今回、よたびスーツを作るにあたり、そろそろ「万能使いの優等生」は要らなくなった。その条件下で次を検討するにあたり、私を悩ませてきたキーワードが4つある。
『ブラウン』『ウインドウペーン』『変わりストライプ』『メタルボタン』がそれだ。
そして、今回はブラウンを実現することにした。
来期はブラウンのスーツが来るらしい、と雑誌には書いてある。
とはいえそれは日本市場においては嘘っぱちだと思う。
様々な人種の人々が様々な色柄のスーツを着こなしている欧米とは異なり、「紺かグレーが無難です」と教え込まれた日本人の間では、どうしてもこの2色の人気は衰えようがない。さらにこの2色は、ブラウンと比較すると彩度・明度ともに低い色目であるため、シャツやタイとの色合わせが非常に楽なのだ。これらの色目が席巻するオフィスあるいは社会の中で、「ダークブラウン」と云ってもかなり明るさと派手さを伴う目立つ色を着ることは、恐らくかなりの冒険なのだと思う。
これをお読みの男性諸君、やっぱりブラウンは二の足踏みますか?
さて、二の足を踏む理由もない私にとっての理想のブラウンは、上記に写真を掲載したZegna(2007秋~冬商品)の色目である。
イメージは【カカオ68%のビターチョコ】。(※実際のチョコはもっと黒いんですけどね)
華やかで、艶やか。闇には溶けないけれど、夜の湿度に溶けそうな色。
だったら夜に溶けやすいように、昼の光にも映えるのがいい。とろっとした風合いの中に、スパイスのように光沢のある飾り物を添えて。
【懸案事項で今回叶ったこと】
○ 袖フレア
○ ステッチの糸色変更&ネーム糸色変更
(1) 素材
○華やかなチョコレートカラーに、幅狭めの白色ペンシルストライプ
(2) デザイン
○ジャケットにはフロントのみハンドステッチ(コバ)。
○センターベント
○襟幅7.5cm
○フロント2つボタン、フロントカットに丸みを付加
○袖口本切羽の4つボタンは、間隔をぎりぎりまで狭く
○チェンジポケットなし
○パンツの裾は3.5cmのダブル
(3) 色
○裏地は京紫(赤系の紫)。袖裏は黒地に紫系変わりストライプ
○ステッチ、袖ボタンホール、フラワーホール、ネームは糸色変更。
「生地よりも若干明るめの茶色で」という指示だが、さてどうなろうか。
○ベージュ&茶系統の光沢ある変わりボタン使用(袖口も)。
名前を「スターダスト」というように、キラキラしたおかしなボタン。
貝ではないからフォーマルではないが、無意味にドレッシー。
【過去関連記事】:
「ワードローブ。」
「ワードローブ (Part-2)。」
「ワードローブ (Part-3)。」
「ワードローブ (Part-4)。」
「ワードローブ (Part-5)。」
「ワードローブ (Part-6)。 - グレイのポテンシャル -」
「ワードローブ (Part-7)。 - 華やかなグレイ -」
『ブラウン』『ウインドウペーン』『変わりストライプ』『メタルボタン』がそれだ。
そして、今回はブラウンを実現することにした。
来期はブラウンのスーツが来るらしい、と雑誌には書いてある。
とはいえそれは日本市場においては嘘っぱちだと思う。
様々な人種の人々が様々な色柄のスーツを着こなしている欧米とは異なり、「紺かグレーが無難です」と教え込まれた日本人の間では、どうしてもこの2色の人気は衰えようがない。さらにこの2色は、ブラウンと比較すると彩度・明度ともに低い色目であるため、シャツやタイとの色合わせが非常に楽なのだ。これらの色目が席巻するオフィスあるいは社会の中で、「ダークブラウン」と云ってもかなり明るさと派手さを伴う目立つ色を着ることは、恐らくかなりの冒険なのだと思う。
これをお読みの男性諸君、やっぱりブラウンは二の足踏みますか?
さて、二の足を踏む理由もない私にとっての理想のブラウンは、上記に写真を掲載したZegna(2007秋~冬商品)の色目である。
イメージは【カカオ68%のビターチョコ】。(※実際のチョコはもっと黒いんですけどね)
華やかで、艶やか。闇には溶けないけれど、夜の湿度に溶けそうな色。
だったら夜に溶けやすいように、昼の光にも映えるのがいい。とろっとした風合いの中に、スパイスのように光沢のある飾り物を添えて。
【懸案事項で今回叶ったこと】
○ 袖フレア
○ ステッチの糸色変更&ネーム糸色変更
(1) 素材
○華やかなチョコレートカラーに、幅狭めの白色ペンシルストライプ
(2) デザイン
○ジャケットにはフロントのみハンドステッチ(コバ)。
○センターベント
○襟幅7.5cm
○フロント2つボタン、フロントカットに丸みを付加
○袖口本切羽の4つボタンは、間隔をぎりぎりまで狭く
○チェンジポケットなし
○パンツの裾は3.5cmのダブル
(3) 色
○裏地は京紫(赤系の紫)。袖裏は黒地に紫系変わりストライプ
○ステッチ、袖ボタンホール、フラワーホール、ネームは糸色変更。
「生地よりも若干明るめの茶色で」という指示だが、さてどうなろうか。
○ベージュ&茶系統の光沢ある変わりボタン使用(袖口も)。
名前を「スターダスト」というように、キラキラしたおかしなボタン。
貝ではないからフォーマルではないが、無意味にドレッシー。
【過去関連記事】:
「ワードローブ。」
「ワードローブ (Part-2)。」
「ワードローブ (Part-3)。」
「ワードローブ (Part-4)。」
「ワードローブ (Part-5)。」
「ワードローブ (Part-6)。 - グレイのポテンシャル -」
「ワードローブ (Part-7)。 - 華やかなグレイ -」
>(1) 素材
>○華やかなチョコレートカラーに、幅狭めの白色ペンシルストライプ
かなりピリっとした印象を受けます。
ペッパーが僅かに効いたチョコ・スティックのようで美味しそう。
生地の状態と仕上がりでは随分様子が異なるのでしょうね。
そして、貴女が纏うと新たな印象になるのでしょうね。
こうゆう事に想像力を働かせるのは、お裾分けでも楽しいものです♪
かつて、地元で見た洒落者のスーツをご紹介☆
短調な通学にスパイスを与えてくれた名も知らぬ男性。
(察するに、会社勤めではなさそうでしたがw)
◆深めのワインレッド(生地:ベロア)
背筋を曲げようものなら、スーツに喰われる。緊張感溢れる出で立ち。
◆ペイズリー(地色:オーカー系)
とてもリラックスした表情だったのが印象的。
あと、「スターダスト」。
今度は出来上がりはいつなのかしら?
最近習慣化した週参時(すみませんね&ありがとね)にでもぜひとも披露してねん。
実は、仕上がりの想定が難しくて、似合うかどうかかなりのバクチです。
そして、おすそ分け有難う。
ベロア生地は、憧れますね。
ただ、ベロア同士が触れたところの摩擦にイラっとしかねないのと(経験者ならきっと頷いてくれるはず)、あたしが着ると明らかにカタギじゃなくなりそうで、見るだけにしているのです(笑)
>Assvaal
あたしもそう思う。
ていうか、ベーシックから順番に作っていったから、そろそろアソビが欲しい!と思って、積極的にイロモノを目指してみたのだ。
そして、貴方はいつ作りにいくの?(笑)
>ヨーコちゃん
袖フレアは、「てきとうに」って云っちゃった。
どうなるんだろうねぇ。どきどきです。
あと半月ばかしの辛抱だ。
スターダストは・・・説明できないけど、なんか昭和を感じる古臭いゴージャスさって感じ?
・・・余計に判らないか・・