今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

会社は毎日つぶれている 西村英俊 2009年1月8日 日本経済新聞出版社

2016-05-04 06:01:49 | 仕事
会社経営は常在戦場、毎日毎日が非常時だ。どんなに斬新なビジネスモデルも少しずつ陳腐化し、トップの小さな油断は、会社の膨大なリスクとなってはね返ってくる。六千億円もの不良資産を抱えた大手商社を再建した著者が語る、双日初代社長としての心構えと矜持。
裏表紙より。
近いうち社長になる予定がある訳じゃねーけどね?



第一章 社長は会社を、ブッシュは合衆国をつぶす

成長の前にまず「つぶさないこと」
 会社というものは、どの会社もいつもつぶれかかっています。いや、毎日毎日つぶれています。正確に言うと今日突然つぶれることもありますし、昨日も今日もそしてまた明日も少しずつ少しずつ、部分的に痛んでいってその傷に耐えられなくなった日に破綻するということもあります。
いつから会社がつぶれないと錯覚していた?
「内定先が大学卒業したら無くなってた」という話だってなくはない。


 そしてどんなケースであったにせよ、つぶれたという結果の全責任を負うのが社長、あなたです。覚悟のほどはよろしいでしょうね。
フトシ「前置きはいい」
琥太郎「さっさと始めようぜ・・・」



社長の責任と醍醐味
 会社の中で毎日毎日、あのリスクこのリスクと言いたてている社長はいません。だから、あなたが前の社長が言うのを聞いたことがないのも当然です。社長がいつもあれが危ない、これが危険だと言い回っていたら、それこそ風評リスクでその会社がその会社はつぶれます。つぶれる前に社員がいなくなります。危機を察知するのも社長なら、危機を脱するのも社長です。だけど社長は危機を察知したからといって、「危険だ、危険だ」と吹聴し危機を増幅することはしません。これが社長の二面性です。社長と他の役職員との違うところ、社長と副社長の違うところです。
「ナンバー1」と「それ以外」の違い。
キミは「だから面白い(ニヤッ)」となれるか!?




第2章 なぜ、人員整理を一番先にしようとするのか

本当の原因は別にある

 スピーディな対策は不可欠で重要な経営者の素質ですが、原因を突かない、性急で一方的、画一的ないわゆる合理化策というのは会社を疲れさせ停滞させてしまいます。合理化すなわち人員削減というのでは、優秀な人材から会社を去り、会社の戦力は一層下がります。会社の成績はいよいよ絶望的、やっぱり行き詰って会社はつぶれることになるのです。
(残した『優秀な人材』に)キミ達もっと頑張ってくれな!→(゜ω゜)オコトワリシマス
「我が社がこの先生きのこるには」を考えてるのが社長だけだったら、
そういう状況になるのも当然といえば当然だよネ。




第5章 意思決定を遅くする水田稲作文化

「情報を上げよ」だけでは動かない

 社内の情報を握り込ませない。会社の中の風通しをよくする。などという言葉は多くの平凡な会社で聞くことであり、社内で求められていることではありますが、なかなかうまくいかないのが実態です。社長が情報の収集、集中に熱心になって見せ、現場レベルの情報を要求し、世界中からの、そして世間一般の情報を合わせて分析しリスク対応をしていく場に臨むという態度があってはじめて、社内がついてくるのです。情報を上げよという一片の命令では動かないことを銘記すべきです。
「下から上」を求めるなら「上から下」も徹底して欲しいなぁというのはまぁ思うよね。
何ソレ聞イタ時ナイヨ




第12章 法律の上位にある倫理とモラル

順法性・人間性 三つのレベル
『レベル0』→『法を守れないレベル』、
『レベル1』→『人間として認められる最低のレベル』、
『レベル2』→『他人に迷惑をかけないというレベル』と続き・・・・・・

 そしてレベル3、これが社長、あなたには持っていてほしい順法のレベルです。順法と言っても、国会などが定めた法律ではなく、人間が人間性を持って定めた暗黙のルールです。このレベルが言うのは人間の心として全く指弾を感じることなく疑問の余地なく生きることができる順法です。つまり自分自身の心に従って何の迷いもなく従える正道、自らの「心に愧じることのない」というレベルです。日本語では倫理と言いますし、英語ではエシカル(ethical)と言います。
オテントサマが見ているのじゃよ。


 この会社をつぶす責任、それは全くすべて社長あなたにあるのですよ。社長がレベル3の倫理、すなわち心に愧じない、またはせめてレベル2、人に迷惑をかけないという社会的に存在を尊敬されるレベルにあれば、部下が少々間違ってもレベル1、合法的なところにとどまっていることができるのです。社長は社会的規範であって、社員のモラルを高めるこの規範によって会社がつぶれることから救う立場にあると理解して下さい。
やっぱり『尊敬』がないと・・・・・・(´・ω・`)モウドウニデモナーレ




読者に度々「社長」と呼びかけるスタイルが面白い。
「社長」に向けた本だから、「あなたが」だけだと
「なんだこのヤロー、オレは社長だぞ!」となる可能性があるんだろうね。
(そしておそらく「これを読むべき社長」ほどそういうタイプが多い)

「社長」の本。
ラ「フームなるほどムムム・・・・・・」
ラ「これは注意深く読むべき本だよ」
まぁ近いうち(※半世紀以内)社長になる予定がある訳じゃねーけどね?


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