葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

還暦年賀延寿祭発起人会

2007年02月28日 17時43分33秒 | 日記 ・ 雑記録
頬を撫でる風が少し冷たいのは、未だ二月だから仕方がない。
でも、陽だまりで煙草をくゆらしていると居眠りをしそうな陽気だ。
その二月も今日で終わり。 一月は行く、二月は逃げる、まさに実感だ。
こんな調子で行けば、三月は去る、というから一年の1/4はあっという間だ。
1月は暇を持て余し、2月は忙しかった。
3月も前半は暇だけど、後半から5月の半ばまで忙しい日が続くので、
今年も、余程のことがなければ安泰か。 楽観してると痛い目にあうが。

明後日は長門市に出かける。
氏神様の飯山八幡宮で行われる 「還暦年賀延寿祭発起人会」 出席するのだが、
発起人の数たるや60名になんなんとするから驚きだ。
他の地域は知らないが、私の郷里は、とにかく集まるのが好きだ。
数えで42歳の厄年の前後には、前厄、本厄、後厄と、3年連続して集まった。
集まるのは中学校の校区が単位だ。

私の中学校の校区で生まれて、育って、生活しているものが中心となるが、
仕事や結婚で転出した者にも声がかかる。 私はこの部類だ。
更に、仕事や結婚で転入してきた者にも声がかかる。
山口県人の県民性を代表するものに、よそ者扱いをする、排他的だ、とある。
戦争中に疎開してきて住みついた私の一家には思い当たる節も多いが、
こんな一面もあるのだ。

中学校の同期生は360人だった。
転入してきた同年齢を加えれば総勢400名近くになろうから
発起人(世話人)が60名いても、まあいいか。
今回の式典では、三八会の仲間が事務局長を務める。
三八会を挙げて彼を支援しよう、ということは確認済みなので、
この際、私も精一杯彼をバックアップしよう。
発起人会での協議の後、直会(懇親会)もセットされているらしくて、
集まるのも、飲むのも好きな地域だ。
娯楽が少なかった頃の田舎の風習か?

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黒い日の丸

2007年02月27日 11時43分37秒 | 日記 ・ 雑記録
昨日は、70余年前に二・二六事件が起きた日だった。
新聞もTVも大きくは取り上げなかったから、
もう歴史に埋没してしまったのか、風化したのか。

クイズ番組などで、二・二六事件と五・一五事件を並べて出題されると
ハタと考え込むときがある。 区別して頭の中に入っていないのだ(私の場合)。
混乱しているというよりも、歴史の勉強をきちんとしていなかったツケだ。

どろ縄式のおさらい

<五・一五事件>
1932年、(昭和7年)。
海軍の急進派を中心とした青年将校が起こした殺人テロ事件。
「話せば分かる」 「問答無用」 のやり取りで 犬養毅首相が暗殺された。
恐慌による経済破綻、政治の混乱、農村の疲弊など、不満が鬱積していた庶民は、
クーデターを支持、実行犯たちには、かなり軽い判決が下された。
そして、この事件を機に政党政治が終わり、以後、日本は軍部が力を強め、
4年後には二・二六事件が起こる伏線となった。

<二・二六事件>
1936年、(昭和11年)。
北一輝の国家改造思想に影響を受けた陸軍皇道派の青年将校が起こした
昭和維新断行のクーデター未遂事件。
陸軍将校20名に率いられた1500人近い部隊が行動している。
岡田啓介首相は奇跡的に殺害から逃れた。
当時の軍隊は <天皇の軍隊> で、統帥権を侵された天皇の激怒を買い、
「兵に告ぐ」 の、弱腰で寛大なラジオ放送が流れた。
その後、軍部の内閣介入が強まり、日本はファシズムへの道をたどる。

日本の旧軍部に限らず、人間が武器を持つと蛮勇をふるい、
見境がつかなくなって妄想に走り、迷走を繰り返して
挙句に、人類に悲劇をもたらすのは古今東西の歴史が語っている。
こんな日こそ、過去の教訓に学ぶ <歴史的記念日> として、
白地に黒い日の丸を掲げる旗日にすればいいのに。

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晩冬の穏やかな日

2007年02月26日 18時54分13秒 | 日記 ・ 雑記録
これだけ続けば、もう、ありがたみも感じなくなった穏やかな晩冬の一日。
<寒くない> が、<暖かい> に変わって、
国道2号沿いの桜並木は出番を計りかねているみたいだ。
今は、花冷えの4月よりはるかに春らしい。
北国の春みたいに、春に咲く花が一気に咲き揃うのだろうか。

こんな他愛もない心配をしているうちにも、地球の温暖化は着実に進行して、
アムール川から流れ着く流氷は極端に少ないらしい。
とは言っても、最北端の稚内はマイナス9度で下関とは20度の温度差だ。
家業は5月中旬まで活況が続く。 「北の潮騒」 灯台めぐりの出発はそれからだ。
3ヶ月間、気を揉んでも仕方ないのに、気を揉みそうだ。
これが出発までの楽しみなのだろう。

昨晩、息子は北九州へ戻って行った。
息子が望むままに、瓦そばを作ってやり、のり巻きを作ってやり、
豚バラを串に刺して焼いて、パターン化された帰省時の行事を繰り返した。
挙句の果ては、サントリーの 「響」 を車に忍ばせてやるのだから
親馬鹿もここに極まれり、だ。

三八会の仲間の息子さんが4月に結婚式を挙げる。
今朝、披露宴に出席の返事を書いた。 万年筆で。
なんともおめでたいことだが、翻って、己が息子はいつになることやら。
相手も決まらないうちから、両家を代表しての謝辞を考える滑稽さ。
やはり、新婦となる人の面影が浮かばないと話にならない。
三遊亭円楽のようにろれつが回らなくなる前に、謝辞を言わせて欲しいものだ。

ところで、円楽七十五歳。 晩節を汚さずに引き際は潔い。

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改名

2007年02月25日 20時51分50秒 | 日記 ・ 雑記録
今日、またまたHPの表紙を模様替えした。
灯台のアニメを作るのが楽しくて、ついつい模様替えに走ってしまう。
ビョーキだから仕方ない。
これまではフリー素材を加工していたが、今回は完全な自作だ。
大好きな角島灯台を模して作ってみたが、今後更に手を加えるかは 「?」 。

ついでに、 message の欄に、次の文言を書き加えた。
  うかつにも、この歳まで 「洒」 という字を知りませんでした(恥) 
  洒落にもなりません(笑)
  戒めに、今後 HN(ハンドルネーム) を 「洒人(しゃじん)」 と名乗ります。 
  「葡萄舎人」との併用ですが。

自分としては、洒飲食堂 ・ 毛利 での一件はショックだった。
  2月18日の記事 参照
今後は、低い教養と、浅い知識しか持ち合わせていない自分であること認識し、
自分をを見失わないようにしなくてはならない。
無知だった 「洒」 の字を HN に取り入れることで、自戒をこめた HN とした。

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帰省の周期

2007年02月24日 10時07分39秒 | 日記 ・ 雑記録
週末の仕事を終えて、昨夜、息子が帰ってきた。
息子の帰省は月一のペースだったから、今回はずいぶんと間隔が短い。
馬鹿な親が目の中に入れても痛くない息子の帰省だ。
顔を見るのは嬉しいが、一緒に酒を飲みながら、ふと考えてしまう。
こいつには (任地の北九州で) 土日に付き合う彼女もいないのだろうか!?

(失礼な表現だが) チャラチャラした女の子と付き合って欲しくはないが、
何もないのは、男親から見れば、ちょっと物足りない。
まぁ、偶然と必然の運命的な出会いがあることを心待ちにしよう。
成るときには成るだろう。
そのときには、どんな展開になっても動じずに対応する心の準備は出来ている。
ナニ、私の親父が私にしたのとと同じ対応をするだけだが‥‥。

1月の家業の低迷がウソみたいに、2月は活況が続いている。
この商売、一寸先は闇だから、稼げるときに稼いでおかなければ将来の保証はない。
域内ではご同業の廃業が続いている。
我が家にとって追い風には違いないが、未来永劫続く商売でもなかろう。
私があと5年、家人があと10年家業を続けて、Fin か?
息子は、自分が選んだ道で生きていけばいい。
そのためにも、いい‥‥‥‥、よそう。

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有朋自遠方還不亦楽乎

2007年02月23日 09時05分16秒 | 日記 ・ 雑記録
歯周病に悩まされて、週一か十日に一回のサイクルで通院してきたが、
どうも、快方に向かう気配がない。
今日、これから歯科医に行って、今後の処置を相談する予定だ。
取り敢えずは歯茎を切開して、症状を確認することになろうが、
次の段階で抜歯、そして入れ歯か、インプラント。 ああ厭だ。

報道では、ねずみの実験で新しく歯が生えてくることに成功した、とあったが、
その技術が人間に施されるのは15年先か、20年先か。
いずれにしても、私が生きているうちは間に合わない。
ただ力任せに間違った歯の磨き方を続けて、不具合が生じても歯科医に行かず、
治療を一日延ばしにしてきた報いだ。

食べ物の出口の疾患で35年間苦しみ、手術で苦しみから解放されたと思ったら、
今度は食べ物の入口! どこまで続く <ぬかるみ> ぞ!

こんな思いに浸っているときには気分転換が必要で‥‥。

高校時代の親友がUターンで帰ってきた。
私が生徒会長に立候補したときは、応援演説をしてくれた男で、
彼の結婚披露宴は私が司会した。
私の結婚式では、彼が友人代表でスピーチをしてくれた。
長いあいだ、年始状のやり取りだけだったが、これからはいつでも会える。

彼と、彼の親父さんと、私の3人で4升5合飲んだこともあった。
3月17日に彼の家を訪れる約束をした。
酒量が減った、と彼は言うが、選りすぐりの、赤、白、ロゼ を持って行こう。

「有朋自遠方 不亦楽乎」 ではなくて
「有朋自遠方 不亦楽乎」 だ。

無聊 (ぶりょう)

2007年02月22日 10時59分17秒 | 日記 ・ 雑記録
この歳になると、二日連続のワイン会は辛い。
ましてや、ワイン会の一つを葡萄舎で催した翌日に
片付け終わってから海外の北九州黒崎まで出かけるなど、なんとも難儀なことだ。
とか言いながら、いそいそと出かけるのだから懲りない男だ。

   エキストラワイン会の記録は 「美酒夜光」に。 こちら です。

私より一歳年上で、いつもいいワインを飲ませてくださる気風のいいH氏。
私の主治医でもあるのだが、どうも子供みたいなところがある。
間もなく夫人が海外旅行に出かけることになって、
留守の間の6日間、誰も居ない家で一人身を楽しむことが出来ないご様子なのだ。
6日間のうち2日は既にワイン会が設定されている、ということで、
残り4日の <ワインのご相伴> を求めて、だれ彼構わず声をかけまくっておいでだ。
それに対して 「おぅ、分かった」 と応ずる方々がいらっしゃるから世の中は楽しい。

当然(?)私にも打診があった。
そりゃ、日頃お世話になっている方だから、義を見てせざるは勇なき哉、だし、
お相手をすれば美味しいワインがいただけるのだから、決して悪い話ではないが
サテ、どうしたものか。
とりあえず、いつ声がかかってもいいように、
「困った駄々っ子がいらっしゃるから」 と家人に経緯を話しておいた。
平時にも臨戦態勢を整えておくのは武人の習いだ。
とか言いながら、結構、成り行きを楽しんでいる自分が居る。

最終的に、私に声がかかるかどうかは知らないが、
お声がかかれば、精一杯 無聊(ぶりょう) を お慰め申し上げよう。

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昨夜のワイン会

2007年02月21日 09時27分58秒 | 日記 ・ 雑記録
<私が主催する> ワイン会では、選ぶワインに偏重の傾向が強くなった。
早い話がワンパターン化してきたのだ。
初めてご一緒する方には <不動のラインナップ> で臨むようになった。
私のワイン人生でたどり着いた <究極の泡、白、ロゼ、赤> で固める布陣だ。

HPで5年前に公表した 「私の」 3パターンのワインリストがあるが、
組み合わせは変わっても3パターンに共通の、不動の4本がある。

泡 Spumante Extra Brut 2001 Bruno Giacosa
  スプマンテ・エキストラ・ブリュット 2001 ブルーノ・ジャコーザ
白 Sancerre La Bourgeoise 2004 H. Bourgeois
  サンセール・ラ・ブルジョワ 2004 アンリ・ブルジョワ
ロゼ Toscana Rosato 2004 Castello di Ama
  トスカーナ・ロザート 2001 カステッロ・ディ・アマ
赤 Domaine de Chevalier 1993 Pessac Leognan
  ドメーヌ・ド・シュヴァリエ 1993 ペサック・レオニャン

昨夜はその4本に、次の3本を加えた。
Sangria
  葡萄舎人特製の サングリア
Chambolle-Musigny Les Babillaires 1994 Philippe Leclerc
  シャンボール・ミュジニー レ・バビリャール 1994 フィリップ・ルクレール
Peter Lehmann Botrytis Semillon 2005 Barossa Valley
  ペーター・レーマン 貴腐のセミヨン 2005 バロッサ・ヴァレー

しかし、嬉しくなるような飲みっぷりと食べっぷりに、心躍って更に加えた。
白 Chardonnay Vieilles Vignes 2002 Vignoble Guillaume
赤 Cotes-du-Rhone 1999 Coudoulet de Beaucastel

6時前に飲み始めて、お開きは11時前。
5時間もかければ、女性主体のワイン会でもこのくらいは空く、ということ。

料理は、
お客様がイタリアンのスタッフの方々だから、中華を取り入れてフェイントをかけた。

前菜4種 (中華くらげ、生春巻、ズワイの爪、合鴨あぶり焼)
中華 刺身サラダ
3種の野菜 クリームスープ
海老のチリソース
アサード (ローストビーフ)
ブルスケッタ (用意していて出し忘れていた!)
チーズ 枝付き干し葡萄
杏仁豆腐 (ナタデココ入り)

野菜のクリームスープを供したときは、恒例の 3種の材料当てクイズを行った。
これまで、このクイズを10回以上行って、時間をかけずに当てた人はいない。
ところが、昨夜は3種のうち2種を言い当てられた。
さすが、レストランのスタッフだ。 恐れ入りました。

悪酔いも二日酔いもせずに、朝のこの時間に日記を書いているということは、
昨夜のワイン会が <いいワイン会> だった証だろう。

今夜は北九州で 「エキストラワイン会」
参加者は変らないが、どんなワインたちとの一期一会があるだろうか。

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快心のワイン会

2007年02月20日 23時46分31秒 | 日記 ・ 雑記録
長府のイタリアン、モンポタージュのスタッフと楽しんだワイン会。
同席した親愛なる 我が舎弟が感想を述べてくれたが、
久々に 「気合の入った」 ワイン会だった。

選んだワイン (これには自信がある)、用意した料理、ほぼ上手くいった。
ワインリストは、過去10年間で最高のものを作って用意した。
私が、これまで葡萄舎で行ってきたワイン会、
これから行うであろうワイン会、
もしかしたら、今日以上のものはないかも知れない。

モンポタージュの4名、キャプテン氏、舎弟さん。
ワイン会が成功するのは、ワイン3割、料理2割、参会のメンバー5割、だろう。
今日、再認識した。
疲れた。 もう、寝る。

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雲雀

2007年02月19日 09時55分02秒 | 日記 ・ 雑記録
春一番が吹いて、今日は二十四節気の <雨水> 。

  <雨水> について 「季節のつぶやき」 に載せています。 こちら です。

これからの季節、雲雀(ひばり) の初鳴きが報道され始めるのだが、
東京、大阪では雲雀が確認されないそうで、
また一つ、日本で季節の移ろいを感じさせるものが失われつつある。

サイト「花鳥風月」さんに、<ひばり初鳴前線> が載っていたので無断転載する。
梅も桜も街中で咲くのを見れるが、ひばりが鳴くのは郊外だから
これからの季節、陽気に誘われたら
ひばり のさえずりを聞きに出かけるのも春の楽しみ方だ。

明日はイタリアンのスタッフを呼んでのワイン会。
その準備に今日から取り掛かる。
葡萄舎には、いつ、誰が来ても最低限の準備は整っている(つもりだ)が、
やはり、本職の料理人に料理を供するとなれば、若干身構える。
身構えたところで、葡萄舎で供する料理に大変動はないのだが‥‥。
名目は 「美味しいワインを飲ませる」 ということで、気は楽だ。
女性ばかりのお客さんだから、むしろ、トイレの掃除を本気でやろう(笑)

この一週間、家業は最近にない繁忙を極めたが、ようやく一段落した。
それを待っていたかのように、明日のワイン会に続いて、
明後日は海外・北九州黒崎でワイン会。
3月は、郷里で還暦祝賀会の準備が始まる。 打ち合わせ会と称する飲み会だ。
4月は、還暦祝賀会の本番と、友人の息子さんの結婚式。
飲んで、飲んで、飲んで、5月が北海道。 ああ忙しい。
こんなことが言えるのも、家人の理解があればこそ。 感謝。

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♪わたしバカよねぇ~

2007年02月18日 10時09分28秒 | 日記 ・ 雑記録
「心のこり」 という唄がある。
    私バカよね おバカさんよね    うしろ指 うしろ指 さされても
    あなたひとりに 命をかけて    耐えてきたのよ 今日まで
    秋風が吹く 港の町を       船が 出てゆくように
    私も旅に出るわ 明日の朝早く
なかにし礼 が作詞し、中村泰士が作曲して、細川たかし が唄った。
さすが、なかにし礼 で、自嘲的な唄いだしが受けたのか、ヒット曲となった。

事と内容は異なるが、唄いだしの ♪私バカよね おバカさんよね
の部分は、昨夜からず~っと、今に続いて私の心境だ。

昨夜は、葡萄舎騎士の会 の31回目の例会だった。
    葡萄舎騎士の会 031 の記録は 「美酒夜光」 へ。 こちら です。
場所は 酒飲食堂・毛利。
この 「葡萄舎だより」 にも予告を書いた (昨日の記事)。
ご丁寧に <酒飲食堂> を <シャインショクドウ> と読むんだ、とまで。

毎回の事ながらワインリストを作って、皆に配った。
ワインの銘柄は横文字ばかりで、小料理屋の親父さんには分かるまいが(失礼)、
記念に一部差し上げた。
すると、
「字が違ってるよ」 のひと言。 「何が? どこが?」 と私。
飲食堂じゃなくて、飲食堂だよ。 オレが酒飲みだと思って!」 と親父さん。
グワァワァワァァァ~ン!!!
瞬間、目の前と頭の中が 真っ白になったのか、真っ黒になったのか分からない。
とにかく、取り乱した。

60年間、私の辞書に、私の頭の中に 「洒」 という文字がなかったとは!
だから、
ご丁寧に <酒飲食堂> を <シャインショクドウ> と読むんだ、とまで書いた。
60年間、「私のシャレ、は 落 だった」 というお粗末の一席。
なんと情けない失態よ!

クチハバッタイ言い方になるけど、
私は世間水準の (少し上の) 知識と教養を身に着けて、
還暦間近のこの歳まで生きてきた、と信じて疑ったことがない。
こんなことだと、自分では気付かないけれど、
人様から見れば、自信満々の私の振る舞いが高慢に映ったことや、
愚かしく映ったことも度々かも知れない。 あぁ、恥ずかしい。

私の机のそばの壁には、「つもりちがい十か条」 が貼ってある。
いみじくも書いてある。
  ‥‥
  高いつもりで低いのが 教養
  深いつもりで浅いのが 知識
  ‥‥
まさしく、私のことだ。 一事が万事だ。
世間水準 (の少し上) だと思っていた私の教養や知識の、なんと薄っぺらだったことか!
軽薄さを思い知らされて、ショックだった。 嗚呼。

酒飲食堂 「毛利」

2007年02月17日 10時30分21秒 | 日記 ・ 雑記録
今朝の下関は、北海道との気温差10℃の8℃だから、そんなに寒くはない。
部屋の暖房機といえば、机にぶら下げた、その名も <膝暖板> 一つで寒さはしのげる。
これだけで室温は14℃あるのだが、屋根を叩く雨音が殊更に寒く感じさせる。
気分的には滅入る天候だ。

今夜は 「葡萄舎騎士の会」。
数えて31回目の例会だから、4年目に入ったことになる。
継続は力、とは言うものの、我々にどんな力があったのかは知らない。
食べることと、飲むことに貪欲であることだけは事実だが。

会場となる小料理屋には昨夜のうちにワイングラスを運んだ。
気さくな親父さんで、気前はいいが、セッカチだ。
ワインの進み具合にはお構いなしで次々と料理が運ばれてくる。
途中で 「ストップして」 と言っても効き目がないから楽しい。
ならば、と当方にも対策がある。
今夜は全てのワインを抜栓し、テーブルに並べよう。
好きな料理をつつきながら、好きなワインを自分で注いで楽しめ、と。

前回は、店に着いたら、
半端ではない大振りの鮑が人数分のコンロの上で踊っていた。 鮑の残酷焼だ。
勿論、火はついていないから、相当に活きのよい鮑だったのだろう。
今回は料理代を千円上乗せした。
果たしてどんな料理が用意されているか、楽しみだ。
店名は 酒飲食堂 「毛利」。 酒飲食堂を <シャインショクドウ> と読ませるそうだ。
下関駅前のグリーン・モール、通称 コリアン・タウンにある。
「安くて、ボリュームがあって、美味い」 と教えられて利用したのが始まりだが
以来、ヤミツキになっている。

今夜、酔いつぶれなければ 「美酒夜光」 に記録を残す。 無理かなァ。

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宇佐八幡宮

2007年02月16日 21時34分27秒 | 日記 ・ 雑記録
年が明けてから1月末まで、我が家業は未曾有の不況に襲われた。
このまま続いたら、家人ともども路頭に迷うことを覚悟した。
不況の中で、宇佐八幡宮に不況からの脱出を祈願したら、
神のご加護か、2月から持ち直した。 今週などは目いっぱいの盛況だ。
一段落したら、神様へのお礼と感謝の参拝をしなければなるまい。
ついでに足を延ばして国東半島の伊美まで行くかァ。
姫島に渡って車海老のコース料理でも食べよう。 参拝の後の 直会(なおらい) だ。

姫島で養殖している車海老は美味い。 美味いが、それは二の次だ。
主眼は、姫島灯台への再訪。
前回訪れたときは、レンタル自転車で灯台まで往復しながら、
灯台ファンとしては駆け出しだったから、初点プレートの写真を撮り忘れた。
灯台ファンになって、一年間で50基の灯台を訪問したが、
初点プレートの写真がないのは 姫島灯台だけだ。 これが口惜しい。
先般、国東半島を一周したとき、半島の先端から島と灯台が望めた。
3時間あれば行って来れるのに‥‥。
次回の再訪を期して、断腸の思いで帰途に着いたのを思い出す。

姫島の灯台や車海老が脳裏をかすめるのは、霊験あらたかな宇佐八幡宮があってこそ。
宇佐八幡宮は、大分県宇佐市にある神社で、豊前国一の宮。 格式のあるお宮だ。
祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)(応神天皇)
大帯姫命(おおたらしひめのみこと)(神功皇后)および比売神(ひめかみ)。
奈良時代から朝廷の崇敬があつく、中世以降は武家の信仰をも受けた、という。
全国に数多い八幡宮の総本社。
宇佐神宮、が正式名称らしい。

私は二度、家業の不況時に参拝して、二度とも救われた。
「信じよ、されば救われん」 という神様もある。
信仰心の薄い私は、救われたから信じる。 打算的でちょっと情けないが。
宇佐八幡宮の場合は、その先に灯台と車海老の姫島もある。
神様への参拝に便乗していて、ちょっと面映い。

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強心臓

2007年02月15日 19時17分49秒 | 日記 ・ 雑記録
春一番の南風が異常な暖かさをもたらした昨日だったが、
一転して今日は底冷えがした。
底冷えたってたいした冷え込みじゃない。 暖冬の毎日だから相対的な寒さだ。
連日氷点下が続いていた北海道の稚内、根室、浦河も、今朝は軒並み0℃。
下関との温度差は7℃にまで狭まった。
が、さすがに北海道というべきか、氷点下を脱しても降っているのは雪、だ。
大変な地方に 「行くぞ」 と決めたものだ。

寒風をおして、昼食がてら、長府のイタリアンに出かけた。
女性スタッフだけで運営している店で、2度ばかりワイン会の会場に選んだ店だ。
来週の店休日に、スタッフを葡萄舎に招いている。
名目は 「美味しいワインを飲ませるから」
ワインには事欠かないが、さぁ、料理をどうしよう。
調理師を含めたスタッフを招くのだから、私の強心臓もたいしたものだ。
当然、秘策は、ある。 いや、<秘策> は適切な表現ではない。
葡萄舎おなじみの料理を堂々と供するのだから。
それでも、世間は強心臓と言うだろう。

またまた、HPの表紙を模様替えした。
今回はてこずった。 アニメを作るのは慣れていないから。
今回から <灯台> を前面に出すことにした。
これまでも前面に出していた? そうだったっけ。

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思いははるか

2007年02月14日 15時49分30秒 | 日記 ・ 雑記録
低気圧が発達しながら黄海から日本海に進んで、
天気予報のとおりに天気を崩した。
そして、もたらした強風は <今年の春一番> だ。

  今吹いている <春一番> については 「季節のつぶやき」 に掲載しています。
       こちら です。

昨夜発生した低気圧は、下関では <春一番> で、訪れる春への希望を持たせるが、
これが北海道なら、猛烈な吹雪だろう。
身勝手で申し訳ないが、最近、やたら北海道の気候気象が気にかかる。
訪れる予定の5月はまだ先だというのに。

パタゴニアに出かけるとき、HPの表紙にパタゴニアの2都市の気温を載せた。
<風の大地パタゴニア> というから風速も載せた。 リアルタイムで。
シルクロード大走破が日程に上ったときからもそうだ。
今、HPの表紙には、北海道の4地点の気象状況が載っている。
函館、稚内、根室、浦河。
北海道の四隅の気象現況が、ひと目で見れる仕掛けだ。

下関と稚内では20℃前後の温度差がある。 函館でも10℃以上の差がある。
稚内と函館と下関の3地点の温度差からも、日本列島の長さと北海道の広さが分かる。
そういえば、「でっかいどお、北海道」 のコピーライターは 眞木準氏。
先日の文化戦略会議の <夜楽> でお話することができた。

広大な北海道。
その凹凸のある海岸線を10日間で全周する。 かなりハードな旅になる。
内地から出かけるのに、雪が残っていては太刀打ちできない。
一番のネックは知床半島の横断か。
かといって、まごまごしていたら道東は海霧に包まれる。
多分、二度と行けない北海道だから、霧が晴れた霧多布岬の灯台を見たい。
まぁ、あれこれ気を揉んでも仕方がないから、
ここは出たとこ勝負、Que ser ser で行くしかあるまい。

霧に包まれた霧多布岬の方が、絵にはならないが、話にはなる。

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