Ordinary Life in Southern California

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臨床心理士による投薬の問題

2004-09-30 17:05:56 | Academic topic
今日も臨床心理学の授業があった.最近慣れてきたせいか(といっても発言してるわけではないが)、ちょっとつまらなくなってきた.だって、やっぱ学部の授業だし…知ってること多いし…

とはいえ、臨床心理士による投薬の問題です.アメリカでは一部の州(ニューメキシコとか)で、実際に行われています(つまり大学院で薬理学をしっかり勉強するわけですな).田舎だったり、貧しい人がたくさん住んでいる地域では、精神科の専門医から投薬を受けるのが難しいから、というのが主たる理由のよう.アメリカは一般家庭医というかかりつけのお医者さんから精神科のお薬をもらったりすることもあるようなのだけど、医者とはいっても必ずしも精神科が専門ではないし、精神科の薬はいろいろ難しいしということで、むしろ精神保健の専門家であるCPが投薬したほうがいい、ということもあるそう.あとアメリカ特有の医療保険制度事情により、少ないコストで儲けたい保険会社が、精神科医よりコストの安いCPを勧めることもあるよう.
でも、やっぱりいろいろと議論はあるみたいで、すべての州で認められているわけではないし、おそらくそれは難しいのではないかということらしい.医者の大反対があるだろうと.

超裏ワザとしては、看護士は投薬ができるのでCPとった後に看護の大学院にいってMasterをとって、その資格で投薬する、っていうのがあるそう.これまた日本ではありえないけど.

お薬が使えたらなあって思ったこと何回もあるけど、よく考えてみたら疑問もある.まず、セラピスト-クライエント関係に影響はないだろうか?薬が使えることで面接そのもののやり方に影響はないだろうか?精神科医との職業上の境界線はどうなるか?むしろ心理テストもセラピーもできるCPの方が有益ではないか?しかしそれでも医者>CPの構図は変化しないのだろうか(含む収入)?

ま、でも悩む必要なんて当分ないけどね

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1 コメント

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Unknown (まきぽん)
2004-10-02 22:00:53
薬を処方するのって、専門的判断とはいえ、基本的に処方する側の(ある意味)一方的な意思決定に基づいてしまうから、そういったpaternalな役割はやっぱりDrにお任せしちゃいたいな、っていう意識は私の中ではあるかなぁ・・・。

確かに自分が処方できちゃえば簡単なのに、と思うこともあるけどねぇ。



いずれにせよ、日本の今の土壌には難しいシステムかも。

CPが投薬を許されるとなると、カウンセリングが余計に敷居の高いものになり兼ねないし、逆にCPでも抗鬱薬を処方できちゃうと、鬱を軽視する風潮が助長する可能性もまったくないとは限らない・・・かも(^^;)

考えすぎかなぁ・・・。

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