それからの、Yとチエの関係は、言葉には表せないが、
確実に確かなものになっていった。
「お互いを想う気持ち。」
「相手を理解しようとする気持ち」
それが生まれていた。
まず、チエの中での課題は、
「Yにチエの病気を、ちゃんと理解してもらうこと」だった。
これは、Yに話すと、快くOKしてくれた。
「俺もちゃんと分かりたい」
そぅいってくれて、2人で一緒にかかりつけの精神病院に行き、
担当の先生に、ナルコレプシーの詳しい知識を教えてもらった。
ナルコレプシーについては、チエもまだまだ知らなかったことがたくさんあった。
それはきっと、チエ自身が病気から目を背けてたために分からなかった事だ。
2人で真剣にナルコレプシーの正しい知識を勉強した。
「パートナーの理解が、患者にとって一番必要なこと。」
先生はそれを、必死にYに伝えてくれて、
Yもそれをうなづきながら真剣に聞いていた。
嬉しかった。
「薬を正しくちゃんと飲んでいれば、健常者と変わらない日常生活が送れること。」
それを聞いたYは、先生にチエの体が薬に犯されないか。という質問をして、
先生は「それはないよ」と、優しく薬の必要性を、Yに教えてくれた。
チエは、このとき、Yが本当にチエの体を心配してくれてたことが分かって、
本当に涙が出た。
病院に行って、本当に良かった。
それからというもの、チエの薬の管理は、一切合財すべてYが仕切った。
「リタリン」の、怖さも同時に教わったからだ。
「リタリン」は、ないといけない薬だが、同時に、服用しすぎると「覚せい剤」になる。
Yは、チエがどれほど複雑な病気なのかを、ようやく知ったと言っていた。
「病気の知識」はクリアしたが、「2人で病気と向き合っていく」のは、
まだまだこれからの課題。
でもチエは、どこか「Yとなら大丈夫だ」という、小さいけれど確実な自信があった。
結果、6年たった今では、チエのナルコレプシーにとって、一番理解してくれてるのは
Yだ。
脱力発作が起きそうなとき、力が抜ける一歩先に、Yがさっとチエを抱えてくれる。
それはもぅ、当然のように自然に。
チエの実家に、結婚の申し込みに来たときも、
両親は一番に「チエの病気のことを、受け入れられるのか」と、Yに問うた。
そのときYは、
「ナルコレプシーは、こういう病気なんです。」「俺じゃないと、支えていけないと思います。」と、逆に両親に詳しく説明までした。
この人は、チエが思っていたよりも、スゴイやつだった。
6年たった今は、心からそぅ思える。
・・・・・・でも、そう思えるようになるまでの6年間には、
まだまだ試練は訪れたのよ・・・
ホント、次から次へと。
また次回書くわね。
次に訪れた試練は、チエとYを、一番長く苦しませた課題だった。
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