現在チエが生きている街、大阪。
住んでいるキタと、働いているミナミとを、行き来する毎日。
朝の9時。出勤するときのミナミの街は、静けさに包まれている。
開店準備に、店の前を掃除する人。
仕事上がりで、あくびをしているキャバ嬢やホスト。
出勤途中のサラリーマン。
ホスト帰りの、派手なギャルたち。
朝の歓楽街は本当に静かだ。
しかし、チエが仕事を終え、岐路に付く頃には、ミナミの風景はすっかり変わっている。
朝は消えていたネオンが、再び輝き始め、活気に溢れている。
朝は寝ぼけ眼で、髪もボサボサだったホストたちも、またビシッとスーツに身を包み、
キャッチしたり、同伴デートをしたりしている。
仕事帰りのサラリーマンたちは、飲みに行く店を探している。
そんなサラリーマンたちに、案内所の兄ちゃんたちは、威勢良く声をかけ、店に呼び込んでいる。
あちこちの店から、爆音の音楽が流れ、これから始まる長い夜を、景気付けているかのようだ。
チエは、こんなゴミゴミした街だけど、ここが好きだ。
確かに落ち着きはないが、「生きている」感じがするから。
今しかない、人生の一瞬を、
こんな街で生きているのも、
悪くないかな。と思う。
ハイ、続き!!
↓ ↓
その日は夏休み直前で、夜といえど、もぅかなりの暑さになっていた。
先輩の家までの自転車20分の距離を、全力疾走すればもぅ汗だくだ。
でもチエは、その20分が嫌いだった。
イナカの田んぼ道というのは、どこまで行っても景色が変わらず、
早く会いたいのに、走っても走っても先輩にちっともたどり着かない感じがして、
いつも全力疾走した。
先輩の部屋は、冷蔵庫のように冷房がガンガンに効いていた。
それが心地よく、汗が引いたら先輩と布団にもぐり、
コチョコチョし合ったり、抱き合ったり、延々キスをしたりした。
経験の少なかったチエは、そこに「愛」があると信じ込んでいた。
そぅ。まゆとのメールを見るまでは。
今のチエにとっては、先輩に抱かれに行くのは、
「不安と焦り」を埋めるためでしかなかった。
そして、先輩とまゆとのやり取りを、すべて把握するために行っていたのだ。
好きな人も親友もだましてる。
なんて悪い女なんだろうか。
泣きたかったが、でも、チエは自分を止めることはできなかった。
その夜は先輩はずっとベースを弾いていた。
そのベース音が、チエはとても好きだった。
先輩の横顔を見ながら、
「好き。ヒロト先輩が好き」
と何度も思ったが、口に出すことはできなかった。
先輩は、チエの親友のまゆが好きなのだ。
なんとも苦しい現実だった。
そして、いつものように先輩が「トイレ行ってくるわ」と部屋を出た途端、
チエは携帯に飛びついた。
カチカチカチ・・・
とりつかれた様に送信BOXをひらく。
そこにあったメールは・・・・
<先輩>「俺、まゆちゃんの彼氏になりたいんやけど」
目の前が真っ暗になった。
「まゆからの返事は!?」
いそいで受信BOXを開こうとしたそのとき、
先輩の階段を上がってくる足音に、あわてて携帯を閉じた。
「何してたん?」
「別に。先輩トイレ長かったね。ウンコ?」
「違うわアホー」
…良かった。バレてない。
チエはホッとしたが、全身が心臓になったみたいに、
耳の奥から心拍音が消えなかった。
まゆの返事が気になってしょうがなかった。
電気が消えて、布団に包まり、ヒロト先輩に抱かれながら、
チエは涙が出そうになるのを必死でこらえた。
「先輩、まゆのことすきなん?」
「チエが取り持ってあげようか」
「チエとの関係、もぅやめる?」
先輩に好かれるためのセリフは、いくらでもあった。
でも、どれも口が裂けても言いたくなかった。
逆に、「まゆのプリクラなんか見せなきゃ良かった。」
「先輩、まゆじゃなくてチエを好きになって。」
「まゆ、どうか先輩のこと、フッていて!」
頭の中は、そんな事だらけだった。
そして翌日。
チエとまゆは2人で弁当を食べていた。
普段は「昨日ヒロト先輩からこんなメール来たよ」とすかさず報告してくれるまゆが、その日は何もしゃべらなかった。
そりゃ言えないだろう。
応援していた親友の好きな人に告白されただなんて。
我慢できず、チエから切り出した。
「昨日は先輩と何か話したん?」
すると、まゆが初めて、チエに嘘をついた。
「昨日は何も話してないよ」
分かってはいたが、ショックだった。
「チエを悲しませないために??」
「それとも、まゆも先輩のこと好きになってるの…??」
正解は、両方だったのだ。
幸い、まゆは先輩にまだ何の返事もしていなかった。
しかしそれからは、お互いだましあいの「偽りの友情」に変わってしまった。
女の友情とは、なんとはかないものだろう…
チエは先輩との秘密の関係を繰り返し、
まゆは、先輩のことはチエに一切話さなくなった。
あの時一番問いたださなければならなかったのは、
ヒロト先輩の行動だったのかもしれない。
でも、お互い、好きな男に嫌われるのが怖くて、出来なかった。
チエは、お互いが両想いなのを知ってしまったが、
「まゆが先輩を好きなこと」を、まだヒロト先輩が知らないことも知っていた。
それゆえに、「せめて2人が付き合ったりしないように」と、神に祈るような気持ちで、2人の間に割り込んで行ったのだ。
先輩との関係は、もぅ絶対に切ることなんてなかった。
おそらく、2人とも、付き合いたいのに、チエの存在を気にしてる。
それは分かっていたが、
2人の幸せを願って、身を引けるほど、チエは大人ではなかった。
先輩の気持ちは、もぅまゆに対して、どんどん本気になっていってるのがわかった。
一緒にいても上の空で、
時々さりげなく、チエにまゆのことを聞いてきた。
チエは、気持ちのやり場がなくなり、
つらくて悲しくて、先輩の前でも、時々泣きそうになった。
「なんで。どうしてこんなことになってしまったん!?」
誰にも答えは出せなかっただろう。
好き合う二人は、惹かれあうべくして、自然に惹かれあったのだ。
でもその2人を引き合わせてしまったのが自分だということが、
どうしようもなく苦しかった。
まゆは、先輩とのメールの中で、必死に自分の気持ちを隠そうとしてくれていたが、
もぅ、チエがどれだけ間に入って阻止しても、
2人が両想いであることをお互い知るのは、時間の問題だと思った。
苦しくて苦しくて、もぅどうしようもなくなってしまっていたチエは、
意を決して、行動に出た。
そぅ。人生最悪の行動に・・・。
チエちゃんの実話エッセイ。
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なんでわかるのか…?
適職を占うと必ず心理カウンセラーと言われるんですよ。そやからこんなにも心情を赤裸々に書かれているブログを読んだらチエさんのこと少しはわかりますよ☆
なんで消えてたのか…
謎ですね(笑)まさかチエさんが消したなんてこれっぽっちも思ってないんで…多分僕がなんかしたんやと思います。
つか俺も毎日通勤で梅田を歩いてます!!ちょっとビックリしました☆
ではまた!!
私は風俗好きでよく通ってるんですが女の子は、月一で通うノーマルなお客さんは何回ぐらい通ったら覚えてくれるでしょうか?女の子に覚えてもらうと嬉しいものです。
それと前に間を挟んでたあの二十\歳のウグイス坊や!!あれ以来来店してるの?
愛読してはる皆さんも気になってるはずっすよ(・ω・)/
これからの時期シャワーは寒いので仕事頑張って下さいね
大阪の方だったんですか!?
驚きです。w(◎д◎;)w
しかも、心理カウンセラー向きってことは、
チエの事なんか、もぅ相当見抜かれてるかも・・・??
また、なんかの時には、相談しちゃぉ★☆★
月1なら、いいペースじゃないですかねぇ??
チエは、1回来たら、もぅ覚えてしまう方も居るし、何度来てもらっても、すぐ忘れちゃう方も居ます。
やっぱり、印象の濃いお客さんほど、記憶に残りますね。
いつも手土産を持ってきてくれるとか、面白い格好をしてる人とか・・・
共通の話題で盛り上がった人も、かなり記憶に残ります!!
ハタチBOYは、カードが切れずトンボ返りした日から、1度も来てませんよ~★
チエも、実は気になってるんですけどね、
リボ払いできるカードやったし、そのうちひょこっと来るんやないかしら・・・
来たら、すぐに報告しますね♪
ミナミは、夜はうるさいけど、昼間はホンマに平和な街ですよ★
是非来てください!!
o(^ω^)o
チエサンが昨日ブログに書いてくれた思い出のコブクロの曲…メチャクチャ気になります(≧▽≦)
もし良かったらタイトルとか教えて下さいなぁ~(^O^)
あともし良かったらまた俺のブログにも遊びに来て下さいなぁ~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
大阪は近いので、たまに遠征しています。でもミナミでは遊んだ事ないです。もっぱらキタの兎我野ですね。機会があればミナミでも遊んでみたいです。