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MOOCs(ムークス)来るべき新しい教育モデル

2021年04月08日 | 日記

皆さんは、MOOCs(ムークス)という名称を聞いたことがおありでしょうか?

MOOCs(Massive Open Online Courses)とは『インターネットを通じ、無料で有名大学の授業を受けることができる 新たな学習環境』のことですが、主なものには 以下の3つがあります。

●edX(エデックス)マサチューセッツ工科大とハーバード大が立ち上げた非営利組織。約120の大学や企業と提携した 2,800を超えるコースが提供されており、現在2,000万人以上が学ぶ。テストを受けて合格すると修了証を得ることもできるそうで、日本からは京都大学も参加して話題となっていました。

●Udacity(ユダシティ)190カ国以上で16万人以上が学ぶ。特徴は、プログラミング・機械学習・AIなど、エンジニア向けの講座が多い点ですから、いわゆる ビジネスパーソン向けに特化した教育と言えるでしょう。

●Coursera(コーセラ)スタンフォード大の教授が立ち上げた、196の大学・企業と提携、3700以上の講座と16の学位を提供する学びの場。イェール大・ミシガン大・東京大学などが参加しています。

では、大学以外はないの? といえば、小学生から高校生向けのものもありますよ。それが KhanAcademy(カーンアカデミー)です。算数・数学・物理・化学・歴史・美術など、様々な教科が展開されており、1万本を超えるビデオ教材や練習問題が提供されています。

これらのインターネット学習には、まだまだ「コンテンツが十分網羅されていない」といった問題点も散見されますが、利便性や価格・教育格差などの観点から考えれば、将来的には 十分 新しい教育の形となりえますし、さらに昨今の新型コロナの影響も加味すれば、授業へ出るのも留学もままならない。今後ますます注目されるのも当然の話に思われますよね。

教育事業を手がける身としては、当然コンサルタントの方々から、なぜ 国内の新設大学はこんなに増え続けるのか? 先進国で日本だけが どうして許認可制なのか? について色々と裏話をお聞きしてますが、詳細がわかればわかるほど、その利権構造の闇は深く「ちょっと今更 修正は難しいところまで来てるのでは?」と感じてしまうので、どこがダメなのか? をあまり知ることに意味はない気もしてしまいます。

むしろ制度の不備をあげつらって 枝葉を訂正してゆくより、技術やシステムで インフラごと根底から変えてしまうほうがスムーズに事も運ぶのでは? 何事につけても、政治や議論であまり世の中が変わった試しは見かけません。いつの時代も大きく世情が変化するのは技術の力にて! が歴史上のセオリーなのですから。

人々や社会が どう考えていようとも進化は止めようがないとしたら、新しい技術によって 教育事業にも新たなマーケットが生まれてくるのは必然。それが学ぶ方々にとっても、より便利で有意義なものとなり得る可能性を含んでるなら、あとは時間の問題と言えるでしょう。

教育の場所として 学校がなくなり、教材としての印刷物が消え、先生も一部を除き ほとんどいなくなってしまったら、教育の形は どんなものになるのか? なかなか想像できませんが、10数年前から始まった MOOCs が未来の新しい教育モデルの一端を指し示してる点については、もはや疑いようがないかもしれません。