昔が良かった。

古き良き時代というけれど。クルマ好きにとって、60年代、70年代は希望があった。

アライメントを理解できないメカニックでも、関東では食っていけるのか??

2017-07-02 01:59:31 | 11646

以前にも、簡単に説明したが、このアライメントテスターは、結構優れものだ。

今どき、DOSで動くコンピューターなどと、馬鹿にする方は、馬鹿にしていればいい。

このアライメントリフトも、4輪アライメントテスターも、私の趣味で、工場に取り入れたものなので、商売用に、金もうけ用に取り入れたものではない。だから、最新型を手に入れる資金の無い私が、超中古品を、騙しだまし使えたらいいとのことで、整備用設備の販売会社から、使える間だけ使って、壊れてもノークレーム。壊れたときは、これの代替えの新しいコンピュターがあるから、どうしても必要ならそれを三桁万円で、買ってくれたらいいとのことだった品だ。

だから、仕事用として酷使する気はない。
手に入れたときは、アライメントの数値は、すべて手動で計測だけできればいいと思っていたのだが、使っているうちに、このDOSの中に、当方で修理するアルファロメオの、ほとんどのデーターが入っていることを知った。

   
スタート画面から、順次、中に入っているデーターを見ていくと。

   
なんと、アルファロメオと出てくる。その中のGTVが、なんと、アルフェッタ時代からのデーターなのだ。4気筒と、6気筒と、年式から選ぶと、それぞれの違うデーターがちゃんと入っている。75だって、排気量と、年式別に出てくるという、優れもの。


車両別の設定を終え、顧客情報なども入れたければ入れて、次の画面で測定に入る。

   
画面の下に、選んだ車両の名前と、画面には基準値まで出てくる。
この画面を見ているだけで、どのくらいくるっているかはわかる。
画面の指示どうりに、進めていくと、一通りの最初の測定が終わると、画面が一覧表となる。
赤い表示が、指定値からずれている値だ。OKならば緑の文字。
  
この一覧画面で、何がどうなっているかを判断し、今回は、左のキャンバー値が、かなりネガが付いているし、キングピンの値も傾いているので、車が傾いているかもしれないと、フェンダーのフレアーで車高を測ると、確かに左が1センチ低いが、正面からロアーアームの角度を見ると、それほど傾いているとは思えないので、ロアーアームのシャフト部分で、地上高を測り、フレームで測ると傾いていないのを確認。 まあ、ロメオの生産車なんて、立てつけはそのくらいのバラつきがあるので、シャーシ側を信じるのが正解となる。
この一覧の票の時点では、すでに、ラックのトーイン値も、ある程度修正し、めちゃくちゃだった、キャスター値も、3度台に修正している。ただ、このコンピュータに入っている数値が、GTV6は、キャスター3度になっているが、私が以前に手に入れていた数値は、GTV6は、3度半だったので、20分ほど、プラスに調整している。(なぜ30分プラスにしないかって? 30分を超えてしまうと、数値が赤になってしまうから、表示数値が、グリーン範囲になるところでセットしているのだ)
   
さらに、左右タイロットの調整をして、左右の最大切れ角と、ハンドルの直進位置と、理想のtトーイン値に、詰めていく。

これで、作業は終わりだけれど、ここらの仕事は、趣味の範囲でしているので、さらに、もう一度、テスターをリセットして、測り直しをした。

 
最終的に、修正が終わっての再測定した値がこれ。

左キャンバーが、赤文字になっているが、日本は左側通行で、左に流れる。さらのLHDということで、一人乗車では、15分から30分ほど車は左に傾くので、このくらいなら、修正するほどでもないということで、置いてある。もちろんシムとかが入っているのなら、調整するのだが、この車は、まったくシムも入っていないし、純正のGTV6の、ロアーアーム取付け部の駒が入っているので、そのままにした。少し走ってみて、気になるようなら、75用や、1.8GT用の駒に変更して、シム調整で詰めてもいいので、それは必要があればということで。

リヤーのスラストも、数値的には、犬走りのように出ているが、ドディオンの車は、この程度のスラストは、あまり気にする必要がないとの判断で、修正していない。もちろん取付け部の穴の移動できる範囲では、修正はしているのだが。

 
最初の数値と比較すると、調整した値がよくわかるでしょ。

もとのキャスター値は、どんなバカが組んでも、この値にすることは絶対にないというほど、ひどい、仕事ぶりだった。Dr.Hは関東方面から仕入れた車だとのことだったが、関東には、アライメントを知らないバカでもメカニックができるようだし、こんなにひどい程度のメンテの車に乗せられていて、私はアルファー乗りだというオーナーがいるというのも情けない話だ。

どこの工場でメンテナンスしていた車なんでしょうね。


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