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朝鮮半島有事の際における邦人救出

2009年12月13日 17時38分22秒 | 防衛問題
つい先日の読売新聞記事にあったが、沖縄海兵隊のヘリが何故必要か、というような理由の一つに、邦人救出というのがあった。

韓国内で自衛隊が活動できるかどうかは、ちょっとよく判らないが(日韓協定締結とかで脱出活動だけやることが不可能かどうかは判らないので)、沖縄からヘリがやってくるのを待っている方が時間のロスがあるのではないかと思えるが、どうなんだろうか。

韓国からの脱出ということだから、基本的には空港や港などに移動してもらうよりないと思う。そうした通常の脱出ルートが失われた状態であると、戦闘地域に取り残されているとかで、そうなれば戦闘の状況によるだろうし、いかに米軍といえども危険地帯にヘリで乗り込めるかどうかは疑わしいのでは。

本当に半島有事の際に必要だ、ということが考慮されていたのであれば、岩国のヘリ部隊が移動させられることはなかったはずで、どう考えたって沖縄から来るよりも近くて早いのは岩国だから。その岩国のヘリですら移動できるというのなら、沖縄で移動できないということはないんじゃないかな、と思いますな。それに、ヘリで救出できるとしても、極々少数の人だけであって、普通は船とかで大量に輸送しないと無理では。数万人規模なんですから(笑)。


海兵隊のヘリじゃないと救出できない、という稀な事態を想定して、それが本当の意味で安全保障の考え方に意味があるのかというと、疑問である。その為に必要となるコストが多額になるのであれば、そうした稀な事態が発生した場合には、諦めるという考え方も必要になるのではないか、ということである。

これこそが、「チタン製ガードレールが必要だ」という主張をしているのと同じだと言ってるのである。「○○を防ぐには~が必要だ」というのを際限なく追求してゆくことはいくらでも可能だ、ということ。そういう理由は、ほとんど意味をなさない。




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