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医療制度改革2

2004年11月22日 01時09分34秒 | 社会保障問題
今回は医療過誤について考えてみます。
医療過誤については、厚生労働省もさまざまな研究や諮問機関等の意見聴取等を行っていますが、一般社会に認知されるような施策は特に無いように思います。根本的なところから考えてみる必要があると思います。





医療に限らずどの業種にも言えると思いますが、「ミス」があった場合どのように対処するか、という意識や倫理に問題があるのかもしれません。例えば、自動車企業の欠陥隠し、食品業界の製造上のミス隠蔽、原材料などの偽装、原発の検査異常隠蔽、などなどたくさんありますが、どれも根本は「隠そうとする」という点で共通しており、これは倫理の問題ですね。

このような事態は、教育上の責任でもあると考えます。学校教育の中でも、職業人としての倫理、ミスや異常が発生した場合の対処等について、簡単な事例を含めて教育して行くことが必要でしょう。本来個人の良心の問題なのですが、組織の中に組み込まれた個人ではこれらに適正に対処することは必ずしも容易ではありませんし、現場レベルでは報告が上がっても途中であるいはもっと上層部で止められてしまうと、対処が困難になってしまいます。内部告発者は法律で保護されるようになったはずですが、十分な効力を発揮するかどうかは疑問の声もあります。また実際内部告発をするということが、今の日本の社会では非常に困難な面があることは体験的に感じられている方も多いのではないでしょうか。

最悪、内部告発でも止むを得ないかもしれませんが、できれば正規の処理ができる体制や社会全体の認識を作ることが必要と思います。「密告者」とか「裏切り者」というようなレッテルがあるような気がしてしまうことが、個人の良心を歪めてしまっては決して良い結果を生まないでしょう。





少し話が違うのですが、航空機事故が発生した場合には、事故原因の究明から、ミスの種類や起こる要因などのついて詳細に検討され、その集積がその後の安全確保に役立って来ました。勿論万全であるとは言えませんが、ミスや事故の対処方法として考える時、非常に参考になると思います。どの業種であっても、同様な事例の検討を行い、集積していくことで後のミスや事故を防ぐことに役立つと思います。このような手続きや検討方法などについて、学校教育に取り入れた方がいいと思います。また、入社後の社員研修にも同様の倫理や対処方法について教育を義務付けてゆくべきでしょう。

医療についても、当然このような教育を行うことが必要で、学生は当然として、研修医や看護師等にも就業後すぐに行うべきです。研修実施は医療なら厚生労働省が主体で行ったらよいのでは。公益法人をたくさんもってますから、そのどこかが実施してもよいでしょう。ミスを防ぐにはまず教育から、ということが私の意見です。




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