大好きな人を、拒否してしまった。
一番大事な人を、傷つけてしまった。
大好きな人に触られて、気持ち悪いと感じてしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・この身体が。
チエは、嫌悪感で死にそうになっていた。
自分への嫌悪感。
それと同時に、
忘れていなかった、過去の身体の感触を、
心底おぞましいと思った。
ぜんぜん違う人なのに。
大好きな、本当にチエを想ってくれてる人なのに。
自分の身体が、YとNをダブらせたことに、チエは自己嫌悪した。
自分の身体が、過去を忘れられていなかった事も、ショックだった。
なんて失礼な事をしたのだろうか。
Yが、あんなに怒るのも、当然のことだ。
どんなに傷つけただろう。
今頃、どこで何を考えているのだろう。
チエは1人になり、服も着れずにずっと震えながら縮こまっていた。
犯されたときの感触は、もぅなかった。
それよりも、飛び出していったYのことばかりが頭から離れず、
チエがしてしまった仕打ちと、Yが言い残した
「もぅ終わりや」の言葉だけが、チエを不安で包み込んだ。
「話をしなきゃ。Yと、ちゃんと話をして、謝らなきゃ。」
冷静さを取り戻し、Yを探しに行こうとしたが、表に車はなく、歩いて探せる範囲にはいないということが分かった。
おまけに、携帯も持たずに出て行ってしまったので、チエには探しに行く術がなく、
ただ、Yの帰りを待つしかなかった。
チエは、1人で暗い部屋でYを待ちながら、本当に帰ってきてくれるか、
不安で不安でしょうがなかった。
「もしかしたら、もぅこのまま帰ってきてはくれないかもしれない・・・」
「本当に、2人の溝に、チエがとどめを刺してしまったのかもしれない・・・。」
嫌だ・・・・・・・・・嫌だ・・・・・・・・・・どぅしよう・・・。
別れたくない。こんなことで、Yと終わってしまいたくない。
過去の事なんかで、せっかくの幸せを、失いたくなんかない!!
Y・・・!!・・・早く帰ってきて!!
・・・・・・・・・・・・・・・・「こんなこと」??・・・・・・
チエは、ふと考えた。
「こんなこと」なのだろうか・・・。
チエにとっては、Nに犯されたことも、不快な感触を思い出したのも、
「過去の呪縛」であり、チエが自分で乗り越えなきゃいけないことだと思っていた。
・・・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・・・・
その「過去」は、今現在に確実に影響を及ぼしていて、そしてそのせいで、
今現在の「Y」を、傷つけてしまったのだ。
「チエにとっての過去は、終わってなんかいないんだ・・・。」
チエは、それを静かに確信した。
精神病を持っていることも、Nに犯されたことも、子供が産めなくなったことも、
すべてチエの「つらい過去」として、
Yは受け入れてくれた。
「どんな過去があったとしても、それは過去やから俺は気にしない」
付き合いだしたときに、Yはチエにそぅ言ってくれた。
チエは、そのYの心の広さに、感動して安心しきっていた。
・・・・でも、違う。
チエが経験してきた「過去」は、全部ひっくるめて、「今のチエ」であり、
その結果は、そのままこれから先の人生、ずっと背負っていかなければならないのだ。
Yは、「過去は過去。これからは全部なかったことにして、新しく歩んでいけばいい」
と思ったからこそ、あの日チエを、受け入れることができたのだ。
「過去はこれからも、現在に影響を及ぼすこと」を、分かっていなかった。
Yがチエを受け入れたことは、そこまで理解した上でのことではなかったのだ。
私たちは、ものすごく重要な部分を、安易に考えすぎて見過ごして、
間違った始めかたを、してしまったのではないだろうか・・・。
チエは、ものすごく不安になってきてしまった。
チエはどぅだろう・・・
Yに受け入れてもらったあの日。
そこまでの覚悟があっただろうか。
「過去は終わってなくて、チエの過去を受け入れてくれるということは、
それをこれから先もずっと、一緒に背負って行く覚悟がいるってことなんよ」
と、そこまでYに伝えられただろうか・・・。
答えは「NO]だった。
チエも、心のどこかで、Yと幸せになることで、
過去をなかったことにできると思っていた。
人生をリセットして、ここからぜんぜん違う「普通の幸せ」を、手に入れられると思っていた部分が、どこかにあった。
そぅなりたかった。
チエが持っていた「願望:」でもあったのだ。
でも、本当に目を背けずに、考えなくてはいけなかったのは、「そこ」だったのだ。
きっと、チエはとにかくYに受け入れて欲しくって、
高いハードルを、Yの前に立てかけて、それでもYがチエを求めてくれるかというと、絶対にその自信はなくて、
だから、「超えなければいけなかったハードル」を、ひそかに隠した。
そこまでの細かい自覚はなかったにしても、無意識にそぅしてしまったのだ。
チエは、だんだんと分かってきた。
チエ自身が、自分の過去に目を背けてしまってる以上、それをYに受け入れろなんて無理な話なんだ。
Yに好かれることよりも、嫌われないように自分を隠すことよりも、
先にチエが、自分の人生を受け入れて強くならないと、
これからYと一緒にいたって、ダメになっていくに決まってる。
そうだ。そういう事なんだ。
チエは、Yに伝えるべきことがやっと見えてきた気がした。
そこに不思議と迷いはなく、Yと付き合いだしてからずっと、心の中に
渦巻いていた「何か」の答えが、ハッキリ分かった気がして、少し気が晴れた気さえした。
「早く・・・。早くYと話がしたい。」
でも・・・・・・・・・
チエは、Yが出て行って1人で長い時間考えて、
自分のすべてが見えてきて、
溝の原因。出すべき答えが分かってきたけど、
今、ただ何かが上手くいかなくて、溜まって溜まって、チエに拒否をされ、
その根本が分からないまま、1人になっているYは、
何を考えているだろうか・・・。
今のチエのように、何かが見えてきてることは、おそらくないだろう。
きっと、まだ何も見えていない・・・。
その上で、ここに戻ってきてくれるとき、
まだチエと、話し合う気があるだろうか・・・
もぅ一度、やり直す気持ちが、残っているだろうか・・・
もしかしたら、本気で、もぅ何を言っても、別れるつもりで、戻ってくるんじゃないだろうか・・・
そんなことを考えているうちに、チエはどんどん焦ってきた。
Yの考えが、まだ可能性のあるうちに、早く話をしないと!
今のチエの気持ちを、早く早く聞いて欲しい!
でも、もしチエの気持ちを全部話したとしても、
Yがそれを受け入れてくれるだけの覚悟を持ってくれなければ、
結局はもぅ終わってしまうのかもしれない・・・!!
不安と、焦りと、覚悟の出来きらない、揺れうごめいて
動揺しているチエの目の前に、
一晩をどこかで1人で過ごしたYが、
重く冷たい空気とともに、
夜明けの朝日を背負って、部屋に帰ってきた・・・・・・・・・・・・・・・・
チエちゃんの実話エッセイ。
まだまだ続きます!!
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でも、本当に人と人が向き合うという事は、綺麗事じゃ済まない、ドロドロして、我慢比べみたいな、出来れば眼を背けたい世界ではあります。
けどよくよくはあのNが一番の原因やわジャイアントスイングでもカマさなあかん。うぉりゃあぁ~~~てね(笑)
って考えさせられました。。
大事なのは未来。
今を作るのは過去。
ベストを尽くすのは現在。
頑張ってください。
応援してます(^^)
いつのまにか毎日アクセスするのが日課になっていました(^^)私もブログやってるから見習いたいです!
今回は意外な展開ですね、まぁ今の旦那様なのだからこれで終わっちゃうはずないんだろうけど…今までのがあんまりだったので(T_T)
とにかく次が気になる(^O^)
「人生をリセットする」っていうのは、
「忘れてやりなおす」事だとずっと思ってたんですけど、違って、
「全てを見つめなおして、受け入れて次へ行く」って事だったんです。
チエの場合はですけどね。
目をそむけない強さが出来たとき、初めて
乗り越えられるものなのかもしれませんね★
この生い立ちを書き始めるまでは、思い出したくもない人でしたが、
今は憎しみは消えませんが、
過去に立ち向かう勇気ができたことに、
少し感謝の気持ちもありますね。
奴の人生は、どうなってようとどうでもいいけど、
チエの人生は、強く、確固たるものになりましたからね♪
今を作るのは過去。
ベストを尽くすのは現在。」
すごくいい言葉ですね!!
そのとおりだと思いました!!
素敵なメッセージを、ありがとうございますハクさん!!
なかなか更新出来なくてゴメンナサイ・・・!!
ホントに、今は平和に平凡に幸せな暮らしをしていますが、
ここに行き着くまではあんまりな事続きでしたよ!!
でも、全部2人で乗り越えてきたからこそ、
今の平凡があるんだなぁ・・・と、
ブログを書いてて思います。
あゆみさんのブログも、ぜひ見たいな♪
良ければまた、URLのっけてくださいね★