シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

マレフィセント

2014-07-07 | シネマ ま行

もうアンジェリーナジョリーがマレフィセントを演ると知った時から超楽しみにしていた作品です。さっそく見に行って来ました。

ディズニーきってのヴィラン、マレフィセントが主役になる。彼女の過去の秘密とは?物語ががらっと変えられているだろうということは分かっていましたが、それがどのように変えられているのかというのを楽しみにしていました。

子どもたちも見られるようにするためか、変に時間軸をいじったりもせず、きちんとマレフィセントの幼いころのことから順を追って本当に絵本のように物語は進んでいきます。

幸せで陽気な妖精だったマレフィセントを邪悪な魔女にしてしまったのは、実は王の座を得るために恋人だったマレフィセントの翼を奪った王ステファンシャールトコプリーのせいだった。

そのため王の娘が誕生したとき、憎しみに満ちたマレフィセントは姫が16歳の誕生日の日没までに糸車の針に刺されて永遠の眠りにつくという呪いをかける。真実の愛のキスがあれば、彼女を目覚めさせることができる。この呪いはどんな力でも解くことができない。

姫を心配した王は16歳の誕生日の翌日まで3人の妖精・ノットグラスイメルダスタウントン、シスルウッドジュノーテンプル、フリットルレスリーマンヴィルに預けることにする。

妖精に預けられたことでマレフィセントの近くで育つことになったオーロラ姫。3人の妖精は子育てには向いていなくてドジばかり。それを図らずも陰ながら見守ることになってしまうマレフィセント。家来のカラス・ディアヴァルサムライリーを使って3人の妖精たちのフォローをする。ここの子育てパートは結構笑えるシーンなどもあってほのぼのしました。マレフィセントの家来のディアヴァルも家来でありながら、唯一マレフィセントに口答えなどができる立場なので、この2人のやりとりがなかなか良かったです。ディアヴァルはマレフィセントの魔法で色んな姿に変身させられるのですが、それが全部カッコ良かった。特に馬が好きでした。オオカミはディアヴァルはイヤだったみたいですが。

最初のうちはマレフィセントも16歳の誕生日に永遠の眠りにつくオーロラ姫の不幸を見届けてやろうというくらいの気持ちで赤ちゃんを見ていたのかもしれませんが、徐々にオーロラ姫の愛くるしさに抵抗できなくなっていきます。話題になっていたのでみなさんご存知だと思いますが、3歳のオーロラ姫をアンジーとブラピの実の娘ヴィヴィアンジョリーピットちゃんが演じていてマレフィセントに抱っこをせがみなんだか微笑ましい気持ちに。

やがてオーロラ姫エルファニングは優しく美しい少女に成長し、マレフィセントをゴッドマザーと慕い一緒に時を過ごすことが多くなっていきます。3人の妖精に育てられたとは言え、オーロラ姫は妖精たちよりもマレフィセントを頼りにしている様子。

徐々にオーロラ姫に心を奪われていくマレフィセントの姿がとても切なかったです。王の仕打ちに怒りに震えてしたこととは言え、いまは愛しい娘同然のオーロラ姫に呪いをかけてしまった自分。それを知らずに慕ってくるオーロラ姫。一度はその呪いを解こうと試みるマレフィセントでしたが、どんな力でもこの呪いを解くことはできない、という自らかけた呪いのパワーに跳ね返されてしまいます。そして姫がその呪いの秘密を知るときが来てしまいました。

16歳の誕生日、やはり呪い通りに糸車の針に刺されて眠りについてしまう姫。その前に姫と出会っていたフィリップ王子ブレントンスウェイツを連れて城へ向かうマレフィセントとディアヴァル。マレフィセントが姫を助けるためにキスをする王子を連れて城に駆けて行くなんて、驚きのストーリーラインですねー。

城では狂気の王がいて、マレフィセントを殺そうと待ち構えていることを知りながらもマレフィセントは危険を犯してでもオーロラ姫を助けるために城に入っていくのです。

いやー、とにかく戦うときのマレフィセントがカッコ良過ぎなんですよー。これまでも「トゥームレイダー」「Mr.&Mrs.スミス」「ソルト」でカッコいいアクションを見せてくれたアンジーですが、なんせマレフィセントには翼が生えてるんでね、これがもうハンパなくカッコいい。いままでのアンジーアクションに翼を与えてしまったわけですから、そりゃ今までで一番カッコよくなるわな。そして、この作品のアンジーはアクションだけではなくて、愛する人に裏切られた悲しみや憂いを湛えた瞳やオーロラ姫を愛情深いまなざしで見つめたりする切ない演技が光っていました。

そして、演技と言えばやはりエルファニングちゃんはめっちゃくちゃうまかったなぁ。幼いころからショービジネスの世界にいるというのに、イノセントなオーロラ姫を嫌味なく演じることができるピュアな輝きを持っています。

話が前後しちゃいましたが、王子様のキスはどうなったかと申しますと、これはまたまた「アナと雪の女王」に続いて、21世紀の生まれ変わったディズニーの「真実の愛」になっていました。「アナと雪の女王」のパクリ?と思われかねない展開でしたけど、まぁこれはある程度予想がついたことだし、別にアイデアをパクったわけではないと思うので、、、若干ありきたりではありましたが、それでもやっぱり感動しちゃったなぁ。

どうせならラナデルレイが歌った主題歌もアンジーが歌ってくれたら良かったのになぁと思いました。アンジー歌はダメなのかな。



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