★風俗嬢チィちゃんのホンネワールド♪♪♪

★風俗歴1年とちょっと。眠らない街 大阪の風俗嬢チィちゃんの、ここでしか語れない本音がバクハツ!!☆

チエの生い立ち・本当の理解・

2007-03-28 12:17:06 | チエの生い立ち

それからの、Yとチエの関係は、言葉には表せないが、
確実に確かなものになっていった。

「お互いを想う気持ち。」
「相手を理解しようとする気持ち」

それが生まれていた。

まず、チエの中での課題は、
「Yにチエの病気を、ちゃんと理解してもらうこと」だった。

これは、Yに話すと、快くOKしてくれた。
「俺もちゃんと分かりたい」
そぅいってくれて、2人で一緒にかかりつけの精神病院に行き、
担当の先生に、ナルコレプシーの詳しい知識を教えてもらった。

ナルコレプシーについては、チエもまだまだ知らなかったことがたくさんあった。
それはきっと、チエ自身が病気から目を背けてたために分からなかった事だ。

2人で真剣にナルコレプシーの正しい知識を勉強した。

「パートナーの理解が、患者にとって一番必要なこと。」
先生はそれを、必死にYに伝えてくれて、
Yもそれをうなづきながら真剣に聞いていた。

嬉しかった。

「薬を正しくちゃんと飲んでいれば、健常者と変わらない日常生活が送れること。」

それを聞いたYは、先生にチエの体が薬に犯されないか。という質問をして、
先生は「それはないよ」と、優しく薬の必要性を、Yに教えてくれた。

チエは、このとき、Yが本当にチエの体を心配してくれてたことが分かって、
本当に涙が出た。

病院に行って、本当に良かった。

それからというもの、チエの薬の管理は、一切合財すべてYが仕切った。

「リタリン」の、怖さも同時に教わったからだ。

「リタリン」は、ないといけない薬だが、同時に、服用しすぎると「覚せい剤」になる。

Yは、チエがどれほど複雑な病気なのかを、ようやく知ったと言っていた。

「病気の知識」はクリアしたが、「2人で病気と向き合っていく」のは、
まだまだこれからの課題。
でもチエは、どこか「Yとなら大丈夫だ」という、小さいけれど確実な自信があった。

結果、6年たった今では、チエのナルコレプシーにとって、一番理解してくれてるのは
Yだ。
脱力発作が起きそうなとき、力が抜ける一歩先に、Yがさっとチエを抱えてくれる。

それはもぅ、当然のように自然に。

チエの実家に、結婚の申し込みに来たときも、
両親は一番に「チエの病気のことを、受け入れられるのか」と、Yに問うた。

そのときYは、
「ナルコレプシーは、こういう病気なんです。」「俺じゃないと、支えていけないと思います。」と、逆に両親に詳しく説明までした。

この人は、チエが思っていたよりも、スゴイやつだった。

6年たった今は、心からそぅ思える。


・・・・・・でも、そう思えるようになるまでの6年間には、
まだまだ試練は訪れたのよ・・・
ホント、次から次へと。

また次回書くわね。

次に訪れた試練は、チエとYを、一番長く苦しませた課題だった。



日記@BlogRanking          ←ここにポチッと・・・
  
     ↓ ↓ ↓ ↓
  
風俗嬢ブログランキング
    おとなゲート『風俗嬢ブログランキング』    ←優しい方は
                 ここにもポチッと・・・・m(ーー)m 
         ↓ ↓ 
 
人気blogランキングへ   ←ちえちゃんに愛の手を下さる方は、
                    ここにもポチポチッとな・・・


チエの生い立ち・向き合い・

2007-03-27 13:06:01 | チエの生い立ち

夜明けとともに、帰ってきたYの顔は、
沈みきっていた。

疲れきったような、どんよりとした怖い顔で、
チエの顔を見ようともしない。

「・・・おかえり。」

チエは、出来るだけ落ち着いた声で、Yに話しかけた。

「どこ行ってたん??」

「・・・色々。」

Yは、やっぱりチエの顔を見ないで答えた。

「疲れた?お風呂沸かそうか。
おなかすいてる?なんか食べる?」

「・・・いらん」

重く、暗い空気が流れる。

・・・・・・・・・・息苦しい・・・・・・・・・。

Yと、あれだけちゃんと話をしようと心に決めたのに、
あんなに、Yの帰りを待ち望んでいたのに、
本人を目の前にすると、やっぱり体がこわばって、なかなか口が開かない。

じっとしているのに耐え切れなくなり、台所に立とうとしたチエに、
「待て。座れ。」
と、Yが声をかけた。

チエは、緊張しながら、しずかにその場に座った。

Yは、チエに背中を向けたまま、じっと下を向いていた。

チエは、Yが別れ話を切り出そうとしているように見えて、
胸がドキドキした。

待って。チエに先に話をさせて。

Yより先に、話し出そうとするのだが、言葉がなかなか出てこない。
何から話せばいいんだ・・・
チエは、100人の観客の前に、リハーサルなしでいきなりステージに立たされたみたいに緊張して、体が動かなかった。

すると、先にYが口を開いた。

「お前、昔オトコに犯されたって言っとったよな。」

ドキン・・・・・・・!!

「・・・・・・・・・・うん。」

Yは、壁に向かったまま、チエに語りかけた。

「俺がゆうべお前にしたみたいに、後ろから犯られたんか?」

チエは、胸が締め付けられるような気持ちで、こたえた。

「・・・・・・・・・うん・・・。」

なぜ、胸が締め付けられるのか分からなかった。
Yに対して申し訳ない気持ちと、
「2人の大事なH」を、あんな行為とダブらせてしまったことに対する、自己嫌悪
のようなものを感じた。


沈黙が続く。
Yは、いったい何を、考えているのだろう・・・

Yは、チエの方を見ないまま、
「ごめんな」と言った。

その声は、消え入るような小さな声だった。

チエは、謝られたことに驚き、
「なんで・・・なんで謝るん!?  悪いのはチエやのに・・・」
と、泣きそうな声で言うと、Yはやっとチエのほうを振り向いた。

「いや。俺や。スマンかった。」

チエは、フラレると思っていた予想が外れたことと、謝ってきたYに動揺し、
言葉が見つからず、代わりに涙があふれてきた。

ヒック・・・ヒック・・・と泣き出したチエを、Yはおそるおそる抱きしめた。

「ごめんな。俺、お前がヒドイ目にあったって知っとったハズやのにな。
自分のことしか考えんと、思い出させるようなことしてしもた。
最初、なんで拒否られたんか分からんで、腹が立ったんやけどな。
1人になって考えて、あぁ、そーいうことか。って、
分かったとたんにめっちゃ後悔してん・・・」

Yは、静かにチエをなだめるように、そぅ話した。

「ごめんな。強引なことして。もぅ、二度とせんからな」

そして、その言葉の一つ一つに、底から救い上げられるように
チエの心は軽くなっていった。

泣きじゃくるチエの顔を、両手でそっと持ち上げ、Yはチエにキスをした。

良かった・・・・・良かった・・・・・・・。フラレなくて良かった。

チエは、心から安堵感を覚え、またそのままYの胸に顔をうずめて泣いた。

Yは、必死に考えてくれたんだ。
その気持ちが、本当に本当に嬉しかった。

この人は、決して大人じゃない。
でも、子供なりに、チエのことを分かろうと、必死に頑張ってくれてる。

チエも、自分の伝えるべきことを、ちゃんと伝えられずに、
Yの前では、嫌われないよう構えてるだけのコドモだった。

でもちゃんと、Yを信じて頑張ろう。
大人になろう。

心からそぅ思えた。

Yは、1人で車で飛び出した後、すぐに友達の家へ向かうつもりだったという。
チエに対する腹立たしい気持ちと、ワケの分からない感情を、吐き出せる場所に行こうとして、しばらく車を飛ばしたが、
ふと、自分にとって、今必要なのは、1人で考えることだという気がして、
そのまま琵琶湖に向かったそうだ。

真っ暗な琵琶湖の湖岸に車を停め、ずっと考えていたら、
チエを不安にさせているのも、怖がらせているのも、本音を言えなくしているのも、
自分のせいではないかと、思えてきたらしい。

「自分のことしか考えてなかった。」
その答えが出たとき、体は自然にこの部屋へ戻ってきたのだと、
布団の中で話してくれた。

チエは、微笑みながら、また涙を流した。

Yのほうが、先に一歩大人になったみたいやな。

そんな気がした。

Yは、今でも仕事につまづいたり、壁にぶち当たったり、悩んだりすると、
車を飛ばして琵琶湖に向かう。

Yにとって必要な場所だ。

チエは、あの晩、本当の意味でYと向き合っていく覚悟ができた。

でも、すべて乗り越えたわけではないことは、
なんとなく分かっていた。

これから先に待ち構えている、たくさんの試練。
それを予感しつつも、
「お互いが自分のことではなく、相手のことを一番に考えられれば、
きっと乗り越えていける。」

そんな予感は、確かにあった・・・。


日記@BlogRanking          ←ここにポチッと・・・
  
     ↓ ↓ ↓ ↓
  
風俗嬢ブログランキング
    おとなゲート『風俗嬢ブログランキング』    ←優しい方は
                 ここにもポチッと・・・・m(ーー)m 
         ↓ ↓ 
 
人気blogランキングへ   ←ちえちゃんに愛の手を下さる方は、
                    ここにもポチポチッとな・・・


気付いてた??地震!!

2007-03-25 15:21:15 | 風俗嬢日記

今朝、9時45分頃、石川県で震度6強の地震がありました!!

その時間、チエは待機室で朝ごはんを食べており、3階の待機室は、
結構な揺れでした!!

幸い大阪は、震度3弱の小揺れだったらしいのですが、
「地震」には、めっぽう弱いチエ。

震度3でも、たいがいのビビリようでした・・・・・・・・

・・・・・・・・・だって、
・・・・・・・・・・・・・・・だってよ??


もし、大阪に震度6とか7とかの地震が来てみ??

・・・・・・・・チエ、どーーなる???

逃げられねぇっ!!∑━━(゜Д゜;)━━━

・・・・・・・・・・・つーより、
こんな「風俗嬢丸出しのカッコ」で、外に出れるかよ!!!

もし助かったとしても、こんなカッコで旦那の元に現れられるワケがない!!

ましてや、プレイの真っ最中にそんなモンが来てみろ。

逃げられる状況だとしても拒否するね!

もぅ、いっそこのまま瓦礫に埋もれて、出来れば発見されたくない!!

客とスッポンポンのまま、店内で死んでる姿なんて、遺族に発見された日にゃぁ、
もぅ浮かばれないどころか、化けて出るよ。確実に。

・・・・・・・・そぅ考えると、毎日ここで仕事してる事が、
結構怖いなとか考えてしまう。

バレないように細心の注意を払ってても、どぅしようもない時だってあるんだ。

なんか、その後お昼のニュースを見てたら、
石川県で1人生き埋めになって亡くなった人までいるそうな!!

あーーーーー怖い!!!

これからは、仕事中だろうが何だろうが、私服を持ち出してすぐ逃げられるように
常時、準備しておこうと、心に決めたチエちゃんでした!!


超ド級レベルのM男さま

2007-03-22 14:58:17 | Weblog

ひっさびさに当たりました!!

出勤一番に、早々と待機していたお客様1名・・。

「チエちゃん、さっそく30分コースです。」

「・・・・・・・・・・へぇ。」

早めに出勤して、ちょっとコーヒーでも飲みながら、ゆっくり「なるとも」でも
見ようと思っていたチエは、不機嫌に返事をして
準備にとりかかる。

あ~イヤだイヤだ・・・出勤一番で仕事って、モチベーションが上がってないから
気持ちが切り替えにくいんだよな・・・
めっちゃ攻め好きなひとだったらどーしよ~・・・

そんな勝手気ままなことを考えつつ
「チエです。準備できました。オネガイします」
と、コールをかけた。

お出迎えに向かい、スタッフからチップ(コース別に色分けされてるもの)を
受け取る際、スタッフからひとこと。

「このお客様、受け身がご希望です。」
と告げられた。

「受け身がご希望・・・??30分コースなんだから、受け身で当然だろ。
いまさら何言ってんだスタッフ・・・」


と、思いながらお客様を出迎えた。

「こんにちわぁ♪チエです。・・・あ!まだ「オハヨウ」かなっ。おはよ♪」

・・・なんて、無理やりテンション上げ上げで、なんとか仕事モードに切り替えようとするチエに、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・どぅも。」
と、これまた超!!無愛想な20代後半のオニイサマ。

ぅあ~~・・・気難しそぅなひとだな~・・・

「朝早い御来店ですね~☆お仕事帰りですか??」
「・・・・・・いや。」
「あ、じゃぁ今日はお休みなんですね♪」
「・・・・・・いや、うん。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どっちじゃい!!(╬☉д⊙)


こっちがどれだけテンション上げても、まったく乗ってこないその客に、
チエもだんだん疲れてきてしまい、
「・・・・・・・・・・・・・・シャワー行きましょか。」

と、地モード。(笑)

シャワーもその客、始終無言を貫き通し、
「こら受け身もマグロっぽいなぁ・・・」と、
安易に考えていたのですガ・・・・・・・・・・・・・・・

「じゃぁ、プレイに入りますね、ご希望のポイントとか、したいプレイとかあります??」

と聞くと、返ってきた答えは・・・・・・・・

「とにかく攻めまくって!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい??

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・攻め「まくる」のデスカ・・・??

どぅ攻め「まくり」ましょうか??

攻めはいいけどさ~、反応してくれんの??このひと・・・
・・・・・・と、思いつつ、ご希望通りチューから入って、徐々に攻めだし・・・

・・・た途端っ!!

「ぁああぁ~~~~っっ!!!」
         びくぅっ!!.....
Σ(ФдФ ノ)ノ

けたたましい叫び声を上げたお客さま!!
      なに!?なに!?Σ(゜Д゜;≡;゜д゜) !!  チエ何かしましか!?

・・・いや、コレ「喘ぎ声」だ。
ぺロリと首すじをなめた瞬間、ものすごい感じ様で悶え始めたんです。

・・・・・・・・・・・・コイツもしや、「ツンデレのドMか??」

スタッフが最初に言った、「受け身がご希望」の意味が、やっと分かったチエ。

「受け身」っちゅーか、「激しい受け身」がご希望なんだね??

チエが驚いて体を離した後も、しばらく1人で悶えうねっていたM男さん・・・

落ち着いたのか、動きが止まり、静かになりました。
そして、無表情にひとこと。

「・・・・・・・早くなめて」

   「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(= ̄m ̄=) ̄m ̄=) ̄m ̄=)ブフッ・・・


その態度の切り替わりように、吹き出し寸前のチエ。
・・・このひとオモシロイ。

そして、深呼吸をして、今度は激しく攻めだしました。
耳のおくまで舌を這わせて、舐め上げ、吸い上げ、
首すじを舐めつたいながら、胸の辺りに下りていき、乳首の周りを
たんねんに舐め回しながら、あえて乳首には触れずに焦らします。

「あぁーーーーーっっ!!!」  「ぅあぁーーーーーっっ!!!」

焦らされ好きなのかM男くんは、いちいち過剰に反応してくれます。

そして、さんざん焦らして、チエのくちびるがM男の乳首を吸い上げた瞬間!!

∑∑「ぅっうわぁぁぁーーーーーーっっ!!!」

( ゜ェ゜)・;'.、ゴフッ

この世のものとは思えない、激しい雄叫びが上がった!!!

・・・さすがにチエもビックリ!!!
スタッフが飛んで来やしねぇか、ヒヤヒヤしました。
・・・・・・しかし、まだチンコには触れてもいないのに・・・σ(;´Д`)

・・・でも、なんかちょっと楽しくなってきちゃったチエは、
うずうずしながら、それからノンストップで攻め立てまくりました♪♪

どこを舐めても、どこを揉んでも、
「ぅあっ!!あひっ!!あっあっ!!ぅう~~んっ!!!」

・・・と、やたら悶え苦しんでくれるM男さん。

・・・それはいいんだけど、興奮してきてチエの頭を両手でがっちり掴み、
うねんうねんと動かしまくるのはキツカッタっす!!


目が回る~~~~っっ!!オォォォw(゜ロ゜;w(゜ロ゜)w;゜ロ゜)wォォォオ!!

そして、メインのチンコに到達した頃には、シーツぐっちゃぐちゃで、枕もどっかいって、
エライことになってました!!

チエ自慢のねっとり焦らしフェラは、最高にお気に召したようで、

「うぁんっ!!あぁ~~~んっっ!!」゜(((Д`q)))・・(((p´Д)゜)))


・・・と、ゴロゴロ寝返りを打つもんだから、
チエのあたまも右に左に、チンコをくわえたまま、グワングワンと
揺れ動き、とてつもなくハードな光景が、そこにありました・・・(汗)

そして、今までかつて見たことのないような、
まるで殺される瞬間の人間のような、
激しい叫び声とのけぞった体勢で、

その人はイッてしまわれました・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シャワーー。

M男くん、無表情&無言・・・・・・・。

「・・・き・・・気持ちよくイケましたか??」
そのあまりのギャップに、ちょっと怯えながら尋ねるチエ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ、まぁ。」

「それは良かった」(*;゜;ж;゜;*)プププ・・・

    もぅ、なんとも楽しませてくれるお客さんだこと!!

そして、最後まで無表情キメて、颯爽と帰って行かれました。


いいネタありがとう!!
・・・・・・・・・・・・・・でも、もぅ来なくていいよ。

・・・・・・・・マジで疲れたから。"o( ̄▽ ̄メ )。ハハハ




日記@BlogRanking          ←ここにポチッと・・・
  
     ↓ ↓ ↓ ↓
  
風俗嬢ブログランキング
    おとなゲート『風俗嬢ブログランキング』    ←優しい方は
                 ここにもポチッと・・・・m(ーー)m 
         ↓ ↓ 
 
人気blogランキングへ   ←ちえちゃんに愛の手を下さる方は、
                    ここにもポチポチッとな・・・




チエの生い立ち(亀裂の原因)

2007-03-17 16:40:17 | チエの生い立ち

大好きな人を、拒否してしまった。

一番大事な人を、傷つけてしまった。

大好きな人に触られて、気持ち悪いと感じてしまった。

・・・・・・・・・・・・・・・・この身体が。


チエは、嫌悪感で死にそうになっていた。

自分への嫌悪感。
それと同時に、
忘れていなかった、過去の身体の感触を、

心底おぞましいと思った。

ぜんぜん違う人なのに。

大好きな、本当にチエを想ってくれてる人なのに。

自分の身体が、YとNをダブらせたことに、チエは自己嫌悪した。
自分の身体が、過去を忘れられていなかった事も、ショックだった。

なんて失礼な事をしたのだろうか。

Yが、あんなに怒るのも、当然のことだ。
どんなに傷つけただろう。
今頃、どこで何を考えているのだろう。

チエは1人になり、服も着れずにずっと震えながら縮こまっていた。
犯されたときの感触は、もぅなかった。

それよりも、飛び出していったYのことばかりが頭から離れず、
チエがしてしまった仕打ちと、Yが言い残した
「もぅ終わりや」の言葉だけが、チエを不安で包み込んだ。

「話をしなきゃ。Yと、ちゃんと話をして、謝らなきゃ。」
冷静さを取り戻し、Yを探しに行こうとしたが、表に車はなく、歩いて探せる範囲にはいないということが分かった。
おまけに、携帯も持たずに出て行ってしまったので、チエには探しに行く術がなく、

ただ、Yの帰りを待つしかなかった。

チエは、1人で暗い部屋でYを待ちながら、本当に帰ってきてくれるか、
不安で不安でしょうがなかった。

「もしかしたら、もぅこのまま帰ってきてはくれないかもしれない・・・」
「本当に、2人の溝に、チエがとどめを刺してしまったのかもしれない・・・。」

嫌だ・・・・・・・・・嫌だ・・・・・・・・・・どぅしよう・・・。
別れたくない。こんなことで、Yと終わってしまいたくない。
過去の事なんかで、せっかくの幸せを、失いたくなんかない!!
Y・・・!!・・・早く帰ってきて!!



   ・・・・・・・・・・・・・・・・「こんなこと」??・・・・・・

チエは、ふと考えた。

「こんなこと」なのだろうか・・・。
チエにとっては、Nに犯されたことも、不快な感触を思い出したのも、
「過去の呪縛」であり、チエが自分で乗り越えなきゃいけないことだと思っていた。

・・・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・・・・
その「過去」は、今現在に確実に影響を及ぼしていて、そしてそのせいで、
今現在の「Y」を、傷つけてしまったのだ。

「チエにとっての過去は、終わってなんかいないんだ・・・。」

チエは、それを静かに確信した。

精神病を持っていることも、Nに犯されたことも、子供が産めなくなったことも、
すべてチエの「つらい過去」として、
Yは受け入れてくれた。
「どんな過去があったとしても、それは過去やから俺は気にしない」
付き合いだしたときに、Yはチエにそぅ言ってくれた。

チエは、そのYの心の広さに、感動して安心しきっていた。

・・・・でも、違う。

チエが経験してきた「過去」は、全部ひっくるめて、「今のチエ」であり、
その結果は、そのままこれから先の人生、ずっと背負っていかなければならないのだ。

Yは、「過去は過去。これからは全部なかったことにして、新しく歩んでいけばいい」
と思ったからこそ、あの日チエを、受け入れることができたのだ。

「過去はこれからも、現在に影響を及ぼすこと」を、分かっていなかった。

Yがチエを受け入れたことは、そこまで理解した上でのことではなかったのだ。

私たちは、ものすごく重要な部分を、安易に考えすぎて見過ごして、
間違った始めかたを、してしまったのではないだろうか・・・。

チエは、ものすごく不安になってきてしまった。

チエはどぅだろう・・・
Yに受け入れてもらったあの日。
そこまでの覚悟があっただろうか。

「過去は終わってなくて、チエの過去を受け入れてくれるということは、
それをこれから先もずっと、一緒に背負って行く覚悟がいるってことなんよ」

と、そこまでYに伝えられただろうか・・・。

答えは「NO]だった。

チエも、心のどこかで、Yと幸せになることで、
過去をなかったことにできると思っていた。

人生をリセットして、ここからぜんぜん違う「普通の幸せ」を、手に入れられると思っていた部分が、どこかにあった。

そぅなりたかった。
チエが持っていた「願望:」でもあったのだ。

でも、本当に目を背けずに、考えなくてはいけなかったのは、「そこ」だったのだ。

きっと、チエはとにかくYに受け入れて欲しくって、
高いハードルを、Yの前に立てかけて、それでもYがチエを求めてくれるかというと、絶対にその自信はなくて、
だから、「超えなければいけなかったハードル」を、ひそかに隠した。

そこまでの細かい自覚はなかったにしても、無意識にそぅしてしまったのだ。


チエは、だんだんと分かってきた。

チエ自身が、自分の過去に目を背けてしまってる以上、それをYに受け入れろなんて無理な話なんだ。

Yに好かれることよりも、嫌われないように自分を隠すことよりも、
先にチエが、自分の人生を受け入れて強くならないと、
これからYと一緒にいたって、ダメになっていくに決まってる。


そうだ。そういう事なんだ。

チエは、Yに伝えるべきことがやっと見えてきた気がした。

そこに不思議と迷いはなく、Yと付き合いだしてからずっと、心の中に
渦巻いていた「何か」の答えが、ハッキリ分かった気がして、少し気が晴れた気さえした。

「早く・・・。早くYと話がしたい。」

でも・・・・・・・・・

チエは、Yが出て行って1人で長い時間考えて、
自分のすべてが見えてきて、
溝の原因。出すべき答えが分かってきたけど、

今、ただ何かが上手くいかなくて、溜まって溜まって、チエに拒否をされ、
その根本が分からないまま、1人になっているYは、
何を考えているだろうか・・・。

今のチエのように、何かが見えてきてることは、おそらくないだろう。

きっと、まだ何も見えていない・・・。

その上で、ここに戻ってきてくれるとき、
まだチエと、話し合う気があるだろうか・・・

もぅ一度、やり直す気持ちが、残っているだろうか・・・

もしかしたら、本気で、もぅ何を言っても、別れるつもりで、戻ってくるんじゃないだろうか・・・

そんなことを考えているうちに、チエはどんどん焦ってきた。

Yの考えが、まだ可能性のあるうちに、早く話をしないと!
今のチエの気持ちを、早く早く聞いて欲しい!
でも、もしチエの気持ちを全部話したとしても、
Yがそれを受け入れてくれるだけの覚悟を持ってくれなければ、
結局はもぅ終わってしまうのかもしれない・・・!!

不安と、焦りと、覚悟の出来きらない、揺れうごめいて
動揺しているチエの目の前に、

一晩をどこかで1人で過ごしたYが、
重く冷たい空気とともに、

夜明けの朝日を背負って、部屋に帰ってきた・・・・・・・・・・・・・・・・


チエちゃんの実話エッセイ。

まだまだ続きます!!
続きがきになる方は、クリック!!o(≧▽≦)o
   ↓ ↓ ↓ ↓

 
 日記@BlogRanking          ←ここにポチッと・・・
  
     ↓ ↓ ↓ ↓
  
風俗嬢ブログランキング
    おとなゲート『風俗嬢ブログランキング』    ←優しい方は
                 ここにもポチッと・・・・m(ーー)m 
         ↓ ↓ 
 
人気blogランキングへ   ←ちえちゃんに愛の手を下さる方は、
                    ここにもポチポチッとな・・・

 


チエの生い立ち・(消えなかった記憶)・

2007-03-16 08:52:13 | チエの生い立ち

「いやっ!!!」

チエは思わず叫んで、Yを押しのけようとしたが、Yは手を止めずに
強引に後ろから、チエの中に押し込んできた。

その瞬間。

車の中で、Nに犯されたときのあの気持ち悪い感触が、体中に湧き上がってきて、
チエは全身に鳥肌が立った。

後ろ向きにされて、Nの顔が見えなくなった瞬間、ねじ込まれたあの感触。
爪が食い込むほど、チエの腰を掴み上げ、めちゃくちゃにされたあの感覚。

「やめてっ!!いや!!いやぁぁっっ!!!」

チエは、気違いになったように激しくYを振りほどき、
ベッドから転げ落ちた。

落ちた瞬間、地面で頭を打ち、ハッと我に返り、Yを見たときには、
もぅ遅かった。

Yの、目を丸くして、ものすごい不信感を持った視線が、チエに突き刺さった。

でもチエも、すぐに冷静になることも、Yに弁解をすることも、出来なかった。

自分自身、なにがどうなってしまったのか、スグに理解できなかったのだ。

呆然と、2人の間に長い沈黙が流れる。

チエは、なんとか冷静になって、この状況をYに説明しなければと思った。
でないと、Yはどんどん不機嫌になってしまう。
・・・・・・いや、もぅすでに不機嫌の境地だ。

しかし、チエの脳裏は、いきなりリアルに蘇ってきたおぞましい記憶で
恐怖に震えていて、そんな余裕がとてもなかった。

体がカタカタ震え、全身の鳥肌がいつまでも消えなかった。

Y・・・・Y・・・・・違うのよ・・・。
ゴメン・・・・・ごめん・・・・・・・・・・・。

そぅ口に出したいのに、声が出てこない。

何コレ・・・・・・・・・嫌や。・・・・気持ち悪い。
Y・・・・・・・・・助けて。やだよ。助けて!

いつの間にかチエの目からはボロボロと涙がこぼれ、ぐしゃぐしゃになっていた。

「・・・・・・・・なんやねん。
・・・・・・・お前、そんなに俺がイヤなんか・・・・・。」

Yは、静かにチエに言葉を吐いた。

その声は、怒りに震えているのが分かった。

「・・・・・・・・・ちがっ・・・・・・・・・・」

チエがそぅ言いかけると、
「何が違うねん!!!今 現に俺の事完全に拒否ったやんけ!!」

Yは、ショックと怒りが入り混じった声で、殴らんばかりの勢いで、チエに怒鳴った。

チエはその勢いに、ビクッと頭を抱えて身構えた。

「違う・・・・・ただ、急に思い出して・・・怖くて・・・・・・」

それ以上、言葉が出ない。うまく伝えられない・・・。

Yを拒否ったんじゃない。
・・・そぅじゃない。
Yの事は、好きなんや!!
・・・・・・・・・・でも、だって、チエにだってわからへん!!
なんで、自分がこんなんなってるのか、チエにもわからへんのんよ!!

チエは、伝えたいのに声の出ない苦しさを、必死に涙にして吐き出すしかなかった。

うぅ・・・っ!!うぅ・・・っ!!と、歯を食いしばって涙を搾り出した。
何もかも体から出て行けば、頭が冷静になる気がして、早くこの嫌な不快感と、
記憶を取り払ってしまいたくて、
チエはすがるような目で、Yを見た。

・・・分かってほしかった。

Yに、チエの恐怖心を、感じ取ってほしかった。

そして、今チエの事を、力いっぱい抱きしめてくれたら、
チエはこの恐怖から、救い上げられると思った。


・・・・・・・けれど、言葉も態度も、絆も何もかもが足りない、
今の誤解だらけの2人には、そんな事は不可能で、

Yは、何もかも信じられなくなった顔で、
「・・・もぅアカンわ。終わりや」

と、ひとこと残し、


乱暴に服を着ると、チエをひとり残して、
部屋から飛び出していってしまった・・・・・・・・・・・・・・・



チエちゃんの実話エッセイ。

まだまだ続きます!!
続きがきになる方は、クリック!!o(≧▽≦)o
   ↓ ↓ ↓ ↓

 
 日記@BlogRanking          ←ここにポチッと・・・
  
     ↓ ↓ ↓ ↓
  
風俗嬢ブログランキング
    おとなゲート『風俗嬢ブログランキング』    ←優しい方は
                 ここにもポチッと・・・・m(ーー)m 
         ↓ ↓ 
  人気blogランキングへ   ←ちえちゃんに愛の手を下さる方は、
                    ここにもポチポチッとな・・・

チエの生い立ち・(限界)・

2007-03-15 13:07:38 | チエの生い立ち


チエは、頭で忘れた気でいても、体が覚えているという事の恐ろしさを、
生まれて初めて体感した。


それは、Yとささいなケンカをした日の夜のことだった。

原因はなんだったか、もぅよく覚えていない。

でも本当に、「ささいなこと」だった。

おそらく、「帰りが遅い」とか、「夕飯がいらないなら、連絡くらいしろ」とか、
そんなレベルのものだったと思う。

Yは、この頃からよく、学校が終わるとチエを置いて、1人で遊びに行く事が多くなっていた。
授業が終わると、一緒に帰ってる途中で、必ずYの携帯がなり、
「おぅ、わかった。すぐ行く」と言って切ると、
チエに「○○と遊んでくる。遅くなるから先に寝てろ」と言って、
そのまま遊びに行ってしまった。

チエは、「薬を飲まな続けられへん仕事ならすんな!」というYの命令に従い、
週に2、3回しかバイトに行かなくなっていたので、
1人で家に帰り、ご飯を作って、ただひたすら毎日、Yの帰りを待っていた。

「なんで、一緒に暮らしてんのに、チエを1人にするんやろう」
「そんなに仲いい友達なら、なんでチエに紹介して、一緒に遊んでくれへんのやろう」

色んな不満はあったが、
「変な病気のチエを、友達に知られたくないのかもしれない」
と思うと、
そんな「変な病気の彼女」である自分が恥ずかしくなり、
その話は、自分からYには出来なかった。

Yは、時々夜中に帰ってくることがあった。
チエは、そのたびめちゃくちゃ怒った。

いくら他人同士の生活でも、門限はある。
チエを1人にして、連絡もせんと何考えてるんや!!
と、Yを怒った。

「病気」に関すること以外なら、チエはYにハッキリと物が言えた。

Yは謝りながらも、
「そんなら、俺の事ほっといて、先に寝てたらいいやん」
と言ってきたが、チエはそれが出来なかった。

Yの機嫌を損ねたくないから言わなかったが、自分の幻覚症状を、
1人で耐える事は出来ず、寝るのが怖くて、やっぱり何時間でも起きて、
Yの帰りを待っていた。

そのために、イライラはつのり、毎回起きて待っているチエに、
Yのイライラも溜まっていた。

そんなある日のケンカ。

そこまでヒートアップする内容ではなかったのだが、日頃のお互いのストレスが溜まっていた事もあったのだろう。
珍しくケンカは何時間も続いた。

「なんで、同棲してるのにチエをほったらかしにするん!?」
「俺には俺の、付き合いがあんねん!!何でもかんでも、お前中心に考えてられへんのや!」
「ほんなら、チエにも紹介してくれたらいいやんか!!」
「なんでイチイチ、ツレを紹介しなアカンねん!
友達作るのに、お前の許可がいるんか!?お前オカンか!!」
「紹介できひん友達って、どんなんよ!?ホンマは浮気でもしてるんちゃうん!?」
「してへんわそんなモン!!お前いいかげんにしろよ!!」

どっちかって言うと、淋しくてかまってほしいチエが、Yに不満をぶつけてるようなケンカが多かった。
でも、子供だったYにも、そんなチエの淋しさを吸収できるような器はなく、
ケンカはいつも平行線だった。

本当は、お互いのケンカの根本には、「病気」に関してのわだかまりが、
あったことは2人とも分かっていたと思う。
ただ、それを口にしてしまっても、許容量の足りなかった当時の2人には、
解決できない事が分かっていたので、あえてその話題には触れられなかったのだろう・・・

根本を解決できないまま、ある程度ケンカが続くと、言い合っても言いあっても解決しないことに
お互いが疲れ、それとともに、ケンカは自然に治まった。


Yは、落ち着いて冷静さを取り戻すと、いつも1人で布団に入った。
そして、チエに何も言わないまま、勝手に寝た。

チエは、謝ることが出来ない代わりに、Yの背中にピタッとくっつき、抱きついて寝た。
それを振りほどかない時は、Yも許してくれてる証拠だった。

その日のケンカも、それで治まり、2人はぎこちなく布団に入った。
すると、Yはごろんとひっくり返り、チエの上にかぶさってきた。

「えっちしよう」の合図。


いつも、チエたちのエッチは、言葉を交わさず始まった。

チエはどっちかっていうと、雰囲気とかムードとか、結構重要視する方だったから、
「イキナリのえっち」には、いつも抵抗があった。
なんか、「ヤルだけの行為」に思えて嫌だった。

でも、Yのえっちは、いつもすごく優しくて、大事に大事にチエを抱いてくれるのが、
分かったから、言葉がないこととかは、だんだんさほど不満でもなくなっていった。

それに、徐々に分かっていった事だが、Yは「気持ちを言葉にする」のが、
ホントに苦手な子で、照れ隠しの代わりに、思ったことを行動にあらわすトコロがあった。

それに気付けば、今まで腹が立っていたことも、「カワイイ」と思えるようになり、
そぅやってチエはYのことを徐々に理解していっていた。

Yにとっては、この時の「えっち」は、仲直りのつもりだったのかもしれない。
でも、この日のえっちは、少し違った。

Yは、強引にキスをしてきたかと思うと、チエの腕を強く掴んで身動きを取れなくした。
そして、「Y・・・待って」というチエの言葉を無視して、どんどんと服を脱がし始めたのだ。

チエは、嫌なものを思い出した。

でも、ケンカをした後だということもあって、何となく反抗できない雰囲気に、
されるがままにしながら、うっすら蘇ってきた「嫌な感情」を、押し殺していた。

チエはもともと「Mッ気」があった方なので、「強引なH」はキライではなかった。
むしろ、「ちょっと強引」な方が、興奮度が高まって燃えていたくらいだった。

しかし、そんな感情は、Nに犯された日をさかいに、プッツリとなくなった。

あれ以来、強引に抱かれると、どうしたって不快感が湧き上がるようになってしまい、
そんな自分ではダメだと、必死に自分に暗示をかけるようになっていた。

「同じ強引」でも、Nと、Yは全然違う。
Yは、ちゃんとチエの事を想っていてくれて、「プレイの一貫」として、チエを強引に抱くのだから、不快感を感じてはいけないのだ。

そぅ必死に思って、感じるフリをしていたが、

Yが、チエを抱えてゴロン!と
裏返しにしたときに、チエの理性は飛び、押し殺していた不快感が爆発した。





チエちゃんの実話エッセイ。

まだまだ続きます!!
続きがきになる方は、クリック!!o(≧▽≦)o
   ↓ ↓ ↓ ↓

 
 日記@BlogRanking          ←ここにポチッと・・・
  
     ↓ ↓ ↓ ↓
  
風俗嬢ブログランキング
    おとなゲート『風俗嬢ブログランキング』    ←優しい方は
                 ここにもポチッと・・・・m(ーー)m 
         ↓ ↓ 
  人気blogランキングへ   ←ちえちゃんに愛の手を下さる方は、
                    ここにもポチポチッとな・・・


チエの生い立ち・(歪み)・

2007-03-14 12:35:34 | チエの生い立ち


チエは、毎日の生活に、「リタリン」が欠かせなくなっていった。

学校に行く時や、バイトに行く時はもちろん。

特に、Yと1日中一緒にいる日は、絶対に欠かせなかった。

ドライブ中や、ゆっくり過ごしている時間は、とくにヤバかった。

うっかり寝てしまったら、
「お前、俺と一緒におるのがそんな退屈なんか?」と、
不機嫌になられてしまう。

Yの運転中にとなりでうっかり寝てしまったときなんか、
目が覚めた瞬間に、背筋が凍りついた。

「ご・・・・・・ごめん・・・寝てしもた?」

おそるおそるYを見ると、返事をする気にもなれない程の不機嫌さで、
その日のデートは、それをきっかけにオジャンになってしまった。

チエは、「一番安らぐはずの人」の前で、一番きが抜けなくなってしまっていたのだ。

それでもYは、「できるだけ薬は飲むな」とチエに言った。

それが、どういうつもりの言葉だったのか、チエにはサッパリ分からなかった。
「薬を飲まない代わりに、俺のそばではいつでも眠っていいから」
と、言ってくれるわけではない。
Yの言うとおり、薬を飲まずに出かければ、「突発睡眠」は、必ず訪れ、
そのたびYは、「俺とおるのがつまらんのか」と、毎回不機嫌になった。

チエは、「そぅじゃない」と、何度も説明をした。

どれだけ楽しい時でも、どれだけ元気な日でも、薬を飲まなければ、チエは必ず
突発的に睡魔に襲われてしまうのだ。と。
そしてそれは、普通の人が頑張ってガマンできるレベルの眠気ではないのだと言うことも、説明した。

しかしYは、説明するたび口では「分かった」といっていたが、
絶対に分かっていないことは、もぅチエも分かっていた。

Yは、「聞き入れる」ことはできても、「理解して受け入れる」ことは、
出来ないのだ。

口で「薬は飲まない方がいい」と言っていても、そのためにチエが自分の前で
いつもねむってばかりになるのは、面白くないのだ。

「じゃぁ、Yとおる日は絶対に薬飲んで、眠らんようにする!!それやったら、チエは眠らずに済むんやから、Yもその方がええんやろ?」
と、言った事が何度かあった。

そのたびYから返ってくる答えは、
「薬はアカンて言うてるやろ!!薬なんか飲まんでも、楽しかったら寝ーへんはずやし、
お前はすぐに「くすりくすり」て、自分に甘えてるだけやんけ!!」

・・・と、話にならなかった。

Yは、「ガマンできるレベルのものを、薬に頼ってラクをしようとしてる」としか、
チエの病気を見ていなかった。

チエは、Yに絶対にばれないように、こっそりリタリンを飲んで、Yと過ごすしかなかった・・・

今にして思えば、もっと、「ナルコレプシー」について、ちゃんとYと話し合うべきだった。

チエだって、自分でもっともっとナルコレプシーに詳しくなって、Yが分かるように
説明して分かってもらえるように、努力すればよかった。

でも、この時のチエは、これ以上Yに嫌われたくなくて、
今、Yに嫌われて捨てられたら、もぅ自分は1人ぼっちになってしまうと思い込みすぎて、
自分の「非」を、それ以上2人の間で大きくすることが出来なかった。

「出来るだけ負担をかけないように」
「Yに、迷惑がられないように」

そればかりを一生懸命考えて、
自分の病気を、表に出ないよう、必死に隠した。

チエ自身がもぅ、自分を受け入れるのがツラくなっていっていた。

「脱力発作」は、特にYの気分を悪くさせる要因のひとつだった。

2人の時に起きる分にはまだマシだった。
喋ってる途中で、急にチエが白目をむいて崩れ落ちても、Yは
「しばらくすれば、おさまって立ち上がる」ことをもぅ分かっていたので、
チエは「ピク・・・ピク・・・」と、倒れたまましばらく痙攣して、だんだん元に戻って
起き上がるまで、Yにほったらかしにされた。

チエは「なんで、チエがこんなになってるのに、Yは手のひとつも差し伸べてくれんのやろう・・・」と、いつも悲しかった。

しかし、Yは「そんなチエを受け入れられなかった」のだ。
「普通じゃないチエ」を、目の当たりにするのが、嫌で恥ずかしくて、しょーがなかったのだ。

その感情は、「他人といるとき」に、ハッキリと表れていた。

学校の友人と、チエとYが3人で遊んでいた時。
面白い話題で大盛り上がりし、チエがあまりにおかしくて大笑いしたその瞬間。
「フッ・・・」と、体の間接の力が一気に抜け、
「あっ・・・!」と思った瞬間、チエは耐えるまもなくその場に倒れこんでしまった。

友人はビックリして、チエに駆け寄ろうとしたが、Yがさっとチエの前にはだかり、
チエを隠してくれた。
「大丈夫やから。コイツ、ちょっとおかしいねん」と、
冷静を装い、でも必死にチエを隠していた。

その顔は、引きつりながら笑っていた。

チエは、痙攣しながら、Yが自分をかばってくれたのだと、嬉しかったが、
そぅじゃないことは、友人と別れた後に思い知らされた。

「お前、ツレとおる時まで症状出すなや!!
俺とも仲いいヤツやのに、どぅ思われたか分からんやろが!!」


チエは、悔しくて悲しくて、自分が恥ずかしくて、
「脱力発作」を抑える「アナフラニール」という薬を、病院で増やしてもらった・・・


なんか、これじゃダメだ・・・・・・

こんなの、おかしいよ・・・・・・・。


それは何度も感じたが、かといって、じゃぁどぅすればいいのかと聞かれても、
チエには分からなかった。

ただ、「病気のせいで、Yに嫌われてしまう事」が、どーしても怖く、
誰かに相談したかったが、一番身近で、チエの病気を分かってくれてる
「家族」と「恋人」が、分かってくれないのに、その他の他人が分かってくれるはずもなく、
誰にも相談できずに、ただただ「普通に生活出来るように」
毎日を緊張しっぱなしで過ごした。

それが、一番丸く過ごせる方法だった。

しかし、そんな気力だけでは、病気は隠せても、なくなりはしない。
無理な緊張感には、いづれ限界が来る。

「Yとの限界」を、感じざるを得ない出来事が、

あるとき突如訪れてしまった・・・・・・・・



チエちゃんの実話エッセイ。

まだまだ続きます!!
続きがきになる方は、クリック!!o(≧▽≦)o
   ↓ ↓ ↓ ↓

 
 日記@BlogRanking          ←ここにポチッと・・・
  
     ↓ ↓ ↓ ↓
  
風俗嬢ブログランキング
    おとなゲート『風俗嬢ブログランキング』    ←優しい方は
                 ここにもポチッと・・・・m(ーー)m 
         ↓ ↓ 
  人気blogランキングへ   ←ちえちゃんに愛の手を下さる方は、
                    ここにもポチポチッとな・・・



チエの生い立ち(誤解)

2007-03-10 21:47:32 | チエの生い立ち

チエの「不安」と、Yの「不理解」は、だんだんと2人の歯車を掛け外していった・・・。

Yの言動や、チエに対する扱いは、
「理解してくれたワケではない」事を、認めざるを得ないものが多くなっていた。

チエは、専門学校に通い始めた頃から、1人暮らしを始めていた。

ホテル勤務の時に、コツコツ貯めていたお金で、1人でマンションを借りた。
もともと、折り合いがつかずに長年悩んでいた「母親」との関係が、
あるケンカをキッカケに、限界に達し、突発的にそのお金を持って家を飛び出し、
そのまま二度と実家で暮らすことはなくなった。

母の不眠症がピークに達していた時だった。

母は、チエの病気について、一度は理解しようと努力してくれた。
でも、強度の不眠症で精神的に余裕がなくなり、その行き場のないイライラは、
「過眠症」であるチエに向けられた。

チエは、母親を助けてやりたい気持ちと、自分が一番苦しんでいることを、
「アンタはええな。寝たいだけ寝れて」と、毎日言われ続ける苦痛の間で
苦しみ続け、あるとき耐え切れなくなり、飛び出してしまった。

心に空いた寂しさから、すぐにYと一緒に暮らし始め、
生まれてはじめての「同棲生活」が始まった。

チエは、寂しいときこそ、弱くなってる時こそ、1人にならなければいけない人間だったのだと、今にして思う。

家族と疎遠になり、病気を背負って生きる不安から、チエの心は
Yによっかかって行った。

「すべてを受け入れてくれる人」「自分を甘やかしてくれる人」
を、
傍にいたYに求め、依存した。

それでもYの言動や態度の一つ一つで、不信なものがあると、
途端に不安に駆られ、
「この人はチエをわかってない」
「この人では、チエを支えてくれない」
と、ワガママ三昧な被害妄想を抱いた。

「初めてのHで、避妊をしなかったY」に対しても、
チエは、「避妊せずに挿入を受け入れた時点」で、
「どうせ出来ない体なんだからいいや」と、自暴自棄な部分があったに違いない。

それなのに、やっぱり自分のことを思いやって欲しいばっかりに、
「避妊しなかった」と、Yを攻め、勝手に被害者意識を持った。

チエは、「思いやって欲しかった」だけだ。

絶対的に、自分の味方でいてくれる、「安心感」を求めてただけだった。

そんな自分勝手に気づいてないチエには、神様も呆れ果てていたのだろう。

試練は容赦なく、次から次へと与えられ続けた。


チエは、ナルコレプシーの症状のひとつである、
「入眠時幻覚症状」に、一番苦戦していた。
それは、眠りばなに、突如現れる「幻覚」や「幻聴」で、
ありもしないものが、本当にそこにあるかのように、見えたり聞こえたりする現象だった。

なんか、脳が眠っている状態なのに、体は起きているから、脳の中で脳波が画像を生み出し、それがリアルに目の前に再現されるとか、そういう話らしいが、
ハッキリ言って、そんな小難しい理論は、チエにとってはどーでも良かった。

とにかく、怖いのだ!!!

見たこともないおばーちゃんが、目の前でチエに手招きをしていたり、
耳鳴りのような100人あまりの笑い声が、けたたましく耳元で鳴り響いたり、
幻覚とは思えないほどの、リアルな感覚で、誰かに頭を踏みつけられ、痛くて涙が出たり、足を引っ張られて、もがいて冷や汗をかいたり。

そんなことが、眠りにつく直前にしょっちゅう起こる。

そりゃ、眠るのが怖くなるわけだ。

チエは、家を出て一人になりたいと、思いつつも、出られない理由はコレだった。

夜を、一人で過ごす自信は、とてもじゃないがなかった。

そんな時、Yが現れてくれたのは、天の救いだった。
しかし、一緒に暮らし始めて、間もないころに、チエの「入眠時幻覚」は現れ、
何も知らないYは、いきなりそれを目の当たりにした。

布団に入って1時間ほどたったころ、チエは「ヴーーン・・・ヴーーン・・・」とうなり始め、
汗をかいてゴロゴロと動き始めたらしい。
Yは最初、チエが寝苦しくて、暴れているのだと思ったらしく、
「どーしてん。だいじょーぶけ?」と、チエを揺すったが反応がない。

「いやや!いやや!引っ張らんといて!」と、寝言のようにモガモガと叫ぶチエに、
Yは怖くなって「おい!!」と、チエを揺さぶり起こした。

チエは、バッと目を覚まし、隣で悲壮な顔をしているYを見て、
「あ・・・。ありがと助かった。もぅ消えたわ」と、息を切らして汗を拭くと、
今度はスーッと眠りについた。

チエは、その時どんな幻覚を見ていたのかは思い出せないが、
「いつものこと」でしかなかった。
だがYにとってそれは、
「コイツ、なんかちょっとオカシイぞ」と、不気味な感情を持った出来事だったそうだ。


最初は、不気味がりつつも、「怖い夢を見ただけかもしれん」と、
何も言わなかったYだが、
その症状が、毎晩のように続くと、Yもさすがに爆発した。

「お前、いっぺん病院行って来い!!
こんなんじゃ俺が寝られへんわ!!」


ある夜。
あまりに恐ろしい幻覚に、チエが泣き叫んでもがき、眠りかけていたYの腕を、
ちぎれんばかりの力で必死ににぎって助けを求めたときに、Yは切れた。

「お前いいかげんにせーよ!!
毎晩毎晩、おかしなりやがって!!ちょっと普通やないで!!
頭冷やして来い!!」


ブチ切れのYに、抵抗する間もなく、チエはパジャマのまま外に放り出された。

呆然とするチエ。

なんでYがそこまで切れるのか分からなかった。

「Y!!開けて!開けて!!」とドアを必死にたたいたが、Yはドアの向こうで
ガチャン!と鍵をかけ、それっきり反応が消えた。

チエは、どうすることも出来ず、裸足のままドアの前に座り込んでしまった。
心臓がドクドクと騒いで、気分が悪い。

チエの症状が、そんなに酷かったのだろうか・・・
チエは、Yに「おかしい」と言われ、どぅ説明してよいのか分からなかった。

確かに、はたから見れば、おかしいだろう。
でも、病気のことを打ち明けたとき、「眠ってるときに幻覚を見るのだ」という事も、
チエはYに説明していた。
Yは、それを聞いて「そーなんや。大変やな」と、
言ってくれてたのに なんで・・・??

なんで、こんな事されなアカンの・・・??

チエは、本当にどぅすればいいのか、Yに何と言えばいいのか、
まったく頭が働かずに、ドアの前でひたすら座り込んでいた。

30分ほどたった頃…
・・・・・・カチャン という小さい音とともに、ゆっくりとドアが開き、
Yがしかめた顔でチエを手招きした。

その顔は明らかに、不機嫌だった。

チエは、怯え気味に、引っ張られるまま家に入り、Yの顔色を伺いながら
静かに座った。

とにかく、病気がどうとか言うよりも、チエの行動がYの機嫌を損ねてしまったのは
明らかだったので、
「誤らないと」という気持ちが、先にたった。

「・・・Y、・・・・・・ごめんね・・・」

謝ってる自分に、違和感を感じていたが、
その時のチエには、謝るしか、するべきことが分からなかった。

Yは、眠くてイライラしていたようで、でも追い出したのはやり過ぎたという気持ちがあったのか、無愛想な表情で言った。
「・・・・・・・もーええ。俺も悪かった。  ・・・早よ寝ろ」

そぅいうと、チエより先に布団にもぐり、そのまま寝てしまった。

・・・チエは、眠れなくなってしまって、1人考え込んでいた。
Yは、チエを許してくれたのか、
・・・いや、そもそも何を許してくれたのか・・・
今回のことは、チエが一方的に悪かったのか・・・
これが、本当に大げさでもわざとでもなく、
不可抗力な症状だと、分かった上でYは怒ったのか・・・
なら、チエはどうすればいいのか・・・

なんだか、考えても考えても答えが出てこず、

とりあえず、もぅその日はYの隣で眠ることは、怖くて出来なかった。

静かにリタリンを1錠飲んで、チエはそのまま朝まで起き続けた。


「Yの前で、症状が出ませんように・・・・・」

「Yより先に、寝てしまいませんように・・・」


次の日から、
チエの課題は、この2つになっていった。


何かがおかしいと、自分で感じながらも、

そうするよりほかに、その時は解決策が出てこなかったのだ・・・・。



チエちゃんの実話エッセイ。

まだまだ続きます!!
続きがきになる方は、クリック!!o(≧▽≦)o
   ↓ ↓ ↓ ↓

 
 日記@BlogRanking          ←ここにポチッと・・・
  
     ↓ ↓ ↓ ↓
  
風俗嬢ブログランキング
    おとなゲート『風俗嬢ブログランキング』    ←優しい方は
                 ここにもポチッと・・・・m(ーー)m 
         ↓ ↓ 
  人気blogランキングへ   ←ちえちゃんに愛の手を下さる方は、
                    ここにもポチポチッとな・・・





チエの生い立ち(始まりの章)

2007-03-09 11:26:11 | チエの生い立ち

Yとチエは、順調に付き合い始め、
周りから見れば、すごくうまくいっていた。

学校でも、放課後も、いつも一緒だった。

同じクラスの友達は、「アンタら、ホンマにいつも一緒におるなぁ!ワンセットやな」
と言っていた。

チエはYといる時は本当に楽しかったし、嫌な事は忘れられた。

Yも、「好きな人」が「お互い好き合ってる人」になったことが嬉しかったんだろう。
それまで以上にチエを好きだ好きだと言って来た。

それが心地よく、チエの居場所はここだと思えるようになってきていた。

しかし、「好き」「楽しい」だけでは、「居心地のよさ」は手に入っても、
「愛」や「信頼」は、生まれない。

それをチエは、ふとしたことから、感じ取ってしまった。

Yと、付き合って初めてHをした時。

Yは、避妊をしなかったのだ・・・。

「・・・・え??」

チエは、驚いた。

「なんで、避妊しなかったの?」
すぐに聞こうと思ったのに、
チエはなぜか、聞くことが出来なかった。

「チエが、子供が出来ない体だって言ったから・・・??」

Yに対する小さな不信感は、この瞬間に静かに生まれた。

なんで、不信感を持ったのか。

考えてみれば、
「なんで避妊しないのよ!!」と言って、
「だって、子供できないのに、なんで避妊する必要があるん?」
答えられてしまった場合、
チエは何も言えなくなるに違いない。

本当に正しいのは、
「それでも可能性はあるんやから、万が一の時の為に避妊してよ!」
と、言うべきだっただろう。
・・・・・・てか、ふつー言うだろう。

・・・・でも、チエは言えなかった。

なぜだろうか・・・。

きっとそれは、
「こんな普通じゃないチエを受け入れてくれた事」に、
感謝の気持ちが大きかったチエは、
それ以上の負担を、Yにかけたくなかったのだ。

それとこれとは別!!
言うべきことは言わなきゃダメ!!

今のチエなら、確実にそう言うだろう。

でも、Yを好きになりすぎて、自分を卑下しすぎて、
そんなチエを受け入れてくれたYに、「感謝」のような「尊敬」のような念を抱いていたチエにとっては、
それ以上は言えなかった。

幸い、本当にそれで妊娠は一度もしなかったが、チエはそのせいで「避妊をしないのが当たり前」になってきているYに、だんだんと不安を感じるようになってしまった。

言えない自分が悪いのに、言えないせいで、「不信感」だけが、確実に生まれ、そしてその気持ちは
勝手に自分の中で、徐々に大きくなっていった。

それでもこの頃のチエは、
「チエの過去を一緒に背負って、付き合ってくれたんだから、それ以上の負担は、
絶対にかけちゃいけない」
と、
常に自分に言い聞かせ、間違った暗示をかけてしまっていた。

不信感を感じたのは、それだけではなかった。

チエは、常時飲み続けないといけない、ナルコレプシーの薬の事をYに話したとき、
「薬は、どんな薬であれ体には良くないから、俺と一緒におる時は、
飲んだらアカンで」
とYは言ってくれた。

チエは、それがスゴク嬉しかった。
世間の偏見よりも、チエの体を心配してくれるYの気持ちが嬉しかった。

「あぁ、この人の前では、ありのままの自分でいいんだ。」
「普通」になるために薬を飲まなくても、そのままの症状を、Yは受け入れてくれるんだ」
と信じて、安心感に浸っていた。

しかし、ある休日デートをしていた時、
チエは実習とバイトの連日ハードな労働に、疲れきっていた。
Yの車に乗っているとき、眠くて眠くてしょーがなくなり、
薬を飲もうかと一瞬思ったが、Yの言葉を思い出し、飲むのをやめた。
そして「ありのままでいい」といってくれたYに、
「ごめん、薬飲んでないから、来たみたい。少しだけ寝てもいい?」
と、聞くか聞かないかのウチに、チエは意識を失い、ドッと眠り込んでしまった。

何分かたった後、目を覚ましたチエに、Yの態度はあまりに冷たかった。

「お前さ、彼氏と一緒におる時に、なんでいつもそんなに寝んねん!
俺の気持ちとか、考えられへんのか??ちょっとは、眠くてもガマンしようとか思えへんのけ?」

チエは、スゴク不機嫌な目の前のYに、なんと言っていいか分からなかった。

「え・・・だって、薬飲むなって言ってくれたやん」
と、引き気味に答えると、
「薬飲まなくたって、ガマンすればええ話やんけ!!すぐ薬に頼んなや!」
と、怒鳴られ、チエは初めて気付いた。

「あぁそうか。この人は、病気のことが、なにひとつ分かっていないんだ」

ナルコレプシーの眠気と言うのは、意識の持ち方ひとつでコントロールできる物ではない。
どれだけ歯を食いしばって眠らないようにしよう!としたって、脳機能が睡魔とともに停止してしまうのだ。
薬は、その脳機能停止を食い止めるための物質。
この成分が入らなければ、ナルコレプシーの脳は、「夢遊病」という機能に
切り替わってしまう。

それを、この人は、
「ガマンすれば眠くはならない。我慢するのが面倒だから、薬でラクをしようとしているだけ」としか、
捉えていなかったんだということに、このとき初めて気付いたのだ。

「不信感」は、「不安」に変わった。

この人は、「理解してくれた」んじゃない。

分からないから、「聞き入れた」だけだったんだ。


チエは、自分の過去を全て打ち明け、それをYが受け入れてくれたことで、
大きなものを乗り越えて、付き合えた気でいたけれど、

本当に本当に、乗り越えなきゃいけないのは、
もしかしたら、ここからなのかも知れない・・・

チエは、Yと自分のこの先の、

長い未来に、どんよりと、暗い雲がかかってきていることに、
Yよりも一足先に、気が付いていた。



チエちゃんの実話エッセイ。

まだまだ続きます!!
続きがきになる方は、クリック!!o(≧▽≦)o
   ↓ ↓ ↓ ↓

 
 日記@BlogRanking          ←ここにポチッと・・・
  
     ↓ ↓ ↓ ↓
  
風俗嬢ブログランキング
    おとなゲート『風俗嬢ブログランキング』    ←優しい方は
                 ここにもポチッと・・・・m(ーー)m 
         ↓ ↓ 
  人気blogランキングへ   ←ちえちゃんに愛の手を下さる方は、
                    ここにもポチポチッとな・・・