エンバーミング❿ 和月伸宏 2015年5月6日 集英社

‶印付き〟達に無残に殺された死体卿。しかし死体卿は究極を凌ぐ究極体となって再生する。死体卿の驚異的能力にジョンが苦戦する中、助っ人として現れたのは、新たな力を携えたヒューリーだった!　堂々の完結巻。

裏表紙より。
毎回思ったけど・・・・・・もうちょっと隠した方がいいんじゃないっスか。
「助っ人として現れたのは・・・・・・!?」とか、「苦戦する中、雷鳴が轟く・・・・・・!」とか。
イマイチこう、エンバーミングの裏表紙の文とはセンスが合わない。

#53　DEAD BODY and NECROPHILIA②

トート　この男は人造人間を作品としてしか見ていない
　自分の地位を確立するための道具としてしか見ていない
　人造人間を
　死体を愛していない。

トート=シャッテンから見たDr.リヒター・・・・・・正解！
人造人間を造った感想が『つまらん』『粗大ゴミ』だもんな。
しかし、その技術は間違いなく最高。
・・・・・・意外と専門職ってそういうものかもしれない。

研究員A「あの子でしょいきなり助手に抜擢された新人クン!」
研究員B「なんかスゴイね」
研究員C「今度昼食誘ってみようかしら」

これがトート=シャッテンの世界を通すとー

研究員A「どんな手段使ったのかしらやっぱりワイロ?」
研究員B「なんかキタナイね」
研究員C「以前残飯漁ってたんだって」

完全に幻聴ですメンドクセェな・・・・・・


そんな『人間嫌い』は、Dr.リヒターのちょっとした秘密を知り、
それを口外しないことを条件にー

トート「Dr.リヒター」
　「お前が創造る最高の究極体の素体に」
　「ボクのこの脳を使え」

トート　ボクは人造人間になって
　死体の楽園を創造りたい

うわぁ・・・・・・ドン引きやわぁ・・・・・・
で、まぁ望み通り今に―死体卿に至る訳です。


そして現在。

アバーライン「バカな・・・」
　「いくら人造人間が人智を越えるとはいえ・・・」
ジョン=ドゥ「倫敦でも首一つでピンピンしてやがったが」
　「こいつはなかなか・・・」

いつも不敵なジョン=ドゥすら警戒する、死体卿の能力とはー

死体卿　私は再生機能特化型人造人間トート=シャッテン
　究極を凌ぐ究極体だ!!!

(´・∀・｀)ヘー

・・・・・・『追加機能』こと『人造細菌』、これDr.リヒターが造るかなぁ。
だって「妻の死因」と要は同じじゃん？
「死人蘇生」と同じくらい「病原菌撲滅」のことも考えないとおかしいような。
「蘇生」に成功しても、また病で死、もしくは寝たきりという可能性もある訳で。
あれはあれで家族想いなのは間違いないんだし・・・・・・
どーも展開の都合でキャラの軸がブレてる感。

#54　DEAD BODIES①

アバーライン「来た!!!」
死体卿「死」
　「ね」

怪物と化した『死溜まり』がアバーラインとジョン=ドゥに迫る！
※シノダマリコの略ではない。

スカベンジャー「ハラヘッタ」
アバーライン「スカ坊!!」
ジョン=ドゥ「おお!」
死体卿「ムウ・・・」

おお、雑魚共を消化したんだね！
スカ坊、喰っておしまい！


『死溜まり』をスカベンジャーに任せ、地上にてジョン=ドゥ対死体卿、ファイッ！

死体卿「はて・・・」
　「ボディの性能は互角か」
　「おかしい私は最高で最強のはずなのに」
　「そうかこれが」
　「実戦経験の差というヤツか」

むしろザ・ワンであるジョン=ドゥと殴り合いが成立するあたり、
『最高で最強』も決して言い過ぎではない・・・・・・！

死体卿「然らば次は」
　「究極体としての」
　「特化機能で」

なんと死体卿は、その「細胞を操る能力」で「他の特化型の機能」を再現できるのです！
(構造を把握している能力に限る)

エクゾ骨+ウンゲ筋肉の合わせ技相手に殴り合いは不利・・・・・・！

ジョン=ドゥ「俺は人造人間の殺し屋!」
　「てめーが何であろうと」
　「人造人間である以上」
　必ず殺る!!

フゥーフゥー！！
まったくひるまず自身の能力を最大限活用するのは流石。
これぞ『実戦経験の差』よ・・・・・・

荊の十字零式で勝負あり！
死体卿ざまぁぁぁぁぁ

死体卿「私は不敗不滅」
　「故に君に」
　「勝利は無い」

なん・・・・・・だと・・・・・・？

#55　DEAD BODIES②

死体卿「エクゾの骨×ウンゲの筋肉の二重特化でパワーに於いて君を上回ると同様に」
　「リリィの眼×リッパーの肺の二重特化でスピードに於いても私は君を上回る!」

あわわわわわ・・・・・・

死体卿「そしてこれで」
　「終わりだ」

｀、(^o^)／


援護、援護はよ！

アバーライン「おお!」
　「スカ坊!!」

おっしゃ好きなだけ喰えスカ坊・・・・・・

スカベンジャー「ハ・・・」
　「・・・ラ」
アバーライン「スカ坊!!!」

バ、バカな・・・・・・

死体卿「私の死溜まりはその構造を把握すれば如何なる生体組織にも成れる」

狙うはジョン=ドゥそのもの・・・・・・！

・・・・・・待て、つまりタイガーリリィにもなんかこう・・・・・・
殺せ！誰でもいい、奴を殺すのだ！！

ジョン=ドゥ「大したコトねぇおまけの人生だがよ」
　「勿体なくててめえにはやれねえなぁ!!」
死体卿「ほざけ殺し屋風情のチンピラが!」
　「貴様の同意なぞ求めておらんわ!!」
アバーライン「ジョン――!!」
????「耳を塞げ」

あ・・・・・・？

ジョン=ドゥ、死体卿「?!?」
????「大丈夫かアバーのおっさん」
　「ついでにジョン・ドゥ・・・」
アバーライン「お・・・お前は!」

だれだっだれだっだれだー
そらのかなたにおどるかげー
しーろーいマーフラーァッ

運動神経特化型人造人間・改!
ヒューリー=フラットライナー!!

ヒューリーキタ――(゜∀゜)――!!
これで勝つる！

#56　DEAD BODIES③

タイガーリリィ「私は」
　「人造人間」
　「タイガーリリィ=コフィン」
　「統率の」
　「NO.2だ」
ピーベリー「・・・・・・」
　「そうか」

タイガーリリィ「さあ」
　「約束を果たせ」
　「先生」

・・・・・・そもそもやっちゃいけなかったんだよ(´；ω；｀)ブワッ

アバーライン「遅いぞ!」
　「ヒューリーー!!」
ヒューリー「悪いオッサン」
　「最新の飛行船使って最短最速で来てもこれで精一杯なんだ」

読者「遅いぞ!」
　「ヒューリーー!!」
和月「悪い読者」
　「最新のデジタル作画使って最短最速で描いてもこれで精一杯なんだ」
・・・・・・なんつｔｔ


ヒューリー対死体卿、ファイ！！

ヒューリー「人造人間は殺す!!」
　「全て殺す!!!」
　雷霆!!

勝ったッ!「エンバーミング」完!

死体卿　愚物!!
アバーライン、ヒューリー、ジョン=ドゥ「!!」
死体卿「愚物」
　「愚物」
　「大愚物めが!」

『大愚物』いただきましたー

死体卿「散れ!!!」
　「ヒューリー=フラットライナー!!」

∵∴∵


もーだめじゃー・・・・・・

アバーライン「・・・・・・」
　「ヒューリー」

　「お前体が」

なんという・・・・・・

ヒューリー　僅かに残るは魂一つ!!
　使い果たしてこそ!!!

大技炸裂・・・・・・！

#57　DEAD BODIES④

死体卿「うがらあああッ!!!」

しつけぇーーー！！
油汚れかお前は。


もはや電力切れで一方的にボコられるヒューリー。
これまでか・・・・・・

????「充電」
　「出来ればいいのですね」
ヒューリー「?」
死体卿「!」

現れしは、ハエ(アシュヒト)。

アシュヒト「電流があれば良いのですね」
死体卿「!!!」
ヒューリー「そうだ!」
　「ありったけの電流を」
　「俺に叩きつけろッ!!」

電気ですかっ！
電気があれば何でもできるっ！

ヒューリー「今度こそ消し炭一つ残さねえ!!」

今度こそ最後の一撃・・・・・・！！

ジョン=ドゥ「依頼」
　「完了」

死体卿、最期情けないなぁm9(^Д^)

#58　DEAD END

フフフ・・・・・・デッド・エンド・シュート！

――――全ての魂を
　在るべき処へ―――

エンバーミング～おしまい～



単行本で読む分にはスッキリした形。
長期休載があったらしいので、リアルタイムの読者はお疲れ様です。
ところどころある「カッコイイ！ってなるはずがなんか違う」感が逆に面白い作品。
「武装錬金」みたくギャグを狙ったんじゃないところで、ね？
詳細は
実際に
読めー!
m9(｀Д´)

和月センセの漫画は、
「カッコイイ・ワルイ」や「面白い・面白くない」とは別のものを感じるんだ・・・・・・
見ておくがいい・・・・・・全力で描くとはこういうことだー！