いもりんのヒルズ的生活+貧乏昔話

教師から起業家へ。無一文の外国人夫との超ビンボーな暮しから脱出、奮闘の末つかんだ、ちょこリッチな生活をおバカ調で公開。

ディナ、あなたにもう一度会いたい:前編

2008年09月09日 08時45分25秒 | 海外での体験談(米、豪、アジア各地)
若い頃は、多くの友人との出会いがあり、毎日が輝いていた。
しかし中年と言われる年齢に達すると、若さとともに失うものも多くなる。

私は「源氏物語」が好きで、円地文子訳(古いな)や瀬戸内寂聴訳などを読んでいた。しかし源氏が、社会的には栄華を極める中年、正妻の不倫や最愛の人との死別など、不幸が忍び寄るあたりでいつもやめてしまう。なんだか悲しくなり、進まないのだ。

学生時代、ギリシャ人夫婦と仲良くなった。
通常1年半の留学が、ご主人の大学院の前期(修士)の進学で、更に2年延長された。私たちの仲人でもあり、人生最大の出会いである。

それが縁で、彼らが帰省する4週間、一緒にくっついて行った。私たち3人はお金がなかったので直行便ではなく、東南アジア経由でアテネ入り。
食べたり踊ったり、楽しい時間を過ごした。私は婚約しており、満ち足りていた。(夫は母国に帰省しており、この時1ヶ月離ればなれ。最後の独身旅行)

しかし前述したとおり、この夫婦はのちに離婚してしまう。
日本語でのダジャレが得意な夫、ヴァシリーにはもう会えないだろう。
ギリシャは遠く、通信事情も良くないので連絡は容易ではない。

あの頃の仲間にはもう会えない人が多く、「楽しい時期は長くは続かない」と、出会いのはかなさを感じるのである。

続く

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