アメリカはエンターティメントに長けた国。ゆえに、何かにつけて 世界一を堅持できる! 筆者は常々そう考えています。
最近は、米大統領選挙をきっかけに日本国内でも色々 米国内事情も露呈してきましたが、元々 米国は・・選挙体制に限らず、法律も税も抜け穴だらけ。ある意味「いい加減」良い捉え方をすれば「見せ方の上手い国」なんです。
裏と表の両面で、大量の戦略的資金を集中投下したり、特定の優遇処置を施し 持ち上げては足元をすくったりと・・自分のところは不備だらけでも、相手には筋書きを厳守させるなんてお手の物。日本のバブル他 様々な出来事もこの一環とするのが妥当に思われます。
もちろん、こういうのは米国だけでなく欧州の国々でもよく見られる傾向で・・つまり、両者共に何もないところからマーケットを作るのが上手。エンターティメントとしての演出が巧み。という事ですが、欧州と米国の最も大きな違いは、その設定時間の長さかもしれません。
もちろん、50年・100年計画なんて、ハードカレンシーである基軸通貨を保持する米国にしかできないのは当然でしょうが、それにしても かの国の施策はどれもこれもスパンが長い! いや長すぎる。計画が長期間に及び過ぎるため、誰も『それがマーケット構築』とは気づかず、自然作用だと勘違いしてしまう点が特筆すべき点なのです。
50年とは言わず、30年ほど前からの経過を辿りながら「もしも これが計画的に演出して作られたものだったら?」と想定してみますと、とても興味深いことうけあい。おそらく「たとえそうだとしても、そんなの誰もわからないし気づかないよ。」と感じられるでしょう。
現在の世界情勢を把握する場合、当然ながら米国が最も重要なピースなのは申し上げるまでもありません。ハードカレンシー・穀物や天然資源の価格決定も米国市場にて! など・・米国はやはり世界一のエンターティメント大国。これが彼の国の最大の強みと特色のような気がしてなりません。
生まれた時から、最高の音楽シーンや演劇ほか・・金融・ビジネスも含めた 巧みな脚本・演出に囲まれた空間で暮らす彼ら。エンタメ感覚そのものが生活シーンなら、これが肌へ染み付くのも当たり前の話では?
昔は日本にも、着物や器の柄へ季節を写し込んだりと・・自然の変化を楽しむ演出など 暮らしの中のエンタメが多々ありました。しかし最近はこれも薄れゆく傾向にあります。ならば、もっと生活の中にエンタメ要素を・・それがひいては日本経済をよくする秘訣と言えるのではないしょうか?