五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

キリンの保育園

2015年02月24日 | 第2章 五感と体感
最近「自立」という言葉を考える機会が多々あります。
単純に考えれば「自分で立って、自分で稼いで、他者に依存せずに生きてゆくこと」というような概念が思い浮かぶのですが、実は、赤ちゃんから大人までに持ち備わっている生き延びる為の本能的なものであるはずなのです。

ロジャーズの自己成長理論にしても人に具わっている生き延びる力を大前提に理論が組み立てられています。

「愛の原型」という用語があります。
自分が親から愛されたと感ずるエピソード「愛の原型」を思い浮べながら自分の満足する愛され方愛し方を意識します。

どんなに身体が動かなくなってもどんなに歳を重ねても、その人に「一人で立つ事の意識」を感ずると、感ずる私は安堵感を感じます。
逆に憂いの中に埋没し、自己の感情だけに支配され翻弄されていることを感ずると不安感を感じます。

どんな条件においても自分が最大限一人で立って生きていけるための意思を持つと関わる周囲の人々も安心します。

先日、アフリカの草原に生きているキリンを話題にしたテレビ番組を観ました。
キリンの生態を調査していくうちに、草原にいるキリンよりもブッシュにいるキリンに注目するようになり、そこでキリンの保育園があることが解ったのです。
生後3カ月までは母子で生活するのですが、それを過ぎるとキリンの子供達は一頭のお母さんキリンが保護役になり、群れを成して一日を過ごすのです。そこで生き延びる術とコミュニケーションを学んでゆきます。
保護役のお母さんは、自分の子供にしかお乳を与えません。どんなに他人?の子が甘えてきても足で蹴飛ばして拒否します。
その代り、お乳を出す為に草原で栄養を取り、保育園にお母さん達が戻ってくると走り寄って存分な愛情を示めして子供を包みこみます。そうやって、他者の力を借りながら自立を目指すキリンに感動しました。

自分の自立のために余計な事ばかりが多い人間は、案外、このシンプルさを忘れているのではなかろうか、、、と、思いながら番組を見、自分には何重にもまとわりついてどうでもいいことに捉われているであろうことを改めて意識させられました。

自分は一人の人間です。どのくらい依存すれば、自分の自立を意識出来るのでしょう。

キリンの母子からそんなことをつらつら考えました。

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