カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

残秋の北アルプス・笠ヶ岳②

2016-10-18 | ヤマのこと

1日目はこちら


2016.10.7(金)
黒部側から吹いていた強風は夜中もまだ続いていたけど、
小屋の窓から見上げる空は満天の星空、ただただ静かに眺めていた・・・



翌朝、心配していた強風も収まり、静かな朝を迎えた。
小屋の前からご来光、大キレットの間からおはようございます。



あ!富士山!





良く目を凝らすと、朝日が燕山荘の窓(屋根)に当たって光るのが見えるよ、と教えて頂きました。
ほんとだ~(・∀・) (画像クリックで大きくなります・画像左下奥の稜線)




今日も良い天気になりそうだね~


6時からの朝食を終え、ゆっくり出発。
その前にもう一度山頂へ



山頂はもういいかな、と思っていたけど、朝と夕方では見えるものが違ってた。
やっぱり山の景色も一期一会、今朝もまた素晴らしい眺めにため息をつく。




雲海の上に浮かぶ白山



乗鞍岳方面



黒部五郎岳・薬師岳 向こうは立山




素晴らしい景色をありがとう、笠ヶ岳


名残惜しいですが出発



氷が張った朝だけど、風も収まったので寒くなく気持ち良く進みます。




ここは抜戸岩というらしい。



昨日はここ「地図のCT1時間じゃつかないよー!」と思っていたけど、
疲れていたからなのか?山荘側から下りて行く分には1時間で着くかな?





名残惜しくて何度も何度も振り返ってしまう、飛騨の名山、笠ヶ岳




ここからはゆったり楽しい稜線歩きの始まり・・・



左手には黒部の山々、雲ノ平、祖父岳、水晶岳、三俣蓮華岳、頭だけ覗いているのは鷲羽岳



黒部五郎小舎の赤い屋根が見えた(画像中央・白くなってるところ)
去年のSW激混みだった事を思い出して、もう懐かしい気分になる



今まで歩いてきた山々がだいぶ解るようになってきたみたい
山が見えるだけでそれぞれの思い出も蘇ってくるから、天気が良いって楽しいことですね。



右手には槍穂
槍へと続く西鎌尾根の山肌が、まるで模型のようにくっきり

気持のよい尾根歩きがずっと続くのかと勝手に想像していたらあれれ?
急に尾根はカクン、と右へ曲がって・・・

ありゃー、そう甘くはなかった(^_^;)



分岐までザレを降りて行く このあたりが秩父平なのかな?
ここから弓折岳までの登り返しが暑いし、楽な気分でいたせいかなんだかツラかった。

尾根から穂高側は風もなく日差しが照りつけて暑い、
黒部側は北風が冷たくて寒い、
そんな二極な感じでした。





弓折岳周辺は花見平と似たような広々としたところでした。
ここで昼食を取っていたら、あんなに天気が良かったのに笠ヶ岳方面は
雲に覆われてしまった


さて、本当ならば3泊4日の予定で3泊目は黒部辺りでまったり紅葉見物、
と思っていたのですが、
どうやら紅葉はもうすっかり終わってしまったとの情報、そしてこの雲・・・
最初から3日目~4日目(土日)の天気予報が悪かったので半ば諦めていましたが、
早くも天気が崩れ始めたのでしょうか。

まあ、ここで降りたら1泊2日になってしまうので(笑)双六小屋まで行きましょう、
と弓折分岐から進路を双六方面へととりました。



眼下の赤い屋根は鏡平山荘
向こうの槍ヶ岳は今にも雲に隠れそう



花見平で晴れてたのは初めてかな?ここ好き~



小屋が見えてきた
何度見てみてもここからの眺めは雄大で気持ちの良いものがありますね
双六小屋は通過するばかりで泊まったことがないので、今夜はここでゆっくりしましょ。

小屋に荷物を置いて、アタックザックで双六岳方面へ



既に槍ヶ岳はどっぷり雲に隠れてしまったので諦めつつも、
もしかして?との思いで岩岩を登って行く



はー、気持ち良い!
この広々とした双六台地を感じたかったんだ!



と、尾根に乗ったものの、山頂方面にはまたも強風と黒い雲が次々と・・・
ここでもう一度、槍への滑走路を眺めたかったんだけどなぁ~槍穂高は雲の中・・・



双六岳の山頂は以前行ってるし、時間も遅いので諦めて小屋へと戻ります。
この後どんどん雲が押し寄せて・・・今回の山旅でのこれが最後の青空となりました。

日が暮れるとまた外は強い風が吹き荒れ、翌朝まで止むことはありませんでした。
強風で時々目が覚めたけど、小屋の布団がふっかふかで気持ち良かった。




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2016.10.8(土)



夜中の風は止まぬまま、天気予報は午後から雨でしたが5時には早くも降りだしてしまいました。
雨は小雨でも風が強いので、しっかり身支度を整え、下山開始。
顔も濡れてしまうような風雨なので、カメラもしまい写真はコンデジで記録のみ

鏡平山荘で一息入れて・・・



いつもならこのあたりで紅葉見れるはずだけど・・・
今回はまったくお目にかかることなく下山
わさび平小屋ではきゅうりとトマトが少しだけだったので、ジュースで我慢。

新穂高ロープウエイに着いて、カッパを脱いでいたら土砂降りの雨に。
こんな天気でも三連休初日だったから、登って行く人と50人くらいはすれ違ったでしょうか。
まったく晴れが続かない、今年のお天気は悲しかったですね・・・
(翌日午後~月曜日は天気回復したようです)




---------ここからはおまけ-----------

もう一日余裕があったので、下山後、平湯温泉で1泊していくことにしました。
三連休初日、当日で空いてるところはあるかしら・・・平湯BTに到着後、
傍の宿泊案内所に駆け込むと、4つほど空いている宿があるとの事でチェックイン。
濡れた身体も温泉でサッパリ、すべすべの温泉で温まり、飛騨牛でお疲れ様会♪


翌朝はそのまま帰る予定でしたが、宿の方が
「今日は秋の高山祭りですよ?雨も止みそうなので時間があったら是非」
と教えて下さったので急きょ行ってみることに!



滞在時間は3時間しかとれなかったのですが、大好きな高山なので喜んで足を延ばします。
以前”高山屋台会館”で見学したことのある屋台が並んでいてきれいだった~
櫻山八幡宮でからくり奉納も最初から最後まで(約30分・これすごく良かった)見ました。
さすが日本が誇る「三大曳山祭」のひとつ、短時間でも楽しめますね♪
CENTER4の時間がなく残念でしたが、大急ぎで高山ラーメンを食べて高速バスに乗りました。


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今年のアルプスはこれにて終了。
私が留守の間、気を遣うショートステイで我慢してくれた母、
短い日程でたまにしか山に行けないのに、文句も言わず私の計画に付き合ってくれるだんな様、
今回も家族の協力がなければ成立しなかったことに、心から感謝の山旅でした。
また来年、まだ出会ったことのない風景を探す旅に出れるよう、
日々一生懸命働きましょ。




帰りの中央道で雨上がりの真っ赤な夕焼けがお見送りしてくれました。


おしまい


※似たような写真が多く長々失礼しました。





■行程■
2日目:笠ヶ岳山荘7:45→秩父平10:10→大ノマ乗越11:37→弓折岳15:15~12:45→双六小屋14:00→双六岳(途中まで)
3日目:双六小屋6:35→鏡平山荘8:20→秩父沢10:00→わさび平小屋11:20→新穂高ロープウエイ12:20
4日目:(平湯温泉・平田館)平湯温泉BT9:30→高山BT10:45~見学~高山BT13:30→バスタ新宿19:35




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残秋の北アルプス・笠ヶ岳①

2016-10-12 | ヤマのこと

2016.10.6(木)~10.8(土) 北アルプスへ

毎年恒例我が家秋の連休、今年はずっと行きたかった笠ヶ岳へ行ってきました。

今年は8月後半から毎週末台風が来て、長雨と悪天候に泣かされましたね。
この日程も3か月前から有給申請しているのでずらせません、がまた台風接近。
どうなることかと思いましたが幸いなことに10/6の朝までには抜け、天気予報は午後から晴れマークに。
このチャンスを逃すわけにはいかない!と辛いのを覚悟で夜行バスに乗りました。



水曜日の22:55バスタ新宿を出発し、平湯温泉BSに3:25着
真夜中でも事前予約で運んでくれる濃飛タクシーに乗換え、新穂高登山指導案内所に着いたのが4:00
こんな短時間の移動で眠れるはずもなく、あまりの眠さに横になって夜が明けるまで仮眠させていただきました。
夜中でも開放していてくれるのは本当にありがたい。(トイレ・自販機も利用可能)

目が覚めると降っていた雨も止み、空は明るくなっていた。
身支度を整え6:00過ぎ、いざ!出発。
1時間ほどでいつも羨望の眼差しで見ていた笠新道の登山口に到着。


ドキドキ・・・


標高差1700m以上、キツイと評判の笠新道。
天気が安定していれば、わさび平小屋で前泊してから登ったほうが楽だったけど、
晴れ予報は今日と明日の二日間のみ、ならば今日のうちに稜線まで出たい。
寝不足と暑さが大の苦手な私、鏡平から登る選択肢もあったけど、ここは頑張るしかない。
笠ヶ岳を目指すのに笠新道を登らなかったら、もう一度来なければならなくなると思っていたから。



通り過ぎたばかりの台風の影響がまだ残るしっとりミストな朝
この時期にしては高い気温の中、汗が噴き出す。



標高1700mの道標を過ぎたあたりで大きな倒木に道をふさがれた。
昨夜の台風のせいなのか?
ザックを背負っていては通れない幅、しばし考え、木と木の間からまずはザックを先に送り、
その後自分がなめくじのように木の間を這うように通り抜けた。
ここでまず最初の元気を吸い取られた(^_^;)

台風の後の登山には苦い思い出が・・・この先もっとひどい状況だったら・・・
と一瞬頭をよぎったけど、もう後戻りはできない
ここまできて弱気は禁物、最後まで登りきらなければ終われないルートなのだからと気合を入れ直す。




睡魔と闘いながら黙々と登る。
途中休憩の度に10分ほどザックにもたれて仮眠、
空いている登山道だから気兼ねなく眠ることが出来て、この仮眠でずいぶん助かった。



樹林帯を抜けると、雲がどんどん流れてドカンと姿を現したジャンダルム。
少し目が覚めた。




いつしか青空も覗くようになり、見通しが良くなってきた。
もしかしてそろそろ?



やったー
第一の目標、杓子平に着いた!
今まで黙々と登ってきたから、パーッと目の前に広がるこのカールの眺めは嬉しかった。
登山口から4時間30分、仮眠しながら来たわりにはよいペース?

やっとここで昼食。
でもいつものように汗をかきすぎて食事が喉を通らず、眠いから昼食もそこそこ、また仮眠zzzzz



30分ほど休憩して目の前の岩岩を登っていきますが、
広々とした大地の解放感が気持ち良くて、やっと景色を楽しむ余裕も出来た。



カリカリになってしまってたけど
夏はチングルマのきれいなお花畑が広がっていたのでしょうね。





傾斜はきつくなってきたけど、先ほどまでとは違って気持ちがいいね~
もう少しで稜線?一歩一歩落石を起こさないように登り



やった~稜線乗った!
地図にはここから山荘まで1時間ってなってるけど・・・



楽しい稜線歩きのはずだけど、疲れてて楽しむ余裕はない(笑)
早く小屋に着きたい、その一心で足を前に出すのみ。
ここまで雲に覆われて笠ヶ岳がどこにあるのか?イマイチ解らなかったけど、
雲の切れ間からその姿が見えて驚いた




まだあんなに遠いの・・・( ̄ロ ̄lll)





さすが笠ヶ岳は簡単に着かないね、1時間なんて全然ムリ~~

無心で進んで行くと、黒部側からの強い風で雲が流され、
さっきまで雲に隠されていた笠ヶ岳の全貌が現れた!

わぁ・・・大きいね、小屋、見えたね(棒読み)




いつだって小屋は見えてからが遠いの法則。
しかもテント場がみえてからのゴロゴロ大岩の登りが辛くて辛くて・・・
あと一息って、全然一息じゃないじゃーーん
目の前に小屋が見えているんだけど着かない・・・



もうほとんど寝てるんだか?起きてるんだか?解らない状態で登っていたら、雷鳥さんが!
お腹が少し冬毛になっててカワイイったらないの♪
ありがと~すこし元気が出たよ。



ふーーー。やっと着いた、笠しんど~~~。

登山口から9時間、今日の行程が終わってほっ。
さあ!ビールだビールだ!

小屋にチェックインして
「明日の天気予報はどうですか?あ、晴れですか。じゃあ山頂はあしたにしよう」
と言ったら
「いや、晴れ予報ではありますが、明日のことは解りませんから今日は今日で山頂に行かれた方が・・・」

・・・もっともですが。モウアルケナイヨ(@Д@;





ザックを玄関に置いて、今度こそ本当の最後の力を振り絞り山頂へ(山頂まで10分だけど)
踏ん張らないと時折よろけそうになるほど風が強かったけど、
山頂からの眺めはそれはそれは雄大で、鳥肌が立つほどだった。



御嶽山と乗鞍岳



祠の向こうは黒部五郎さん、北ノ股、薬師岳
なんて素晴らしいの!




今自分が立ってる笠ヶ岳のシルエットとブロッケンも♪


いつも黒部側から
新穂高の駐車場から
平湯バスターミナルから見上げていた特徴のある笠の上には
こんな素晴らしい眺めが待っていたんだ・・・


頑張って登った甲斐があったぁ(ノД`)・゜・



大満足して小屋に戻ります。
もうお腹もペコペコ、持っていた水2リットルも飲みきって渇水した身体を、
待ちに待ったビールが満たしてくれました。
久しぶりに美味しいビール、酔いが回るのあっという間
小屋の夕食は品数も多く、揚げたてのから揚げもとても美味しかった。




小屋の前からは、槍穂が赤く染まるのが見える。
こんな贅沢なロケーションのなかで一日を終えることが出来るなんて。
ここに来れただけでも嬉しいのに、天気も回復しこんな景色に迎えられて、
私は本当に幸せ者だわ、としみじみ感謝の一日を終えました。

翌日へ





■行程■
新穂高温泉駐車場(標高1,105m)6:20→笠新道登山口(標高1,370m)7:25→杓子平(標高2,400m)11:55~12:30
→笠新道分岐(標高2,760m)14:20→笠ヶ岳(標高2,897m)15:45 笠ヶ岳山頂16:10~16:25

▽笠新道データ▽
めったにこんな標高差を登らないので帰ってから調べてみたら、

【笠新道】
・距離 9.9km 最大標高差 1816m 平均斜度 全体:18.3度(白馬大雪渓は平均斜度約17.0度)
・5Kgの荷物を背負う場合の消費カロリー
体重45kgの人:6.430Kcal、体重60kgの人:8.360Kcal
・5Kgの荷物を背負う場合の必要飲料水量
体重45kgの人:3.45リットル、体重60kgの人:4.49リットル
(日本アルプス登山ルートガイドより引用)


どおりで喉は乾くし、お腹が減るわけだ(*´∀`*)




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