原子物理学者・ハイゼンベルグの「部分と全体」という魅力的な書名の本が出版されて四半世紀以上がたちました。先日blogでこの事に関して「カントールの集合論」や「シュレディンガーの猫」の話しを紹介しました。同じハイゼンベルグの仕事に「不確定性原理」の発見があります。この話しも衝撃的です。
いきなり、例です。集団をマトメテおくエネルギーってたいへん大きいですよね。夫婦というたった二人の集団? でもマトメテおくエネルギーは大変です。多くの場合夫婦の間の子どもの存在が夫婦を結びつけています。
物理の話しにチェンジします。原子核の中には陽子が集団で存在します。なぜバラバラにならずにいっしょにいるのか不思議に思いません? 似たもの同士の陽子集団をマトメテおくのは大変なエネルギーが必要です。
陽子間には中間子という夫婦の間の子どものような存在があります。中間子は大きなエネルギーを持っています。このエネルギーを保証しているのが「不確定性原理」です。
大変不思議で常識では考えられない事が原子核内で起こっています。無の世界から中間子というエネルギーが瞬間生まれます。しかし次の瞬間に消滅します。「生成と消滅」が無の世界で日常的に起こっているのが「不確定性原理」の1側面です。「無の世界」はうつろでも何でも有りません。豊饒(ほうじょう)の場です。
「生成と消滅」なんて宗教とか哲学だけにあらわれる考え方で私には一生えんの無い言葉と思っていました。まさか現代の物理学で出会うとは…
<付記>
ハイゼンベルグの「不確定性原理」の1側面のみを数式無しで紹介しました。ほんのサワリだけです。必要なヒトはネット上に多数転がっている「不確定性原理」の数式をいじくり回してね…
PS 2010.7.11の参院選は政権選択選挙ですよ
マスゴミは国民ダマスために色々言って世論操作しています。参院選は「政権選択選挙」と考えるべきと思います。政権交代して10ヶ月。日本は、ずいぶん変わったと思いません?
・自殺者は減り続けています
・餓死者は出ていません
・高校無償化を実現しています。
……
この流れを断ち切って20世紀の日本に戻ります? 投票所であなたの回答をお願いします
参院選ではこちらのblogもおすすめです。