備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『ストーリーオブマイライフ』太田&牧島ペア

2021-12-20 17:43:47 | 国内ミュージカル
テキトーなあらすじ。

少年二人の会話。
それは、
『先に死んだ方が弔辞を書く』
という、幼い日の約束。

トーマスがアルヴィンの
弔辞を書き始めるが、出だしから迷う。

アルヴィンは映画
『ストーリーオブマイライフ』
が好きだったと、話し始める。
(”知ってることを書くんだ”)

すると、アルヴィンが現れる。
白紙の弔辞を見て、
トーマスの物語、2人の物語を
トーマスの記憶という図書館から、
一冊ずつ取り出し、それを弔辞に
しようと、2人の出会いから歌い出す。


”ミセスレミントン”
始まりは6歳の夏。
アルヴィンが
『ストーリーオブマイライフ』
のキャラ扮装をし、
それをトーマスが当てた事から、
2人の出会いは始まる。

と、突然、
アルヴィンの父親の葬儀の記憶に。
アルヴィンから弔辞を頼まれるトーマス。
しかし、その弔辞が書けないトーマス。

まだ、書けないか、と、
アルヴィンはある記憶へ。
それは、アルヴィンの父親の本屋に
初めてトーマスを連れて来た日の記憶。
(素晴らしい贈り物)

アルヴィンの父親は、
本屋に来た人に、
相応しい本を渡す事で有名に。

アルヴィンも真似て、
有る本を渡す、それは
『トムソーヤの冒険』

その本を手に取り、その当時、
(”1876年”)の事を語り出す。

そして、時代は、
ミセスレミントンの葬儀へ。
そこに忍び込んだ2人は、
弔辞を聞き、アルヴィンは
どっちかが死んだら、
弔辞を書くと約束する。

ここで、
『アルヴィンがトーマスを
どれだけ愛してたかを書く』
と、アルヴィンのトーマスへの、
感情が初めて台詞に。


14歳の2人。
アルヴィンはバタフライ効果を
トーマスに教える。
14歳になっても、
アルヴィンは個性的だった。
(”普通”)

高校入学をキッカケに、
普通になれと言うトーマス。

それでも、バタフライ効果を
実証しようと、変わらないアルヴィン。

15歳のハロウィン。
アルヴィンは亡くなった母親の
毛布を被り、ゴーストの扮装で現れる。

しかし、それがイジメっ子の目に留まり、
思い出の毛布は捕られ、川に捨てられる。

トーマスがアルヴィンに
お前が分からない、と言うと、
ここで、初めて、
アルヴィン視点に。
5歳での母との別れた過去を話す。
(”人は進み続ける”)


場面はアルヴィンの父親の葬儀に。
その弔辞の内容は詩人の引用。

トーマスの言葉で読みたい、
と、初めて、アルヴィンの主張が。


18歳。
トーマスの大学入学試験は、
小説を書くこと。

そこで、トーマスはアルヴィンに、
小説を読んで貰おうとするが、
その評価がトーマスの人生を変える
『トーマスの人生を握る』と
ハッキリ、言うアルヴィン。

その小説のタイトルは
”バタフライ”
しかし、その内容を
読んだとき、アルヴィンは、
トーマスの答えを知り、
大学進学を勧める。
(内容は蝶が世界に羽ばたく
というストーリー。)

トーマスと別れたくないけど、
アルヴィンとの出会いが、
それを決めてしまったという、
バタフライ効果的な内容。

ただ、トーマスはアルヴィンの、
気持ちに気づいていない。


そして、トーマスは大学進学を決め、
アルヴィンとトーマスの別れの日。

橋の上で2人は会い、
枝を投げ合ってじゃれていると、
アルヴィンはトーマスの首にキスを。
そして、2人は別れる。
(”さよならを言うこと”)

進学してからも、帰省はしてるけど、
アルヴィンが知ってるトーマスは
少しずつ変わっていく。

ある日のクリスマス。
小説を書く課題に苦しむトーマス。
しかし、それを尻目に、
単純に再会を喜ぶアルヴィン。
そして、雪の上ではしゃぐ、
アルヴィンに、最初は無視してたのに、
最後には、雪遊びを一緒にするトーマス。
(”ここが始まりの場所”)

トーマスはここで『雪の中の天使』
というキッカケを生み出す。

更に、翌年。
トーマスは彼女を連れて帰る。
(”さよならを言うことパート2”)
それに、不服なアルヴィン。

数年後、
アルヴィンの父親の体調不良で、
本屋を引き継ぐことになるアルヴィン。

その引き継ぐ書類の手伝いに、
トーマスが戻ってくる。

気落ちするアルヴィンに、
『街に来ないか?』と誘うトーマス。
(”独立記念日”)

トーマスに初めて誘われた事、
それに街を出ることで、興奮気味なアルヴィン。

しかし、トーマスは
彼女と婚約した事を話せておらず、
街に会いに来たアルヴィンに
『こっちに来るな』と言ってしまう。
(”さよならを言うこと(パート3)”)

そして、街にやってきたアルヴィンは直ぐに帰る。
直ぐに、アルヴィンの元に戻り、
説明させてくれと、話しだすトーマス。
(”ここが好き”)

婚約を破棄したことを話し出すトーマス。

でも、結局、アルヴィンには何も話せないまま、
トーマスは執筆に専念するようになる。


数年後、作家として成功するトーマス。
取材が入るトーマス。

トーマスへの取材から、
ヒットした作品は、
トーマスの幼少の頃の話と分かる。
『誰に伝えたいか?』
という質問にも『読者』と
答え、アルヴィンの名前は出てこない。
アルヴィンはひたすら誉める歌詞。
(”君は素晴らしい、トム”)

突然、原稿が、
書けなくなるトーマス。

『雪の中の天使』という
モチーフは有るけど、
その先が出てこない。

その間、アルヴィンから、
4度(年)のクリスマスカードが届く。
(”そこには何もない”)


また、場面は、
アルヴィンの父親の葬儀に。
その弔辞の内容は詩人の引用。

トーマスの言葉で読みたい、
と、再び、アルヴィンの主張。

それに対して、
小さい本屋では何も生み出さない
と、返すトーマスに、

アルヴィンは、
今までのトーマスの作品は、
小さい街で過ごした出来事を
書いたこと、と言い捨てる。

さらに、新作の『雪の中の天使』も、
無から書いたモノではない、と。

ただ、思い出を使われた事を
否定するのでなく、トーマスの
書いた弔辞を読みたいとだけ訴えるアルヴィン。

結局、アルヴィンは、
父親との思い出を話し、
それを弔辞とする。

結果、その内容はつまらないが、
決して、終わらず、良い思い出だった。
そして、アルヴィンこそが
創作のヒントになっていたことに気づく。
(”アルヴィンを見てなかった”)

アルヴィンはトーマスに
弔辞を求めるが、まだ、
アルヴィンの物語は終わってない。

そこで、トーマスはアルヴィンに、
何故、アルヴィンはビルから落ちたのか?
と、問うが、その答えは出てこない。

そればかりか、
なぜ、この街に残ったのか、
なぜ、友情を保ち続けたのか。
と、自問自答し、

何故、落ちたのか?
そこにトーマスが関係してるのか?
何がトーマスに必要なのか?
と質問するアルヴィン。
(”これがすべて”)


トーマスは幼少のころの、
思い出を、森の中の天使を思い出す。
(”雪の中の天使”)

そして、アルヴィンの
弔辞をアルヴィンの物語を話す、といって幕。


太田@アルヴィン
アザトい。
ただただ、可愛い路線。
トレンチコートとか、
ひらひらさせて、
ノッポさん的可愛さ。

歌も、高音が続く曲が、
多いけど、外すことは無い。

というか、結構、
難解なメロディーや、
マイナー調な箇所もあるけど。


ふと、滝籐賢一氏を思い出したり。

で、田代氏を観て無いのに、
脳内再生が余裕な役。


牧島@トーマス
生真面目。
最初からシリアスなんだけど、
ちょっと、原田優一氏を彷彿。


低音が良く出ており、
平方氏より良いかも?
と思ったけど、高音がイマイチ。

で、平方氏で脳内再生、余裕。


ニール・バートラム楽曲。
良く聞く2曲は大変に耳に残る。
ただ、それ意外も聴いていて心地良い。

耳馴染みが良い、というのか?
マイナー調のメロディでも、それは健在。
チェロの音がまた、良く似合う。


ただ、内容とした時、
ハッキリと描かれて居ない点が多すぎる。

まず、アルヴィンは
何故、自殺したのか?
あるいは、事故なのか?

何か、アルヴィンを
追い込む一言が有るのか?
と思ったけど、それは無いし。
(無いと思われる)

最後、明らかになるかと、
思ったけど、ならなかった。


”バタフライ”の歌詞の意味。
アルヴィンはアレをどう受け取ったのか?
単純に、自分がトーマスにとって、
必要ない、と理解しただけなのか、
他にも意味を見いだしてるのか?


アルヴィンのトーマスへの愛情が、
親友以上のものなのか?
若干、アルヴィンが発達障害気味
な箇所が有るので、同性としての
好き(love)と言うよりは、子どものまま、
としての好き(like)なのか?


更に、
このアルヴィン、
途中から、
トーマスの中の都合よく解釈された
アルヴィンになってる気もする。

どこまでが、本当のアルヴィンの思い出で、
どこまでがトーマスの中のアルヴィンなのか?


と、色々、ツッコミどころは有るけど、
ドイツ語版を観たい、ということは変わらない。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ダウト』風姿花伝版 | トップ | 『Into the woods』梅芸版 »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (めい)
2022-01-07 07:53:56
明けましておめでとうございます。
こちらのペアもご覧になったんですね。
次回再演があったら観ようかしら。
『バタフライ』はバタフライ・エフェクトの話ですよね。
好きな曲です。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国内ミュージカル」カテゴリの最新記事