、
でも、アメリカ人設定に違和感の無いジョン。

二部
”This is me”『グレショ』
コーラスの四人で。
女性のリードボーカルで、
ほかの三人がダンスを取り入れながら。

振り付けが付いているので
踊らないとマズいんだろうけど、
もっと、コーラスに比重が有れば、
結構、迫力あるパフォーマンスになりそうなのに。


”ありのままの私”『ラカージュ』
岡@ザザ
客席から登場。

本編は客席に去っていくだけに逆。

干される歌だけど、
そんな雰囲気は無い。


『レミゼ』コーナー
まずは”一日の終わり”の冒頭をインストで。


”サドゥンリー”
佐藤@バル
大変に暖かみを感じる歌い方。
聞き込んでいるのが分かる。

バルジャン役者で聞くのは、
これで二人目なのだが、
リトコゼへの愛情の籠め方が半端ない。

で、最後は消えるような”光”。
つい、”BHH”に繋がる連想を。

ただ、タナボタで聞いた、
林アキラ@バルジャンの方に勝るモノは無い。
この日本語歌詞との調和性との問題か。


”夢やぶれて”
岡@ファンテ
もう定番。
そして、儚い事は無い。


”カフェソング”
三浦@マリウス
持ち歌だし、歌い慣れてるけど、
それ以上がないかな。
如何に学生の亡霊を彷彿させるか、
コンサートでも、その点なのかな、と。


”彼を帰して”
佐藤@バル
本職。
まー、本編でも歌い込んでるし、
フルオケでのソロが初めてと言ってたが、
そんなの関係なしに、スコーンと持ってくる。

ただ、何故か、上手端からセンターに来ることは無かった。


”ABCカフェ〜民衆の歌”
小野田&岡@アンジョ
冒頭、アンジョパートを歌う小野田氏。

『遅刻だぞ』のタイミングで、岡氏も登場。
マリウスを岡氏が?と思ったら、
そこはカットで、アンジョパートを引き継ぐ。

そのままアンサンブルも追加し、
『群となりて』でかなりの音圧に。

また、2人だけになり、
アンジョパートを歌い続ける2人。

そこに三浦@マリウスが乱入し、”民衆の歌”へ。


岡氏一人残し、メイン曲に。

”星よ”
岡@ジャベ
特に、本編の降りは入れないけど、
歌声が大変に映える、ジャベ。
やはり、コンサートで聞く、
”星よ”が一番映える、ジャベ役者。

アンコール
”ワンデイモア”
佐藤@バル、三浦@マリ、瀧本@コゼ、
湊@エポ、小野田@アンジョ、岡@ジャベ、
シリウス@テナ夫妻

湊エポと小野田アンジョの存在感。
そして、最後、登場するジャベが、
一人、際だつ歌声でかき乱す。


三浦宏規氏
ゲストその1。
若干、客寄せパンダキャストな面も有るけど、
若い頃から目を掛け、育てたという面では、
この場に相応しいゲストなのかな。
実際、マリウスを勝ち取ってるわけだし。
ただ、フルオケ、ハンドマイクに慣れてない。

小野田龍之介氏
ゲストその2。
国際的な賞も受賞し、
リーバイ作品に出演出来る権利も
有るはずだけど、まだ出てないような。

やはり事務所の力か。
実際、プリンシパルだけど、
まだ、目立つ役には付いてないし。
その点、サイゴンのクリスは、
かなりメイン枠に近いのか。

今回、ソロで聞いて、
良い声と声量なんだ、と
改めて、思ったけど。


佐藤隆紀氏
ゲストその3。

フルオケでソロ、という条件が、
今回、初体験だったらしい。
確かに、今まではグループか、
或いはオケピ止まりだろうし。

やはり、声楽系で、
帝劇で主役を張るだけは有る。

こう、フルオケに負けない、
という条件は改めて、難しい事を知る。


岡氏。
本日の主役。
25周年のソロコン以来で、
その時からずっと平日開催が
多かったので、今回、やっと再見。

MCの声が嗄れていたくらいなので、
本調子では無い状態では可能性も。

そんな状況でも、上手くゲストを利用し、
適度な毒を吐きつつ、場を盛り上げる、
トークスキルとボーカルスキルを併せ持つ。

やはり、舞台よりもコンサートで聴きたい人。
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