2013.10.9(水)~10/12(土)上高地へ行ってきました。
ダンナの毎年恒例リフレッシュ休暇に合わせ、忙しい最中無理矢理もらった有給3日間。
去年の続きを笠までとかW五郎とかブナ立尾根からの裏銀座とか、歩きたいところは山ほどあったけど、
8月初旬に鹿島槍を歩いて以来、まともに山を歩いていない私。地図とにらめっこ&情報集めをするけれど、
10月のこの時期は昨年同様、既に小屋閉めしているところが多く、1日10時間ほど歩かねばならない区間もある。
仙骨がやっと治ったばかりで体調に自信が持てない上に、台風接近で天気が悪そう・・・。
だけどせっかく確保したお休みにどこにもいけないのは悲しすぎる!
ならば雨で歩けなかったとしても小屋で1日読書でも楽しめるエリアにしよう、
と急遽夜行バスをキャンセルし、営業小屋の多い上高地へ向かったのでした。

10/9、水曜日。この日は台風24号が通過する日。予定では少し西よりを通るとのことで、最悪の事態は免れそう。
今日は岳沢までだから何とかなるだろうと松本へ向かいましたが、上高地へ着いたらやっぱり雨・・・


しかも結構な降りっぷり^_^; 登山口までは平坦なので傘をさして行きました。


途中で雨が止んだり日が射したりと期待させられましたが、そう甘くはありませんでした。
全然風が吹いてない「風穴」を通り、樹林帯を抜けます。

ここ岳沢の紅葉のピークはちょっと前だったらしいです。
ガスっているのでイマイチですが、黄葉の美しい紅葉でした。


結局しっかりびしょ濡れになり「岳沢小屋」到着、この日は平日なので我々を入れて4組のみ。
こんな雨の日に物好きに登ってくる理由は、明日は台風一過で「晴」の予報だからです。
その翌日も雨予報になっています、お願い、明日一日のチャンス。どうか晴れて、と願うばかり。


(左:夕食 右:朝食)
小屋の夕飯は揚げたてのアジフライがとても美味しかったです。
明日を夢見て早く就寝。人が少ないので個室状態。
前日までの仕事疲れがあったのでゆっくりできて助かりました。


夜遅くまで雨の音がしていたので気になって何度も目が覚めたけど、2時頃外を見ると星が一杯!
やった!期待できる、とまた寝なおして・・・朝。

小屋の前から見下ろす上高地は朝もやに包まれていました。
すっきり青空が広がる朝、緊張とワクワクが交差する一日が始まりました。


小屋の脇から前穂高までのCTは約3時間30分。岩稜歩きの経験はないに等しい私に歩けるのか不安・・・

イメージしていた通りに登り始めてすぐ急登になり、四肢を使って登って行く。のっけから息が切れる。
カモシカの立場に着く頃にはもう一汗かききってました。この時期にして本当に気温の高い上高地です。

岩をよじ登るような場所ではいつもナナメ掛けにしていたカメラがブラブラ邪魔で集中できない。
ザックの中にしまって、再度しっかり気を引き締めて歩くことにします。
経験者にアドバイスもらってザックも出来るだけ小さくして来たし、
昨日の雨の影響は少なく、岩も乾いている。何回か出てくる梯子も鎖も高度感なく怖いところはない。
むしろ怖いのは自分の体力のなさで・・・
ここに来る前にきちんとトレーニングしてこなかったことが悔やまれるけど・・・頑張るしかない。

「岳沢パノラマ」から後ろを振り返れば上高地ホテルの赤い屋根が小さい。
あんなに低く見えるようになった焼岳。いつも河童橋から見えていたあの斜面を今登っているんだね。
山歩きを始めたばかりの2007年に涸沢から見上げた「奥穂高岳」あんなところに小屋があるなんてと仰ぎ見た稜線。
あの頃、いつか行ける日が来るかな、と思っていたけどなかなかチャンスがなくて後回しになっていた。
これだけひっぱったのなら、奥穂高岳へ行くなら絶対”重太郎新道”から登りたい、そう決めていた。
りっぱな理由はないけれど、山歩きを続けていくうちに奥穂高岳はやはり特別な山だと感じ、
前穂高岳から目指してみたいと思ったから。
今回たまたまチャンスが巡ってきたのかもしれない、代替案だったけど気持ちだけは強く持ってここにきた。

経験がないのなら集中してひとつひとつ確かめながら登ろ。無心で登っていたら稜線がだいぶ近づいていた。
早くこの岩の向こう側の景色が見たい。

ところがだんだん稜線の向こう側の雲行きが怪しくなってきて・・・

雷鳥広場に着いた頃にはガスが。

腕がだいぶ疲れてきたなぁ、と思った頃、立ちはだかる斜面を登ると・・・

目の前に「紀美子平」が突然現れました。ここがあの紀美子平・・・。
岳沢から前穂高岳を目指していたのは小屋にいた我々4組だけ。平日だしこんな程度なんだと思っていたから、
紀美子平に着いて奥穂から来たらしき人達が10人ほどいて賑やかになって驚いた。
さて、ここでザックをデポして前穂高山頂をピストンしますが、ここまでの登りで相当疲れていた私。
登り始めの急斜面は疲れた身体にきつくて、休み休み登っていきました。
ダンナはあっという間に見えなくなり、一人ゆっくりと後を追います^_^;
こういう時、平日はやっぱりいい。自分のペースで登っていけるもんね。

途中まで来ると傾斜もほどほどになり登りやすくなりました。頑張れ、急げ!でも急げない・・・

ガスがーー!こないでー!

・・・という願い虚しくあたり一面真っ白で「前穂高岳3090m」山頂到着。
いま自分がどこに立っているのか?さっぱり解りませんでした・・・


待っていても晴れそうにもないので紀美子平まで戻りましたが、なんと往復に1時間20分もかかってた(笑)
お腹がペコペコだったので、岳沢小屋のお弁当を無心でほうばりました。

お弁当を食べながら眺める上高地。前穂高岳に登れた嬉しさはあるけれど、これからまだまだ先は長い。
天気は持ってくれるのだろうか。これから晴れてくれるのだろうか。お願いだから雨は止めてね・・・
吊尾根へつづく。
【行程】10/09 上高地バスターミナル12:15→岳沢小屋14:45
10/10 岳沢小屋6:40→カモシカ立場7:50→雷鳥広場9:15→紀美子平9:35~前穂高岳~10:50
紀美子平(昼食)出発11:30
実は我が家も9月の連休にここを歩くはずでした。
わたしも奥穂に行くなら重太郎からって決めてるの。
結局お休みが取れなくて西穂に行ったのだけど、
西穂から見た重太郎新道が壁に道が付いているみたいに
見えましたよ~(^_^.)
岳沢小屋のご飯もおべんとうも美味しそう~!
続きにレポも楽しみにしてますね。
いつも拝見してはいましたが、口を出すのは久しぶりかな^^;
夏場はいろいろあったようで、久しぶりの本格的な山歩きのようですね。
岳沢パノラマ、あそこいいですね~。
どういうコース取りだったか、続きが楽しみです。
もしかしたらこんなコースだったりして^^;
↓
http://hgg.fc2web.com/N-2003/1008hodaka/1/1008-1.htm
タイトルもHNも書き忘れた(笑)
そうだったんですか~。
いやぁ、矢車草さんなら重太郎などと言わずに西穂からそのまま稜線を歩いてくるのが良いのでは(*^_^*)
私はこのエリアの稜線で歩けるのはここだけだし、
(大キレットなんて歩きたいとも思わないから・笑)前穂はかの有名な小説の舞台でもあるし、
一度は行ってみたいと思いますよね。
あ、でも9月の連休は行かれなくて正解だったのでは?
9月~10月の三連休は北アが一番混雑する時期らしいですよね、去年小屋の方が仰っていました。
奥穂もあの梯子の順番待ちで2~3時間って言われてますもんね。(槍も)
私の場合は山ブームが終わるのを待ってたら高齢者になっちゃうから、行くなら平日しかチャンスはないと思っていました。
矢車草さんたちなら早朝出れるのだから、普通の土日1泊2日でいけますよ~。
私はしんどかったなぁ~~。
でももう忘れてまたリベンジしたくなってる自分がいます(~o~)
なんかとっても久しぶりに山に登った&レポ書いた気がしますよ。
諸事情によりもう山には行かない、行けないかも、という時期もあったりしましたが・・・^_^;
早速拝見させていただきましたが、素晴らしいですね~。
あんな素敵な縦走路だったんですね。
でも画像拝見しただけで怖くなりました(笑)あんなの見たら絶対一歩も前に進ません!
最初から北穂への尾根なんて歩けるわけないので考えたこともなかったですが、
どうしたら強い精神力を持てるようになるんでしょうかね?
恐怖に勝つことは出来ない私です^_^;
それにしてもHgさんは一日でぐるり。
私は3日かかるのに。
あ~生まれ変わりたい(笑)
我が家は逆コースだったけど、岳沢で会ったおじさんが
岳沢の紅葉は日本一だっ!って言っていたのを今でも
覚えてます。
ここを登りに使うなんてcyu2さんパワフルだわー。
はしごとか長いし疲れますよね~。
でも達成感はすごそう!
ワタシたちが行ったときは前穂を省略してるグループもいっぱいいましたよ。
でも上高地から見上げたときにあのルートぜんぶ歩いたんだぜ!って
思えるほうがうれしいな♪
つづきも楽しみにしてますよー。
仙骨は治ったけど体調芳しくないって言いながら
これだけ歩ければどこでも行けますね(^^v
↑Hgさんの記録、私も拝見させていただきました。
まっ、Hgさんは天狗さまですから…と思ってもすごすぎよね。
続き、お天気が心配ですが…楽しみにしています♪
いつかは・・・と山登りを始めてからずっと(いったい何十年・・)思い続けるも
高所恐怖症の私にはハードル高すぎて。。。
(ちなみにザイテングラートから奥穂は決死の覚悟で挑みました。。)
続きも楽しみにしております~
確かに逆のほうが人が多かったですね、この日こちらから行ったのは我々ともう一組のご夫婦だけだったんですけど、
奥穂からはワンゲル部らしい20人くらいのワカモノも降りてきていました。
でも下りで使うのは技術がいるんじゃないかしら?
下りも結構大変だろうと思いました。
>でも上高地から見上げたときにあのルートぜんぶ歩いたんだぜ!って
うん!そう思いたかったのにまったく何も見えなかった!
というか、今まで逆だと思ってて・・
つまり、岳沢から沢挟んで右手が奥穂、左が西穂(恥)
歩いてみてようやく位置関係がわかった感じでした(笑)
そうなんです、やっと仙骨治ったと思ったら、今度は初めての腰痛。
今まで膝とか腰とか痛くなったことがなかったのですが・・・
トシなんですねぇ、やっぱり。トホホ。
腰を抑えて「アイタタタ・・・」と言いながら前穂ピークを登っていましたよ。
同じルートを歩いてみて、やっぱりpalletさんゆきさんはなねこさんはホンモノだわ、と又感じました(*^_^*)