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「かんぽの宿」疑惑の波紋

2009年02月05日 13時11分45秒 | おかしいぞ
これまで、あまり注目してこなかったし、何となく騒ぎになっているのだね、と横目で眺めていたのだが、ちょっと気になって調べてみたよ。すると、いくつか判ったことがあった。

どうして気になったのか、教えてあげようか?
竹中さんがやたらと必死になって抗弁しているからさ。読んでないけど、はてブの見出しに出ていた、木村某とか一緒になって鳩山大臣を非難していたし。大体、揃ってる役者の面子を見れば、「ああ、そっち系なんだね」ということが鈍感なぼくでさえ判るわけだから。

オリックス宮内、竹中、木村、西川、はは~ん、ってか(笑)。
こういう話は、別にどうでもいいや。週刊誌にでも書いてもらうか、もっと別な陰謀論の筋書きでも解明してくれるところでお願いしたいですね。


最も「クサいな」と思った部分を言っておく。
「かんぽの宿」の赤字額が40億だか50億円だかって盛んに力説している連中がいるみたいなんだけれども、どうやってそれを知ったの?宮内さんに情報を貰ったとか?それとも、入札に参加した企業群の中から、情報を貰ったとか?
竹中さんは大臣時代には数字を見ることができたかもしれないけれど、今は、判らないわけでしょう?どうやって赤字額を知ったのかな?んー?誰に教えてもらったの?

ま、見てきたような数字を言えるって、どことなくおかしいわけだよ。なんでそんなこと知ってるの?最初にその数字が出てきたのがどこか、そしていつなのか、それをまずは明らかにした方がいいんじゃないか?


で、疑わしさがかなり「確実だな」と思った最大の理由を書いておくよ。
それは、財務諸表を隠したことだ。
日本郵政になって、以前のリンク先は全て切れてしまっていた。まあ、日銀のようにHP変更でワザと昔の「見られてはまずい記事」なんかをどこかにやってしまうという手口なのかもしれないが(冗談です)、根本的に怪しいのは財務諸表が消されたことだ。

日本郵政はHP上に以前の財務諸表を公開しているよ、という指摘はあるものと思う。確かに公社時代の数字や事業報告などは公開されており、リンク先のPDFにも出ている。だけど、これは昔のとは違う。
★★元々あった文書とは、書き換えられている。
そうさ、「オリジナル」とは異なった文書に変更されているのだよ。
どうしてそんなことをするのか?

後々、ほじくり返されたくはないから、だろうね。
余計な数字を見つけられて、あれこれ言われないように、ということでしょうな。

だから、数字を隠した、ってわけだ。外見的にはそう見えるね。
都合の悪い資料は「見えなくしてしまえ、隠してしまえ」という態度だね、ということ。


だから、この一件はかなりの確信をもって「アヤスイ」と感じるわけだ。


郵政公社時代の財務諸表を見えなくするワケとは一体何か?(笑)
元々あったものをわざわざ書き換えた理由とは何か?

悔しかったら、公社時代の数字や資料を全部「元のまま」出してみな。これができない、ということは、「後ろ暗いことがあるから」ということを意味すると判断して良いだろう。何ら困ることがないのであれば、「ハイ、喜んで」と素直に応じることができるだろう。
参考までに、郵政民営化委員会の議事録はあるが、配布資料というのは一切ない、ということも付け加えておきますよ。資料が全くなかったのだ、ということなら、それはそれでいいですけれども、経済財政諮問会議の配布資料さえ公表されているのに、どうしたわけか郵政民営化委員会の方には資料がゼロみたいだな。そんなんでよく討議できましたね(笑)。


「かんぽの宿」に関する全ての資料を、年代ごとに、時系列で見てゆくことをお薦めする>国会議員の方々

それはね、一軒ごとに年表みたいに作るのさ。いつ取得し、修繕したり改修工事をしたりしたか、金額を入れてゆく。あとは、閉鎖したり譲渡したりしたら、その年月日と金額を入れる。譲渡相手も入れる。そういう一覧表みたいなものを作るといいと思いますよ。


以前にあった、簡易保険福祉事業団時代から資産を継承し、公社化された時の帳簿がどうであったか、というのを「日本郵政」は隠してしまったわけだよ。西川がこうした指示をしたものかどうかは知らない。誰の差し金かも判らないけどね。
本来、特別会計だったわけだし、宿泊事業勘定は別に記載されていたはずだ。公社化した後にも、宿泊事業とか病院事業なんかは別に数字が書かれていた。
そういう帳簿の数字を隠したんだよ、ヤツラは。真面目に財務諸表をひっくり返されて、値段を調べられたり、帳簿操作の裏技をつつかれたりするのを封じる為に、予めそうした公表資料を隠したと思われても仕方がないというわけですよ(笑)。

公社化する前後に、不採算のかんぽの宿とか会館とかの整理は若干されていたわけだし、公社化した後だって「郵政民営化」を阻止しようとしてできるだけ「いい決算数字」みたいなものを出そうと、多少なりとも頑張っていたはずだしね。会計検査院の指摘を受けて、宿泊率の低い施設は閉鎖などの措置が取られたこともあったし。だから、営業をしている施設で、本格的に赤字が酷いというのは、あんまり多くはなかったんじゃないの?交付金を切ったのはいつなのか、気になるね。


不動産取得費の初期投資負担が重い場合には、収入が経費を上回っていてキャッシュは入ってきているけど、帳簿上では赤字になる、ってことはあるかなと思えるし。

例えば1000万円で取得したレストランがあるとする。
毎月100万円売上で、運営経費が90万円だとすると、10万円プラスだが、初期投資の1000万円の借金返済20万円があって、その負担が重いという場合に赤字になってしまう。このレストランを50万円で手放すとしよう。すると、これを買った人は50万円の投資を回収するまでに5ヶ月でいいことになり、それ以後は黒字が続くということになって、これまでと全く同じ営業をしていて収入や経費が同じであったとしても、十分儲かるということだね。


あと、1千億円以上の規模の減損処理みたいなものをここ数年でやっているはずで、それって、不動産の簿価を小さくしたのか、叩き売りで売却損を計上したのか、よく判らないんですが、怪しげな帳簿操作があったやもしれません。そういう疑惑を払拭するには、「かんぽの宿」の帳簿を明らかにすればいいわけで、入札しなおすのであれば広く公表したって何ら問題ないんじゃありませんか?
どれだけ収入があり、客室稼働率はどれくらいで、客単価がどれくらいか、そういう基礎的数字を出せばいいだけだ。

まずは、公社時代の宿泊事業に関する財務諸表を全て元通りに公開せよ。毎年の分を丹念に見ていってくれる会計の専門家の人だって、きっと現れてくれるだろうよ(笑)。だって、たった数年しかなかったわけだし。「赤字が毎年50億円だ」とか言う時の、赤字にも色々と中身があるわけで。


よもや、『436億円の収益事業』とか、言ったりはしないんだよね?(笑)



◇◇◇◇


閑話休題。
人々を煽動したり騙そうとする時って、できるだけ単純化した判りやすい数字を出すのがコツでして、「赤字が50億円!」って言っておけばあとは簡単さ、ということはあるわな。どういった内容なのかを精査しようという人々は、世間には多くはないからだろうね。


『水戸黄門』が好きだから、一応、それ風に書いておくか?

「黒幕1号」は、手下を使って別な「不動産業者2号」に入札させる。2号は入札に勝つように事前に仕組まれていて、必ず安値で落とせる。で、不動産業者2号は転売益を手にするが、この金は当然黒幕1号にバックされる。黒幕1号と、郵政民営化利権の「役人3号」や利権「企業家4号」やそこに連なる「識者5号」は、みんな同じサークルの仲間だから(笑)。そちもワルよの~

他には大型の案件であれば、やっぱり「表」に出てこなけりゃならない、ということがあるだろうから、議員さんの筋でコネとか口利きとか色々とあって、「○○が落札できるように頼むよ~」みたいなもんだわな。で、後は事情を知らないライバル業者をちょっと残しておき、出来レースみたいに決めてしまう、ということだわな。




はっきり言っておくけど、公表してあったものを、わざわざ隠す人間の考えそうなことと言えば、大概はロクでもないようなことであり、善良な心根の持ち主がそうした技巧を使おうとはしない、ということは、ぼくの取るに足らないささやかな人生の中で発見した重要な経験則ですから。後ろめたいことがないなら、手をつけない。少なくとも、労力をかけてまで隠そうとしたりはしない。改変努力の方が大変だから。人間って、そんなもんです。

まさか財務諸表をオリジナルと変えてしまった、ということを、いちいち言い出すヤツが出てくるとは思ってなかったんだろうね(笑)。
確かにぼくは頭がいいわけでもないし、会計とか簿記に詳しいわけでもない。そちら方面の専門知識はないよ。でもね、以前の公社時代の財務諸表は何度も見たから、覚えているのさ。これもブログのおかげだよ。郵政民営化のブログ記事を書いてた頃に、何度も見ていたから。郵政選挙の前から、財務諸表を幾度も確認していたから。だから、前のものと違う、ということは、ぼくみたいなボンクラ頭にだって判るというものだよ。
言ってみれば、連結決算全体の大きい数字だけ出しておき、各会社の決算数字のうち「見られては困るもの、都合の悪いもの」を隠したようなもんさ。



どんなに崇高な精神や理想を掲げて革命が必要だと思って、実際に革命を遂行したとしても、それが良い結果を生むとは限らない、ということを改めて思い知った。

悪の王や腐敗した貴族たちを駆逐する為に革命を実行したとしても、革命成功後にはまた新たな腐敗勢力を招いてしまう、ということか。
過去の歴史にもよくあった話ではあるのに、うっかりしていたよ。




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