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コメンテーターを震え上がらせる高額訴訟

2006年12月18日 18時09分57秒 | 法関係
以前に「もうネット上に記事を書くの止めた」とか言っていたフリーのライターの方のお話ではないかと思いました。読み方が複雑なのね。名前。頭が悪いので覚えてられない・・・ええっと、「うがや」さんだそうです。


音楽配信メモ オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす


この方の前の騒動(という程でもないのでしょうが)は、原稿料が安すぎなのでネット上で出していた連載か何かを止める宣言をして物議を醸したのではなかったでしょうか。安いのはしょうがない、とか、フリージャーナリストは生活苦しいとか、そういったモロモロのご意見が集まっていたように記憶しております。が、定かではありません。


で、今度は「オリコン」に訴訟提起されたということらしいです。それも、個人に対して。よく新聞や雑誌なんかでも、識者の話とか短いコメント文なんかが掲載されたりしますが、この発言者本人にその責任を求めるものですね。


「~教授の話」みたいに載っていれば、その教授本人に損害賠償の請求をされる、ということです。これって、どうなんでしょうね。掲載を決定しているのは新聞や雑誌ですし。ライブドア事件の時みたいだと、多くのコメントが「虚業」「実態のない金儲け」「ホリエモンはけしからん」という類のものが多かったので、こうしたコメントも全て「損害賠償」の対象となる可能性も有り得る、ということになるかもしれません。それも、テレビ局、新聞社や雑誌社が訴えられるのではなく、コメントした本人個人への責任ということですね。


こうなると、うっかりコメントするのも憚られます(笑)。あまりにいい加減なことを言うコメンテーターが多いのも確かで、そのお灸を据える効果があるのかもしれませんが、発言者個人への高額賠償請求というのは「嫌がらせ」的ではありますね。嫌疑をかけられたのであれば、きちんと「反論」を出すのが望ましく、事実が違うのであればその疑いを晴らすような客観的情報を提示して、「ホラ、あなたが間違っているでしょ」と言えばそれで済む問題なのではないか、とも思えます。


法律というのは、紛争解決には役立つし必要なのですが、まずそれ以前の問題として普通の社会生活上で解決可能な方法を試みる、というのは必要なんじゃないかな、とも思います。何でもいきなり訴訟提起では、ギスギスした社会のようにも思え(弁護士さんたちは仕事が増えて喜ぶのかもしれませんが・・・)、特に言論内容については新聞・雑誌等で「掲載判断」を行っているのであり、一定の取捨選択・校正手続を経ているのですから、掲載側にかなりの責任があるようにも思えます。


雑誌なんかで、「事情通の評論家A氏はこう語る」みたいな形で「伝聞形式」で掲載すれば、それがどんな内容であっても雑誌社は「ノーリスク」ということになり、ひとたび問題が発生すれば、その場合には発言者本人へ責任が及ぶようになってしまう、というようなことですよね。それって、オカシイと思うが。


でも、法律というのは、そういう理不尽というか不可解な面があることは否めず、専門的な判断を仰がなければ判らないんですけどね。


どうなることやら。



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