次女ふくふく、今年から新社会人でした。
「熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」
(額田王 万葉集巻一)
とくらいの気持ちで母は見送ったものですよ。
しかし!出港したと思ったら、
すぐに岸の近くで暗礁に乗り上げたかのような
社会人生活のスタートとなってしまいました。
和歌を借りて説明すると、私=額田王でして、
白村江の戦いに向けていってらっしゃ~い、と
景気づけして見送ったのにも関わらず
あれ?船進まない??座礁???
って感じですね。
入社後すぐに緊急事態宣言発令で
しばらくは出勤もせず、姉のむしむしのところで居候生活。
緊急事態宣言が明けて、トレーニングのため
週1で出社するもまだまだ居候生活は変わらず。
それが週2、週3、週4と少しずつ出勤日が増え、
今月に入って初めて週5で出勤したと言います。
仕事内容も週4の頃は各国の状況の収集など
実践的な物ではなかったようです。
ですが会社の存続が危うい今、多くの先輩が出向してしまい
残った人たちで数少ない案件をこなすこととなって
新人のふくふくにもが実践的な業務が回ってきたらしいのです。
その話を聞いて、ほっとしました。
やっと、仕事らしい仕事に携わっている。
「仕事ではまだ赤ちゃん」
という本人の説明も本当のことでしょう。
それでもお金の発生する業務に携われたことは
責任の度合いも違い、社会人としての自覚も
芽生えてくることと思います。
額田王=私は、はらはらしながら陸の上で
船の様子を伺っていたのですが
少しずつだけど外洋に進む船を認め
「これで仕事は終わった(=母親業もおしまい)」
と肩の荷をおろしたのでした。
あ、でも、白村江の戦いって負けたんじゃなかったけ。
しまった…縁起悪いものに例えてしまったかも…
多分、私は子供の頃読んだ
天の果て地の限り (Kissコミックス) | 大和和紀 | 女性マンガ | Kindleストア | Amazon
に出てくるこの場面
の印象だけで語ってしまいました。
ええ、真ん中の片手をあげて鼓舞するのが私です。
(画像は拾いました、すみません)
ついでに言うと、
あれ…?船の上で詠みあげてる?
私のイメージは開会式みたいなもんだったんだけどな。
ま、細かいことはいいや。