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「sengoku」ビデオ漏洩の闇

2010年11月16日 17時16分45秒 | 俺のそれ
1)尖閣沖衝突事件のこと

これは以前から書いている通り、外交上の対応に問題があった、という立場である。まず、中国側の真意を測りかねるという外務省の怠慢及び失態、というのがあった。刑事手続きに手間取ったのも、政府の外交方針が定まっていない中で、時間が浪費されていった。
民主党代表選にかかり切りとなっていたことも影響していたであろうが、外交安全保障に日曜日や休暇などないのであるから、言い訳にはならない。民主党政権のお粗末さがよく分かるというだけである。ある一線を引いて、方針を決めたのであれば、その当否は別として(事後的に判断するよりないし、時間が更に経てば評価が変わることもあるし)、何でも菅でも、もとい、かんでも、ぐらついたり撤回したり、というのをすべきではない。
前原国交大臣の自爆トラップという説もあり得るくらい、日本の対外的評価は落ち込んだ。当の前原大臣は、今度は外務大臣として事件を引き継ぐことになり、二重、三重の罠に嵌ったわけである。驚異の「ひとり二役」をやってくれちゃったわけだ。政権破壊工作の最大功労者は、この前原大臣である、と言っても過言ではない。

当方の主張としては、
・船長拘束に関して、外務省の怠慢と失態があった
・あのような形で釈放すべきではなかった
・釈放を選んだのであれば、ビデオは公開しておくべきだった
・政権が声明を出すべきだった
と思う。

9月24日>処分保留で釈放なんて~尖閣沖事件

9月25日>尖閣沖衝突事件での対応を考える

10月2日>今更ビデオ



こうした失敗というのがあったと思うが、政権としては、中国との関係改善を望んだことと、ビデオは公開しないと決めたのであれば、それを貫けばよかったのではないのか。ここでもやはり、腰砕けになっているわけである。中国との関係を批判されれば、国内勢力に弱腰(笑)となり、ビデオを見せろ、公開しろ、と要求されたからといって、譲歩を繰り返して結局国会で上演会をする、といった具合に、どれも貫徹できるものがなかった、というのが、菅政権の最大の問題なのだ。

・起訴するつもりで逮捕→簡単に突然釈放
・官邸が釈放を決断した→那覇地検が決めた
・ビデオは非公開とした→やっぱり一部公開に変更

一事が万事、こういう有様なんだ、ってこと。アホじゃないかと思う。
これで、国を安心して任せられる、とか、国民を守ってもらえる、なんて思えるわけがなかろうて。ただ単に「ビデオを公開しちゃったから」「釈放しちゃったから」とかいう問題なんかじゃないだろう。こんなにコロコロコロコロ物事を変えたり決意が揺らいだり、という政権ではオチオチ夜も眠れませんぜ、ということですよ。かなり不安だ、ってことですよ。

じゃ、お前、ここのガードマンな、この門を守っとけ、って立たせておいたら、この役立たずのガードマンが見ず知らずのヤツラを勝手に通したり、入っていいかと問われて、ダメだと一度は断っておきながら、相手がちょっと文句を言っただけで、へいへい通っていいことにしますと訳の分からん変更をしたり、お前きちんと見張ってるのかと確認すると、見張ってるようないないような、そこにいない時もあったかも、みたいな返事をしてくるとか、そういうヤツだったら、どうするの?
こんなガードマンをどう思う?
これでも「安心です」とか言うと思うか?
逆だろ。今後も何をどうされるのか、分かったもんじゃない。
曲げちゃならん所は、曲げちゃならんのだよ。


2)「sengokuビデオ」流出

この問題がここまでこじれたのには、何らかの理由があったはずであろう。
公開は4日夜中で、5日の午前中にはかなり騒ぎが大きくなっていた。犯人は不明であり、捜査をどうするかということについても未定だったろう。

この時点で、大きな二つの勢力があったものと思われる。
便宜的に名付けるものとして、とりあえず「政権中枢派」と「情報操作派」と呼ぶことにする。
政権中枢派は、積極捜査タイプであり、ビデオをネットに流したことを「絶対に許さない」という立場である。主に官邸からの指令を受けて、犯人逮捕及び処罰ということに全力を挙げろ、ということになったのであろう。彼らは、情報操作の一環としてビデオが流されたという裏事情やカラクリを知らない。だから、犯人逮捕に躍起となるわけである。それは政権にあからさまに背いたから、ということだからだ。その張本人を全力で挙げようとするだろう。


もう一方の情報操作派であるが、こちらは、意図的に情報を流すわけであるから、捜査には懐疑的となるだろう。犯人を本気で探索されると、彼らの方に火の粉が及ぶかもしれないから、である。なので、犯人側には同情的という立場を当初からとるはずなのだ。
様々な理由を付けて、処罰すべきでない、というふうに言うはずだ。

公開後の暫くの間は、本気で犯人探しに乗り出してくるとは考えていなかったのではないかと思う。「情報を作り出す」ことさえ、そう難しいことではなかったろう。「出来レース」(疑いの目を逸らせる為の演出)を見せるのも、そんなに困難というものでもなかったはずである。
しかし、ここで困ったことが起こった。

捜査を本気でやり始めたのが、先の「政権中枢派」からの命を受けた警察などだったからだ。裏のカラクリや、情報操作の事情を全く知らないわけだから、それまでの組み上げた「出鱈目」がバレてしまう恐れがある。そこで、緊急事態となったのであろう。捜査を「俺たちが引き受ける、こっちで引き取る」という風に、外部の人間を重要情報からシャットアウトしてしまうだろう、ということ。

その転機が訪れた時期が、恐らく7日前後だったのではないか。この辺りで、官邸周辺と霞が関の偉い人たちの方で、「このままでは済まさん、絶対に犯人割り出しをしてやるぜ」という方向に傾いた、ということだ。

そこで慌てた情報操作派の一派は、一計を案じたはずだ。
それは、告発、という手法であろう。単なる対抗意識みたいなもので、自分たちの組織の潔白を信じて出したのかな、と思ったのだけれども、タイミング的に微妙だったのと、やけに慌てた感触があったのが気になったわけだ。恐らく、出した当の本人は、それが策略だったとは思ってもみなかったのではないかと思う。まさか自分たちの身内が、と。身内を信じていたはず。本人は策だということを知らなかったはず。なのに、情報操作派の策に乗ってしまって、告発した先(笑)はどこだったのか、ということだな。

地元県警からの捜査権限を引き剥がし、神戸地検も出る幕なし、ということにされたのではないかな。

つまり、検察とか警察、というひと固まりで呼ぶけれども、そこには、内部分裂というか内部闘争のような面があって、外見的には一つにして評価したり批判をぶつけたりするわけだが、実際には「操作派の系列」とそうじゃない勢力というものが存在しているのではないか、ということである。
だが、部分的には操作派に関係なくても、同じ意見となってしまう場合、というのもあるわけであり、そういう人たちに紛れ込んでいると主導している人間が誰なのかは、分かり難いのかもしれない。

sengoku38と彼の流したとされるビデオの一件は、異様な事件である、ということは言えるだろう。

あの記者が「さる筋」と言ったのは、そういう顕れではないかな。
そうか、特殊チームの連中が現れて以降、「sengoku38」は名乗り出た、ってことなのだね?



参考>尖閣映像流出:捜査は東京地検 福岡高検から移す方針 - 毎日jp(毎日新聞)



関係あるのか、ないのか判らんけど。

これ、マジ怖い。

【海保職員「流出」】同僚「うらなみ」乗員、ひき逃げされ負傷 - MSN産経ニュース

16日午前8時45分ごろ、神戸市兵庫区兵庫町の国道2号で、オートバイで通勤中の神戸海上保安部職員、東尚平さん(20)=同市兵庫区=がトラックと接触して転倒した。東さんは左足を打つなどして軽傷。トラックはそのまま逃走し、兵庫署はひき逃げ事件として捜査している。
 同署によると、東さんのオートバイに、後方から走ってきたトラックが追い抜きざまに接触したという。
 東さんは、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、映像の投稿を告白した主任航海士が乗船していた巡視艇「うらなみ」の乗組員。



本当に単なる偶然ですかね?
口封じとか、脅しとか、そういう類のものではないと言えますかね?





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