五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

吉野と西行法師

2018年04月28日 | 悔いのない人生とは?


吉野と西行法師             2018年4月28日

三輪から移動し、吉野の山へ。6年ぶりですが、初回は上千本までが精いっぱいで、奥千本まではたどり着けませんでした。今回は、花見の混雑覚悟で、バスを乗り継ぎ、奥千本まで行き、そこから西行庵まで40分ぐらいの山歩きを叶えました。




平安後期、平清盛と同様、北面の武士として活躍し、和歌の才を発揮し宮中の人々を虜にしていた佐藤義清(のりきよ)、後の西行法師は、きっぱりと役職を捨て、紀州の実家の家督を弟に譲り、家族とも縁を切り、出家して、歌の道に邁進します。

とくとくと落つも岩間の苔清水汲みほすまでもなきすみかかな



西行の歌の虜になるのは、平安貴族だけでなく、800年後を生きている私も同じく、歌が好きでたまりません。
私は、西行の観た風景を歌と共に体感したいと願うと、それが自分の意志次第で同じ場に立つことができる時代に生きています。
この歌の場に立ちたい思いが叶い、苔清水を両手で汲み、私も飲んでみました。
理想的な無味無臭の水であり、春の温みを感ずる水は、するりと喉を通っていきました。西行庵から山の傾斜に沿うように作られている道は、当時は獣道のようなものであったことでしょう。その道を辿り水を汲む西行の姿が思い浮かび、命の糧で命を繋いでおられた西行の生きる姿を愛おしく思うのでした。

吉野山去年(こぞ)の枝折(しおり)の道かえてまだ見ぬ方の花をたずねむ





明治になると杉が植栽され、西行庵の辺りは、杉の山と化していたのですが、最近になり、杉を伐採し、桜の苗木を山一面に植えるプロジェクトが進んでいる
さ中です。そんなさ中に訪れたものですから、日当たりのよい西行庵には、実際
風情を感ずる余韻が足りないのです。一面桜にせず、800年前の山の姿を想像できる植栽を考えていただきたかったな。。。と、残念でなりません。
山を分け入り、去年通った道を変えて、枝を手折って新たな道を作りながら、
新たな花との出合を待ち望む西行を共に感じてみたいと思うのですが、せっかく山道を歩き辿り着いた西行庵の辺りは、桜の木々に埋もれた華やかな観光地となってしまいました。
山を分け入り、分け入り、人の居ない、山が重なり合う谷間のぎりぎりのところに庵を据える西行の心持とは程多いことに、落胆を感じつつ、それでも、西行の息吹を岩清水から感じ取ることができたことに、最高の幸せを感ずることができたことに、吉野の奥千本から更に西行を求めて歩いた甲斐がありました。


吉野山花のさかりは限りなし青葉の奥もなほさかりにて

これが、独りで住まい、悦に浸る西行の至極の喜びの歌でありましょう。

そして、

願わくは花のもとにて春死なむそのきさらぎの望月の頃
と、詠んだ西行は、如月の望月の頃に、旅立ったのでした。
お釈迦様の命日が2月15日。西行が旅立ったのは2月16日です。

願うままに叶う人生を西行が生きたようにも思います。

私の願いも叶った西行法師を想う吉野詣ででございました。

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三輪 小高い丘から 山の辺の道

2018年04月26日 | 悔いのない人生とは?


三輪 小高い丘から 山の辺の道   2018年4月26日

山の辺の道を石上神宮から歩いて10キロほどの地点に玄賓庵があり、そこから一キロほど歩くと大神神社に辿り着きます。



玄賓庵と大神神社の間に、小高い丘があります。その丘を登ると、明日香の風景を見渡すことができます。ここに登るのは三度目となりますが、二回はいずれも夕方でした。今回は、日が昇る時間に見渡すことができました。桜の名所にもなっており、枝垂桜が最後の時期を迎え、華やかに咲き、風に吹かれて花弁が舞っていました。三輪山から日が昇り、明日香を照らす朝の陽は神々しいものでした。
三輪に泊まらなければ叶わない貴重な体験でした。



この丘に立ち、西を眺めると大和三山の畝傍山や耳成山の位置を確認することができ、目線を遠くに移すと、金剛山、葛城山、二上山を見渡すことができるのです。
明日香の辺りの地形を上から眺めるには、三輪山を背景にしたこの丘が最適な場所に位置しているのです。
能楽のお仲間と能の話に花が咲き、見える風景も心の内も、枝垂桜の満開気分で早朝の三輪散策を楽しみました。
大神神社の参拝後にこの丘に立つことをぜひお勧めしたいです。




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三輪 玄賓庵 山の辺の道

2018年04月25日 | 悔いのない人生とは?


三輪 玄賓庵    2018年4月25日

4月9日 早朝に大神神社(おおみわじんじゃ)を参拝し、食事の時間にはまだまだ余裕があるので、玄賓庵まで歩きました。何年か前に山の辺の道を石上神宮から歩き、夕方前に玄賓庵の境内に辿り着くと、同行していた能管師の先生が笛を取り出し、奏でてくださいました。





この玄賓庵は、謡曲「三輪」の舞台です。現在の玄賓庵の場所とは違うそうですが、三輪の神様が水を汲みに来る里の女に化している様が、いつも聖書のサマリアの女とイエスの関わりと重なり、初めて訪れた時に師の笛を聴きながら「また佇みたい」と思っただけに、再度訪れる事が出来、しかも早朝に山の辺の道を歩くこともでき、深い満足感を得る事ができました。
鶯も上手に鳴き、風情満点でした。




山の辺の道



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三輪の大神神社おおみわじんじゃ

2018年04月23日 | 悔いのない人生とは?






三輪 大神神社(おおみわじんじゃ)   2018年4月23日

4月8日に琵琶湖から奈良に移動し、東大寺のお釈迦様に甘茶をかけて、二月堂から講堂跡までをいつものように満喫し、三輪へ向かいました。
そこで前日から滞在している女性能楽師の師匠&能友と合流し、大神神社の鳥居の袂で営んでいるゲストハウスに一泊しました。

大物主大神が出雲の大国主命の前に現れ、国造りを成就させるために東の山であるこの三輪山に祀られることを望んだ、と古事記には書かれてあります。
「古来から本殿を設けず、直接三輪山に祈りを捧げるという原初の神祀りの様を今に伝え、わが国最古の神社と呼ばれている。」と、大神神社の説明には書かれてあります。

今回で三度目の参拝は、早朝に叶いました。初回は夕方でしたので、二上山に日が落ちるのを感動して眺めたことが蘇りました。
日が明けて直ぐの時間は、人の気が無いので、三輪山に手を合わせると日本の有史の始まりと対峙できたような清々しさに包まれました。
3月末に私にとっての大きなチャレンジを達成できたこともあり、こうやって能のお仲間と参拝できたことに深い喜びを覚えたのでした。




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東大寺 二月堂から講堂跡まで

2018年04月22日 | 第1章 意識と知覚





東大寺 二月堂から講堂跡まで         2018年4月22日

二月堂から東大寺本殿の裏手方面の正倉院に向かう小径を歩いていると、簡易な着物を着て、裸足に草履の自分が巻子を持ってパタパタと歩いている体感になります。今回も、自分がそんな体感になることを期待しながら二月堂からの階段を下りました。やはり、蘇ります。最初の体感があまりにもリアルな体感であったため、脳が学習しているのかもしれませんが、もしそうだとしたら、ほんとうに楽しい妄想体験です。

ワクワクしながら巻子を持って、東大寺本殿の真後ろにある講堂に向かっている事は、確かなようで、学びの諸々がきっと小僧の自分にとっての最高の喜びだったに違いありません。
空海が大阪の乙訓寺のあたりで教えを受けた岡田の博士は、以前にもブログに記しましたが、私の父の父方の祖先の四国の善通寺近くの領地に住んでいた人であり、もしかしたら、私がその岡田の博士も血が繋がっている可能性もあります。なにしろ、千年以上前の話なので、私の想像と妄想がほとんどを占めていますが、祖先の流れとしては大きな違いは無いはずです。
たぶん、そんな祖先がいたとしたら、東大寺で学んでいたのは当然のことで、私の魂からの記憶の蘇りがあっても不思議ではありません。



今回の東大寺参拝では、花まつりのお釈迦様に甘茶をかける目的以外に、講堂跡の礎石に座ることも目的にありました。





そのあたりには、観光客はほとんどおらず、東大寺の参道の喧騒が嘘のようです。
講堂跡辺りにいる鹿も、どこかのんびりとしていて、悟ったようなお顔立ちをしています。礎石に座り、しばらく瞑目してから、小腹が空いたので、持っていたお菓子の包みを開けようとすると、悟った風の鹿が静かに近づいてきました。
私の包みをじっと見つめているので、「私はお腹が空いているの。だから、あなたにはあげられないから、向こうにいるスペイン語で話しているカップルに近づいてくださいませね」と、言うと、言葉が通じたらしく、外国の観光客に静かに向きを変えて歩いていきました。
礎石の温かみに、千二百年前の記憶が伝わり、祖先との再会を果たしたような、ほんのりとした喜びの心地になりました。
巻子を持った小僧は、やっぱり私だな、という毎回の確認を果たすことが私自身の何にも勝る大事な儀式になっているように思います。

有難し。有難し。

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東大寺二月堂

2018年04月21日 | 悔いのない人生とは?


東大寺 二月堂   2018年4月21日



奈良の都を一望するなら若草山ではありましょうが、気軽に一望できるのは何といっても二月堂です。
西に向かって秘仏十一面観音菩薩が居られ、二月堂の張り出した廻廊から、奈良の街を望むことが出来、遠くの真向かいには生駒山が見えます。生駒山を越えると大阪です。
東大寺本殿は、一旦入ってしまうと時間を要し、しかも入場料がかかるので、大抵は二月堂でぼんやりして、我を取り戻し、元気の気を頂く事の方が多く、私が生きていくのに欠かすことの出来ないのがこの二月堂です。
自分の祖先の遺伝子を感ずるのがまさにここであり、デジャヴというなら、このことでありましょう。懐かしいリアルな体感が自分の内からふつふつと湧いてくるのです。

奈良に魅かれているのは、ここが私の原点であるからだと、随分前から確信めいたものを観じており、こんな自分はなんとおめでたい!と、幸せに思います。
幾度も二月堂に佇み、自分自身を蘇生させてきた、私の妙薬の場なのです。




実際に観る事の出来ない秘仏との対峙に心を向け、その観音様が、眼差しを向けている方向に自分も目を向けると、彼岸の先が見えてくるような感覚を覚えます。その得も知れない魂から湧き出すような感覚は、二月堂から東大寺本殿の後ろ側の講堂跡でしか感じ取らない感覚なのです。
春分が過ぎ、お水取りが終わり、仏生会までには、一年の始まりの素地が整い、これから本格的に森羅万象が動き出していくように思います。
何をするにも序章を丁寧に過ごすことは、万事の心の入れ方にも関わるのです。
久しぶりに仏生会の当日に二月堂から西を眺め、ぼんやりとそんなことを思いながら階段を下りました。



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東大寺本殿一巡り

2018年04月20日 | 悔いのない人生とは?


東大寺本殿一巡り   2018年4月20日

聖武天皇の発願より創建された東大寺本殿は、752年に大仏開眼供養会が厳修されました。本尊の盧舎那仏は釈迦如来の別名です。
855年の大地震で落下した頭部の修復、1180年平重衡による奈良の焼き討ちによって大仏殿他大半が焼失してしまいます。
そして、1185年鎌倉幕府・源頼朝、後白河法皇の後ろ盾で、1195年に大仏殿落慶供養が行われました。(東大寺大仏殿冊子参照)


盧舎那仏

真後ろから撮ってみました


私は、幼い頃から両祖母の血筋に僧侶がいる関係で、寺院や仏壇には縁のある環境に居たのですが、小学校高学年の歴史の授業で、中臣鎌足と中大兄皇子による乙巳変を学び、脳みそが疼くのを覚え、更に、最澄や空海のあたりで、一層うずうず感が高まり、それ以降、奈良時代に興味を持ち出し、宗教心理学の学びの中で更に学びが進んで、今に至っているのです。

興味のある人物について知ろうとすると、旅が付き物となり、子育てが終わるや否や、放浪おばさんの加速が付くばかり(笑)です。
森羅万象を知る事や体感する事、経験することで学びを深めていくと、前ページに記した天上天下唯我独尊の意味が、浸透圧のように自然に体内に入ってくるのを感ずるのです。
自己と他者との関係性において、自己の尊重が他者への関わりを塩梅良くしていくことも、唯我独尊から繋がっている事を能く知ることができるのです。

仏教の学問所でもあった東大寺。
そして、世界を照らし、光り輝く盧舎那仏は、左手で宇宙の知恵を、右手に慈悲をあらわしながら、人々が思いやりの心でつながり、絆を深める事を願っておられるのだそうです。(東大寺大仏殿冊子から一部抜粋)

森羅万象を「生きとし生ける者」と表現した辻邦生の西行花伝を再び読み出しながら、4月の旅の記憶を留めておこうと思います。
そのようなわけで、暫くは、四月の奈良紀行をブログに記します。



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東大寺の花まつり

2018年04月19日 | 悔いのない人生とは?


東大寺の花まつり    2018年4月19日

4月8日はお釈迦様の誕生日。仏生会(ぶっしょうえ)と云います。
私の心のよりどころである東大寺の仏生会で設える花御堂は、見事に美しい御堂です。





お釈迦様は、摩耶夫人の右脇から生まれると、七歩進んで右手を挙げて、天を指し、「天上天下唯我独尊」と唱えられている由来があります。
上記の手を指している誕生仏を花を敷き詰めた(フラワーアレンジメント)御堂に安置し、無病息災を願いながら誕生仏に甘茶をかけます。

10年ほど前でしょうか。初めて東大寺本殿の仏生会を参拝して以来、すっかりこの花御堂の虜になってしまいました。
東大寺の花御堂は、馬酔木の花、椿の花が中心です。奈良を代表するともいえる馬酔木の花をふんだんに使い、椿の紅さが花御堂を一層華やかにし、華美過ぎず、明度が整った惚れ惚れする美しさなのです。



4月8日に勉強会が終わり、会場の大津から駆け付け、東大寺に着いたのは3時過ぎ。法要は午前中だったはずで、まだ日が高く、お天気にも恵まれていましたが、案外仏生会を目的にしている参拝客は多くなく、15,6人の列に並び、甘茶をかけさせていただきました。

天上天下唯我独尊。
私自身の座右の銘の一つでもあり、「個々の人々、つまり、人は皆、尊い存在である」ということです。
東大寺のお釈迦様は、何とも愛らしく、均整が取れ、親近感があります。
釈然としない事があっても、理不尽なことに巻き込まれても、先ずは、自分自身が尊い一人の人間である事を意識化してこそ、他者の尊さを慮る(おもんばかる)事ができるのだと思うのです。
自分は、宇宙の中に生まれた、唯一独りの尊い存在であるのです。
それが、人の尊さというものなのだということを、東大寺のお釈迦様に会うたびに糺されるのです。

やっぱり大好きな東大寺。ワクワク感は冷めませぬ。



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琵琶湖の畔で2 瀬田唐橋

2018年04月16日 | 悔いのない人生とは?


琵琶湖の畔で 2 瀬田唐橋

瀬田唐橋(せたからはし)は、琵琶湖から外に流れていく唯一の川、瀬田川に架かっています。
今から1400年近く前に起こった壬申の乱、そして、源平合戦で木曽義仲が討たれ、歴史の根幹を揺るがす大きな事象が起こった川です。



瀬田川は、宇治に流れ、京都を流れ、大阪を流れ、次々と名前を変えて大阪湾に注がれます。
これだけ史実と物語に登場した川は無かろうと思います。
新幹線も、もちろんの事この川を渡ります。昔は赤い欄干だったのですが、今は金色です。大津市民に公募し色を決め、結果、「金」になったのだそうです。
個人的には、朱色の方が臨場感と妄想が広がるのですが、とりあえず今は金色の欄干が煌々と輝いています。
東京方面から京都に着く手前のトンネルに入る直前にこの橋を渡りますので、気付かない人が多いようです。
新幹線に乗り、名古屋を過ぎると、京都方面右側の車窓にへばり付いて、名所旧跡を一つ一つ確認するのが、私の密かな楽しみなのです。
在来線や車で瀬田唐橋を何度も渡っているものの、歩いて渡ったことが一度もなく、いつかは自分の足で瀬田唐橋を歩きたいと願っていたところ、勉強会が始まる午前中に、「どうせなら!」と思い立ったお陰で、念願が叶いました。


(新幹線が見えます)



木曽義仲に憧れていた松尾芭蕉の墓は大津の義仲寺境内にあり、義仲寺の門の脇には巴御前を祀った庵があり、歴史好き、謡曲好きにはたまらない名所です。
瀬田唐橋を過ぎ、瀬田川を宇治方面に南に進んでいくと紫式部が源氏物語を執筆した石山寺があります。
そして、平家物語を読む際、琵琶湖周辺の地形が頭に入っていると想像と史実を一層楽しむことができます。

初めて歩いた瀬田唐橋は、今は交通量の多い大きな橋ですが、織田信長もここを渡り、大海皇子も天智天皇も大友皇子も、と思うと、時代時代の出来事に臨場感が湧いてくるのです。
歴史の一ページの場所に立つという行為は、まさに唐崎勉強会の目的であるアースフィーリングに他なりません。
歴史の深い琵琶湖を巡る旅は、まだまだ続きそうです。

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琵琶湖の畔で

2018年04月11日 | 悔いのない人生とは?


琵琶湖の畔で 1             2018年4月11日

滋賀県大津市の唐崎にて二泊三日の勉強会が無事終わりました。
参加者の皆様と琵琶湖の水面を眺めながらのんびりと過ごしました。
今年で5年目5回目の勉強会。
毎回行ってきた二日目の午後の散策で、大津を中心とした名所旧跡を巡ってきましたが、今年は、琵琶湖の遊覧船ミシガンに乗りました。
春の穏やかな暖かさであればよかったのですが、冷たいくらいの寒さで、少々霞もかかっていましたが、三上山、別名近江富士や対岸もしっかりと確認でき、船室の窓から80分間の遊覧を楽しみました。


(琵琶湖の遊覧船 ミシガン)

勉強会会場である唐崎修道院の隣に、別の修道会「レデンプトール」があり、その敷地は広大で、江戸時代に設えられた灯篭がそのまま遺されており、船着き場の階段付近は葦が生えていて、昔の風情を想像できる貴重な場所でもあります。
灯篭と桜の先の琵琶湖を眺めながら、旭日を拝みながら太極拳をするのが、毎年の私の楽しみでもあります。心身が整い、心が鎮まるのを身体から感じると年度末までの慌ただしさから解放される統御感も湧いてきます。


年度の切り替えの時期に、敢えて琵琶湖で勉強会を行う事は、この体感を経験して心身を整える目的も含めています。
勉強会に参加された方々が、その人なりの統御感を体験して頂けるだろうという、期待を籠めて開催しています。







お隣のレデンプトール修道会の敷地のお隣は、唐崎神社です。
1581年に植えられた二代目の松が、残念ながら寿命を迎え、生きている枝を残して大半が切られていました。みたらし団子屋の女将さんが「寂しい」と、身を切られるような思いで発せられたのが印象的でした。
2017年に新木が植えられ、この松が育つのをどのくらい自分は見届ける事ができるのだろうかという思いは、唐崎の松と共に生活している人々にとってみたら、もっと強いものでありましょう。
私自身、どのくらい見届ける事が出来るかは、解りませんが、出来得る限り松の成長を見守ってゆきたい情動に駆られています。

琵琶湖の畔にて「1」

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新年度のこころ

2018年04月05日 | 第2章 五感と体感

写真:滋賀県日吉大社にて・・・・:::

新年度のこころ   2018年4月5日

新しい生活が始まった方々も多い事でしょう。
電車の中も、黒いスーツに身を包んだ新入社員が目立ち、いつの間にやら、黒いスーツが就活や新入社員の制服のようになり、皆と同じ服装で安心する日本人のアイデンティティが如実に表れている事が不思議に感ぜられます。
物があふれ、豊かな時代になればなるほど、社会人の制服化が、心の世界の不安定さの象徴を表しているように、私は思えてしまうのです。

出るところに出る時の服装は、その時その時の状況で、自分で考えていくことが、社会での嗜みに繋がっていくと思うのですが、制服に慣れてしまっている私自身も、無難なスーツに身を包めば、仕事モードに入ることができるので、あまり人の事は言えそうもありません。
着物に袴を着けて舞台に上がるのも、ドレスを着て、舞台で演奏するのも、同じことなのかもしれません。

どちらにせよ、安心パイの服装で、新年度を過ごしつつ、新しい環境で暫く切磋琢磨せねばならないことを覚悟して、家に帰ってまったりすることを忘れずにしていれば、大型連休がやってきます。見えない先を考えるよりも、大型連休くらいまでを目標にしてみると、少々気が楽になるかもしれません。
人生を歩む中、物凄い緊張感で臨むことは、後からついてくる自信にも繋がってゆくことでしょう。
「今」を過ぎ越すことの意味は、後に考える事にして、まずは、今だけのことを考えて、緊張の渦の中に心身をお任せできるといいですね。

老婆心ながら、そんなことをつらつら思い巡らす、新年度の始まりでございます。


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4月6日~8日 琵琶湖 唐崎講座


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必然の偶然

2018年04月04日 | 第2章 五感と体感

石巻の「とり文」さんのランチ・・・・・

必然の偶然   2018年4月4日

今年は全国的に桜の開花が早いようですね。
4月5日から9日まで関西行脚となります。
琵琶湖での勉強会が主なのですが、4月8日の花祭りに東大寺本堂の花籠にいらっしゃるお釈迦様に甘茶を差し上げたく、勉強会が終わったら東大寺に駆け付ける予定で計画を練っています。
そこから足を延ばして三輪と吉野へ行くのですが、今年は既に吉野の上千本が満開となり、きっと桜吹雪に舞う静御前を思いながら吉野の山へ分け入ることになりそうです。

3月に終わらせた諸々の事の慰労を叶えたら、一気に私の新年度が始まります。

まずは、4月5日から8日までの勉強会で、窓から望む琵琶湖の水平な水面に浮かぶカイツムリをぼおっと眺めることを楽しみにしています。

そんなわけで4月4日は、旅支度を終えたらのんびりできると思いきや、
昨日鎌倉からの帰路、我が家の最寄り駅に着くと、日本に居るはずのない友人が私に声を掛けてきました。
日本に居るはずがない人なので、誰だか認識するのに少々時間がかかりました。
兄弟が亡くなり、急遽帰国したとのこと。
彼女は、悲しみと疲れでボロボロではありましたが、顔色は大丈夫そうなので、4日の夕食を我が家で、ということになりました。

江ノ電の江ノ島駅の脇にカフェができたので、講座の後、女子達でお茶したおかげで、偶然にも帰国していた友人に会うことが出来たのは、奇跡というか、宝くじに当たったというか、、、そんな気分です。
どちらにせよ、必然的な偶然という出来事が比較的多い私は、今回の事も必然的な出来事と捉えつつ、ブリ大根やら、ほうれんそうのお浸しや、ひじきの煮物なんぞを料理し、日本人の夕食を囲むと致します。

そんな偶然を必然と捉えて楽しむと、きっと楽しい人生だったと思える人生を送れるような。。。そんな気もします。

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装う

2018年04月02日 | 第2章 五感と体感

康子さんの焼いた花器に馬酔木挿す…………///

装う   2018年4月2日

新年度が始まりました。
ご入学、おめでとうございます。
入社、おめでとうございます。

新たな事が始まるときの緊張感は、人によって違うでしょうが、初めて経験する様々な事に対する緊張は、内容は違えども誰にでもあるものでありましょう。

今までの自分を変えたくないから、あえて、平素自分らしさを誇示したり、
なるべく普段通り、、、という思いが湧いてくるのも、緊張感の一つの表し方でもありそうです。
初めて会う人々に、どんな自分を見せるか。
案外、最初の印象は、最後まで響く事なので、大事な事かもしれません。

何十年経っても、古い友人達とは、最初に会った時の印象の話題になったりします。
かといって、どんな自分を相手に見せるかということをいちいち気にするようでは、やはり、これも緊張の表れの一つでありましょうや。

とりあえずは、深呼吸をして、自分は初めての場所で緊張している、という事だけでも意識しておくと、先走ったり、慌てたり、ええかっこしいで不快な思いをさせたりしないで済むように思います。
たぶん、自分の個性なんぞは、座っているだけで、醸し出されているわけで、きっと、ちょっと自分より積極的な人が匂いを嗅ぎつけて、声を掛けてくれるかもしれません。待っているばかりでは、損なので、同じような装いの人に声を掛けてみる勇気を持つのも、始まりには大事な行為であるかもしれません。

一回あっただけで、その瞬間に、気の合う気が自分にも備わっている事を信じて、新しい環境に少しずつ馴染んでまいりましょう~
気張らず、慌てず、、、
自分の装いにも気を配り。。。
新たな環境を楽しんでいただけると幸いです。


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新しい日

2018年04月01日 | 第2章 五感と体感

国立能楽堂の桜・・・

新しい日   2018年4月1日

今日は、復活祭です。昨晩は春分の日以降の初めての満月。
復活祭は、春分の日以降の満月を過ぎた日曜日と決められていますので、毎年変わります。
煌煌と輝く満月を愛で、暫く空を眺めました。美しい夜でした。

ご復活おめでとうございます。

私自身も二週間の会期であった「江戸表具を愛する会」銀座プロムナードギャラリーの作品展が昨日31日に終了し、日比谷ミッドタウンをちらりと散策し、無事搬出を終えました。
ご観覧くださった皆様に、感謝申し上げます。

そして、
3月30日に、国立能楽堂で金剛流久良岐会の発表会が行われ、初めての舞囃子を無事に披露することができました。
およそ20分の舞台でしたが、普段の仕舞いでしたら、長くて6分ぐらいでしょうか。いつもフィギアスケートの競技時間と比べていましたが、今回は、はるかに長い時間で、御囃子を付けていただき、「葛城」舞囃子「序の舞」を舞わせていただきました。
昨年の今頃あたりからなんとなく稽古をつけていただき、さっぱりわからないまま、12月に突入。心底これではまずいと思い始めたのは、12月の会の時です。
笛の先生に奏でていただき、舞ってみると、さっぱりわからず。。。
段々とピアノの発表会の経験を思い出し、直前まで譜と曲想を体に入れ込むまで何時間もピアノを弾いてないと不安になっていたのと同じで、2月あたりからは、電車で移動するときも、お風呂に入っている時も、囃子を耳から離すことが出来ず、ひたすらシミュレーションしてきました。
その間に、平昌オリンピックがあり、宇野昌磨選手のシミュレーションの様子を見ながら、勇気と力をもらっていました。
物覚えが悪いので、私自身そのくらいやらないと覚えられない事を自覚しているので、いつも他者の倍は練習しないと、、、という思いがあるのです。
そういうところも、演目である葛城の神様と重なり、感情移入しやすいものがありました。
さっぱりわからない、御囃子を聴く余裕ができてきたことは、何といっても師匠のお陰です。最後は、師匠のストーカーと明言し、引っ付き虫のように稽古を付けていただいたことに深く感謝いたします。
能楽師の先生方が素人の私を舞台で楽しませてくださったことにも深い感銘を受けています。
ありがとうございました。

そして、掛け軸の展覧会やら、能楽の発表会やら、諸々賑やかに活動している私を応援してくださった皆様に、深く感謝申し上げます。

復活祭と新年度の日にちが重なった2018年。
新しい人となり、新たに一歩踏み出してゆきたい心持で今日の日を迎えています。

2018年度も宜しくお願い致します。


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