備忘録

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『三文オペラ』NTライブ2017

2017-08-21 02:44:28 | ライブビューイング(舞台関係)
ザックリなあらすじ。

ピーチャム夫妻が話をしている。
それによると、娘、ポリーが既に結婚していた。

その相手はマック。
マックはブラウン署長の弱みをつかむため、
容易に手出しは出来ない。

ピーチャム夫妻はマックを追いつめたい。
マックがやってることを見越して、
娼婦・ジョニーに、スパイ活動を依頼。

そして、マックがやってくる、
すぐに合図を送るジョニー。
ドンチャン騒ぎをしてると、
警察介入。捕まるマック。

二幕
マックの刑務所に訪問する、
ポリーとブラウン署長の娘、ベティ。

それぞれが、張り合う中、
ベティの助けで脱獄するマック。

しかし、捕まる。絞首刑に。
執行の階段を登ると、女王即位に伴い恩赦。

そのままナイト授与、終演。


Rory Kinnear(ロリー・キニア)@マック
ビジュアルは小太りハゲ。
そこまでの色男に見えないのに、
何故か、男女から好かれる。


いわゆるミュージカル発声ではなく、
歌が上手い俳優レベル。

Nick Holder(ニック・ホルダー)@ピーチャム
更に、巨漢ハゲ。
何故か、女装癖も。
でも、妻帯者。


なぜ、女装癖があるのか、
理由は出てこなかった気がする。


Peter de Jersey(ピーター・デ・ジャージー)
@ブラウン
警察署長、登場人物の中で、
性格としては、一番まとも。
だけど、不正を働く。


Rosalie Craig(ロザリー・クレイグ)@ポリー
マックの事実上の妻。
見た目よりも中身。
この話では、意外と一番のしっかり者。


Sharon Small(シャロン・スモール)@ジェニー
マックの子を流産した過去。
ヤクチュウで、薬欲しさに、
ピーチャム妻にたれ込む。


Rebecca Brewer(レベッカ・ブリュワー)@ベティ
ブラウン署長の娘。
中身よりも見た目。
二幕は出ずっぱり。


Haydn Gwynne(ヘイデン・グウィン)@ピーチャム妻
結構な歳だが、
マックに色気を使う。



マックとそれを取り巻く、女と男。
展開がそれで良いのか?
というくらいに、色々な事が起こる。

それでいて、その出来事の
決着方法が尚更、それで良いのかと。

一番のツッコミ処はマックの設定。
そんな色男には見えないビジュアル。
なのに、”引く手あまた”な設定。

人を惹きつける魅力が、
ビジュアル以上にあるのか?


ミュージカルなので、
ヴァイルの曲もそのまま。

一度、『ベガーズ・オペラ』で観てるハズだが、
見事に、タイトル曲以外は覚えてなかった。
それも、タイトル曲はこの作品でなく、
こまつ座作品で、良く使われるので、
その影響によるものが多い。


ブレヒト作品なので、
ブレヒト幕を使った演出も。
紙芝居的セットで、
マックが通り過ぎると、
人が殺されているという演出。


NTライブで、初めてのミュージカル作品。
ミュージカルというよりは、音楽劇に近い。
作品が古すぎて、権利かなにかが切れてるのか?
むしろ、折角のミュージカルなのに、
歌が上手い人とそうでない人の差が。

ただ、オペラ畑から引っ張ってる人も、
若干名、居るので、かなりカオスな座組。
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