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熱闘!官業金融~第4R(追加版)

2005年11月17日 23時41分27秒 | 社会全般
政府系金融機関の統廃合について、3機関統合案が出てきたようです。これは少し前に記事(改革競争時代)に触れました。

NIKKEI NET:主要ニュース
(記事を以下に転載します)

政府の経済財政諮問会議(議長・小泉純一郎首相)が22日にまとめる政府系8金融機関の統廃合についての基本指針の原案が16日、明らかになった。国民生活金融公庫と中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫の3機関を統合し新組織を設立するのが柱で、日本政策投資銀行の民営化も盛り込む。ただ小泉首相は「できれば一つ」と指示しており、政府・与党でさらに調整が続くとみられる。

22日の諮問会議で討議する原案は民間議員の主張を中心に据える一方、統廃合に消極的な所管各省の意向をくんでいる。原案には政府系として残す機関として(1)国民・中小・農林を軸とする統合機関に集約(2)これに国際協力銀行の一部も残す2機関案(3)さらに政投銀の一部も存続させる3機関案――の3つを盛り込む。

このようなプランが検討されているということのようです。


その一方で、竹中氏の強い姿勢が記事に取り上げられていますね。諮問会議での財務省への批判が出されたということでしょう。平ちゃんにしては珍しくちょっと「熱くなった」感じではありますが、記事の表現はオーバーに書き過ぎなんではないのかな?(笑)

Yahoo!ニュース - 時事通信 - 総務相、財務相を集中攻撃=首相も加勢-14日の諮問会議


公営企業金融公庫の廃止について抵抗感を示していた麻生親分が総務大臣を外れて、すぐさま方向転換をしたのが新総務相の平ちゃんだった。なので、公営企業金融公庫は廃止とあいなった訳ですね。それはそれでよいのですが、平ちゃんとっては中小企業金融公庫総裁の発言だけを取り上げて「(一つでいいというのは)拝聴するべき意見」という表現のコメント(熱闘!官業金融~第1R)をした後で、他の閣僚達(当時の谷垣くんや中川経産相)から「特定の言葉だけを取り上げて結論付けるのは如何なものか」的な、要はヒアリング結果を正確に反映していない、ということをちょっと取り上げられたことがあって、それについて「面白くない」ということがあっただろう。


なので、財務省の(というか、谷垣くんの)抵抗について、「言いやすい立場(取りまとめ役の経済財政相ではなく、総務相なので)」から批判しただけなんだろうと思う。勿論中身はそう外れてもいないし、改革推進には「強い姿勢」で臨まなければならない、ということでもあるのですが、財務官僚の作文が非常に面白くなかった、ということはあるかもしれない。だから、谷垣くんの提出したペーパーについて、「表現が~云々」ということを指摘したのだろう。気持ちは判るけど、やや「前のめり」になりすぎだと思う。


ちょっと、慌てて一度載せます。今日が終わってしまうので・・・
後で追加しますね。ビール取りに行って来ます。笑


ユーザーサイドでの意見もありました。

NIKKEI NET:経済ニュース
(以下に転載します)

日本貿易会の佐々木幹夫会長(三菱商事会長)は17日の記者会見で政府系金融改革について「民間金融機関がすべて代替することは困難」と語り、国際協力銀行の機能存続を求めた。海外プロジェクトでは「協力銀の交渉力や長期大量の資金需要への対応、一元的な金融メニューの提供など役割は極めて大きい」と指摘した。

日本商工会議所の山口信夫会頭は17日の記者会見で「国民不在だ」と述べた。「我々は国民や利用者の声を代弁している」と強調したうえで「まず一つ(に統合)ありきから始めるのは良くない」と説明した。



こういった意見もあることは確かに事実なので、そういう部分にも目を配りながら政策としての完成度を高めることは政治にとっては必要だと思います。そういう配慮もしていくのも総務相の役割と思って、「堪えてつかあさい」(笑)。意見対立があることは仕方がないし、組織論としては、これからも検討が必要でしょう。けれども、議論をしていく為の基礎的な部分での共通認識を確認したり、政策によって起こりうるデメリット部分についても考慮していくことも必要なんですから。総務大臣として、ご自身でもおっしゃっておられたように、特殊会社・法人についての審査権限は総務大臣にあるのですから、その他の組織の「粛清」(失礼、笑)じゃなかった、整理・統合等の「大掃除」も今後必要なんですから、そちらで力を発揮して頂ければと思います。


ところで、諮問会議での資産・負債圧縮のWGのメンバーについて、少し。

メンバーは例によっていつもの本間先生、宮脇淳先生と、WBSでもお馴染みのフェルドマン氏が入っていました。それと珍しいメンバーとしては、河野龍太郎氏が入っておられました。


河野氏はBNPパリバ証券のチーフエコノミストで、何とあのクルーグマン教授の著書『通貨政策の経済学』の翻訳(共著)をされた方です。特に為替政策には一家言ある方?のようで、デフレ脱却として為替は1ドル180円程度にしたら?というような主張をされているようです。新古典派という自認(平ちゃんと近いの・・・?)のようですが、「デフレ脱却」が重要、ということを提言されているようです。インフレターゲットについても、理解があるようです(ガンバレ!笑)。段々行政サイドにも、インフレ賛成派が増えつつあるのかも。よい傾向ですね、皆さん。



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