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2012年日本シリーズ~日本ハムvs巨人を振り返る

2012年11月04日 14時00分13秒 | いいことないかな
昨日は、悔しくて悔しくて…でも、日本ハムはよく戦ってくれました。


総合的に見れば、敗因は巨人側の対策が上回った、ということでしょう。

それが、日ハム側の誇る吉川、武田勝の2枚看板を打ち、ここから4勝をもぎとった、という結果をもたらしました。この左投手2人を打ち崩すことが、勝利のカギでしたから。


ハム側は、あと一歩及ばず、というところでした。運も味方する、ということがなければ、勝ちは難しかったかと思います。

2敗を喫した吉川は、切り替えて、来年にリベンジを果たしてほしい。打たれてしまったのは、仕方がないこと。失投を見逃さなかった巨人の打者たちが、力があったということ。

結果論から言えば、エース吉川の気持ち・プライドなんかを尊重しようと思って、第1戦でHRを浴びた後も登板を続けさせ、更に大量失点を生んでしまったのが、短期決戦では逆にアダとなってしまったかもしれない。
今年の、この試合だけではないので、栗山監督の気持ちは痛いほどよく分かったけれど、巨人打線に捕まった若い吉川には、まだ酷だったのかもしれない。


昨日の武田勝も序盤で捕まってしまったわけだが、かなり入念な対策を立ててきていて、そこで抑えなければならない、というのは、球のキレやコントロールが更なる出来を必要とされるわけだ。そこが甘くなってしまうと、抑えるのが厳しくなる。吉川の場合にも、初戦の失投を逃さずボウカーに打たれてしまい、以後、自分のリズムを取り戻すことができなくなってしまったのかもしれない。球のキレがなくなると、3割打者を揃える巨人打線は厳しい。巨人側からすると、長野と坂本がシリーズを通して存分の働きをし、その出塁が得点に結びついていった。


日ハムの戦う姿勢は、昨日の試合でも発揮された。
武田勝の後を継いだ谷元が、巨人打線に気迫の籠った投球で、流れを呼び込んだ。

3点を追う6回、2アウト1、3塁で、中田の打席。ぼくは、中田に祈ったよ。
「ここで、男を見せてくれ」と。
原巨人にひと泡吹かせてやってくれ、スタンドにホームランを放りこんでやれ、と。

そうしたら、本当に同点3ランを叩き込んだ!
あの場面、ハムファンの誰しもが思っていた、最高の結果を、本当にやってのけてくれた。
あの1打だけでも、価値のある1発だった。4番の一撃だった。

すると、流れはハムに。
7回表、満塁の大チャンスで3番糸井。

打球は、一閃、ライトへ。

しかし、深い守備位置を敷いていた長野にキャッチされてしまい、無得点。
あとほんの少しの違い。それは運もあるということ。

1点勝ち越された9回も、代打の二岡がしぶとく四球で出て、再び代打鶴岡が2アウトからヒットで繋ぎ、一打逆転もあるという場面を作る。ここでも再び糸井だったが、ここでもショートゴロ。残念だったが、一歩及ばず。


第2戦の9回でも代打二岡のバットは球を捉えてはいたものの、ヒットにはならず。もうちょっと当たりが悪ければ、タイムリーだったはず。第6戦の7回の糸井の打球もそうだった。ツキがなかった、ということ。


主軸の打者のヒットを見ても、そんなには大差がなかった。

巨人の長野、坂本、阿部、村田のヒットは合計で25本(9、9、3、4)だった。阿部が2試合欠場した影響はあったかもしれないが、それで大きく違っていたとも思えない。

日ハムは、糸井、中田、稲葉、小谷野の4名合計だと28本(6、5、9、8)なので、そんなに遜色ない。両チームの勝利の差は、日ハムの方が打線は「線」にならないように分断されていた、ということだろう。

シーズン中でも、日ハムはある程度集中打を浴びせて複数点を奪い、それを守って勝ちゲームとなる感じなのだが、この日本シリーズでは、中々「線」として繋がらず、結果として得点が奪えなかった。巨人は中軸以外の選手が塁に出るとか、一本タイムリーを打つといったことができ、それが得点に結びついた面もあった。


なので、ハムの主力打者はそこそこ打ってはいるものの、各打者単発か得点には至らないで終わる連打、ということだった。得点を許さず、ピンチをしのぎ切った巨人の投手陣にあと一歩力が及ばなかった。それが、この差になったものと思う。


内海だって、09年の対戦の時には、確か集中打を浴びて負けたはずだ。だから、吉川は気落ちすることなんかないよ。次を目指せばいい。

まあ、普通の監督だったなら、第5戦の1点返した後の3回表に、1、3塁ピンチを招いた時点で降板させていただろう。1点差だったから、まだまだこれからどうなるか分からない、という序盤だったから、吉川を諦めても不思議ではなかった。あそこで続投させたのが、追加点を献上してしまうことになり、試合は早々に決まってしまった。大量点に守られた内海は、序盤危なかったが、その後持ち直してしまった。巨人打線は気分よく打って終わり、精神的優位に立つことになったろう。


総合力では、やはり巨人の方が上回っていた、ということだろう。


日ハムはよく戦ったと思います。
ありがとう。


栗山監督は就任1年目で、ホントよくここまで勝ち上がってきましたね、と思います。
チームは素晴らしい仕事を、それぞれが頑張ってやってこれた、これに尽きると思います。
お疲れ様でした。来年も頑張って下さい。




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