どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

新澤、山和、宮寒梅

2011-02-08 01:35:15 | Weblog
毎回撮るのが難しい、米のアップ。
蔵は暗いし、寒いから震えてしまうし、見学系は楽しいから仕事をそっちのけにして見ていたい所ですが、とにかく集中する事が大事だと毎度毎度思います。

真剣に現在の状況を把握している伯楽星の生みの親。新澤さん。
なんかかっこいいね。神聖な感じに撮れて良かったぶぁい。

何を考えているのか?
そこを撮りたかったのですが、伝わるかしら?

佐々木さんはいつも笑ってる。
『おはな』も宜しく。

オリャ!トリャー!

山和に着いた瞬間に寒さはどピークを迎える。
ノースフェイスのダウンが無かったら死んでたと思う。
木の樽を使うのは珍しいとの事。
大事に使ってるんだってさ。
米に水を吸わせています。

水の色は水色。
今回は浅かったからキレイには取れなかったけど、何とか伝わるでしょうかね?
本当にキレイだね。水色。

その水色を一気に抜きます。
ストップウォッチで測って、「今だ!」というタイミングで抜いていきます。
足にかかって超冷たかった。

彼が山和の生みの親。
凄く真摯に酒と向き合ってる。
一気に好きになった。
ラーメンをご馳走になった。
ラーメンはまぁまぁでした。

敷地面積が半端ない。
この時が一番寒かった。
星君はボーッとしてた。
薄着すぎるよ。明日は気をつけな。

佐々木さんは、やっぱり笑顔だ。

最後は宮寒梅。
一杯でうまい酒。
がモットーだそうで、他の蔵とは雰囲気が全然違って、どちらかというと「明るい酪農」系の蔵でした。
若夫婦。
奥さんは分析とかを担当してるみたい。
分析室での説明は、新卒の先生みたいな口調だったので、全く響かなかったよ(笑)

米。
米も自分達で作るということで、出来れば田んぼの写真も撮って、飲む人に伝えたいと思った。

辛めと甘めの違いは、すでにここから始まっております。
香りが全然違うし、ボコボコと空気が出ているのですが、その出方も全然違うと思った。
間違ってたらゴメン。

香りを楽しむ佐々木さん。
赤ちゃん帽が似合ってない。
俺も同様の格好になっているが、更に似合っていないんだね。

凛とした雰囲気がある。
日本の工場は非常に「凛」としている。
寒いけど、それがまた、苦痛ではない。
そうやって作られて、日本酒がある。

他の酒もそうなのだろうが、ワインやらビールやらと欧米の文化にヘラヘラするのではなく、宮城にもこんなに素晴らしい人達が、素晴らしい技術と文化を伝えている事を伝えたい。
「どうだった、りょうちゃん?」
と帰りの車で星君に言われて、俺が答えたことは、上記に尽きる。
「美味しい、美味しくないは言うのは簡単。好みだから。だけど、彼等の努力や工夫。誇りや明るさ。要は酒のラベルや説明のキャプションじゃなくて、飲むまで分からない味以外のことを伝えたいと思った。佐々木さんが言うように、美味しい、美味しくないではなく、自分に合うか合わないか。そういうモノなんだね。味とかじゃなく、ヒトを伝えたいと思う。」
「できる?」
「頑張ってやってみる。」
「ヘタな酒屋より、りょうちゃんの方が上だね!」
実際、そうかもしれない。
売れる、売れないではなく、キチンと伝えれば飲んでみたいと思うもんね。
知ることから、生まれゆく世界観がある。
行ってみて、初めて拡がる価値観がある。
それぞれがプロのフィールドで、商売をすればいい。
ヒトを悲しませる仕事なんてない。
ヒットマンとして、登記なんて出来ない。
根本や根源には、「喜んでもらう」がある。
その先に差があり、その先に俺たちは用がある。
そんな会話が生まれた車内でした。
山和の杜氏さん。
笑顔のシワが、俺たちの酒の席を支えた証。
タケチンの禁酒が晴れたら、真っ先に山和を飲もうと思う。

写真は全部、俺の目線や視線。
俺が見たもの。
とにかく、寒さと真面目さを伝えたい。
伝令のような俺の仕事。
俺は、企画屋で良かったと思う。
伝わっていれば幸い。
明日も、張り切って行って来ます。
時間があれば、キャノラインの工場にも寄ってこようと思う。
奴も、似た雰囲気を出す男だ。
奴=よっつん。
あ~、仕事が終わらない。