進撃の巨人9 諫山創 2012年12月7日 講談社

ついに「女型の巨人」の捕獲に成功したエレン達。だが、時を同じくして壁の中に眠る「新たな謎」と直面する。そして混乱の中、ウォール・ローゼが破壊されたとの急報が届き・・・・・・。

裏表紙より。

第35話　獣の巨人

ナナバ「500ｍ南方より巨人が多数接近」
　「こっちに向かって歩いてきてる」

状況：104期新兵（＝エレンの同期）の中に「女型の巨人」の仲間がいると思って街から離れた場所で武装させずに待機させといたら、突然すぐ近くに巨人が来ちゃった☆
うえぇぇぇ・・・とんだ貧乏くじを引かされたもんだよ！

ナナバ「再び・・・・・・壁は破壊されたと」
　「そう・・・」
　「捉えるべきなのかな・・・」

ウォール・ローゼの内側に巨人がいる以上、ソウなんじゃないっスかね・・・。

ナナバ「私達は・・・」
　「超大型巨人の正体も鎧の巨人の正体も・・・もしくはそれ以外の敵勢力を見つけ出すことにも失敗し・・・」
　「この日を迎えた」
　「私達・・・人類は負けた・・・」

調査兵団所属のナナバさん、心折られるの巻・・・

ミケ「いいや・・・」
　「まだだ」

　「人は戦うことをやめた時初めて敗北する」
　「戦い続ける限りは」
　「まだ負けてない」

・・・・・・！！

ミケ「さぁ・・・」
　「戦うぞ」

フゥー！
調査兵団の分隊長は言うことが違うぜー！
鼻をスンスンするだけの変な人じゃないぜー！


その場にいた兵士（丸腰の104期兵含む）は、手分けして巨人襲撃の報の拡散にあたる・・・

ミケ「・・・・・・・・・なぜだ？」
　「巨人が一斉に走り出した!?」
　「速い・・・!!」

ぬぉぉぉ!?
これはまずいっスよ！

ミケ「ゲルガー!!」
　「南班はお前に任せた！」

囮役を買って出るミケ分隊長。
なお巨人の数は9体の模様。
・・・いくらなんでも・・・大丈夫なんです？

ミケ　あと・・・4体・・・

！！！
逃げ回るどころか5体倒した！？
分隊長半端ねぇな！

ミケ　ただ・・・・・・
　気掛かりなのはあの奇行種・・・
　何か妙だ・・・
　17ｍ・・・以上あるのか？・・・・・・でかい
　獣のような体毛で覆われている巨人など初めて見る

5年以上調査兵団で活動して『初めて見る』か。
今回は相当珍しいのが出てきたわけですなぁー・・・

獣の巨人「その武器は何て言うんですか？」

　「腰に付けた飛び回るやつ」

(　゜д゜)

獣の巨人「しっかし面白いこと考えるなー」

( ゜д゜ )
新たなる脅威が登場して次回。

第36話　ただいま

「芋女」ことサシャの昔話および成長編。

（サシャの回想）
ユミル「サシャ・・・お前はずっと人の目を気にして作った自分で生きてくつもりかよ」
　「そんなのはくだらないね！」
　「いいじゃねぇか！お前はお前で!!」
サシャ「！」
ユミル「お前の言葉で話せよ！」

「上からのゴン」からの～

クリスタ「やめなよ！」
　「人に言われて話し方変えることないよ！」
　「サシャにはサシャの世界があるんだから」
　「今だってありのままのサシャの言葉でしょ？私はそれが好きだよ！」

「下からのドングキッ」。
女神シーンより「ドングキッ」の方がカワイイ。
・・・あれっ、今回はサシャの話だよね？

サシャ「走らんかい!!」

これ助けられた子は道を間違えるわーと思うのはボクの悪い癖。
いや、このカッコよさはそんじょそこらの男にゃ越えられねっス。

サシャ「ただいま」

「芋女」のちょっといい話でした。
当時の本誌待ちの人は肩透かしというか、「芋より獣の続報はよ」だったかもしれない。

第37話　南西へ

アルミン「・・・・・・」
　「一体・・・どうすれば」
　「いきなりローゼが突破されるなんて・・・」
　「我々に・・・何か・・・手が残されているのでしょうか・・・」

ローゼの内側に巨人が現れて16時間。
エレンたちは壁が破壊されたと思われる地点を目指しておりました。

未だ何も話そうとしない、ウォール教のニック司祭を連れて・・・。

ハンジ「状況が変わったからね・・・」
　「現状を見てもなお原則に従って口を閉ざし続けるのか」
　「自分の目で見て・・・」
　「自分に問うらしい・・・」

悠長な話だな・・・！

エレン「何か知ってることがあったら話して下さいよ・・・」
　「人類の全滅を防ぐ以上に重要なことなんて無いでしょう」

んだんだ。

ハンジ「どうだろう・・・」
　「私には司祭は真っ当な判断力を持った人間に見えるんだ・・・」
　「もしかしたらだけど・・・」
　「人類滅亡より重要な理由が」
　「あるのかもしれない・・・」

・・・その辺の謎はいつ明かされるのかなー。


「女型の巨人」が「硬化した時の破片」――絶望的な状況の中、エレンの巨人に秘められている（かもしれない）力に希望を見出す仲間たち。

リヴァイ「できそうかどうかじゃねぇだろ・・・」
エレン「・・・！」
リヴァイ「やれ・・・」
　「やるしかねぇだろ」

こういう時の「凄味」は、普段の積み重ねだなぁ・・・。

リヴァイ「教会の中でやってた妄想と少し違ったか？」
　「あれがお前らが切り捨てようとしてる顔だ・・・」

壁の破壊の報せを受け、避難する住民たち。

「現実」を見たニック司祭は・・・

ニック「彼女なら我々の知り得ない真相さえ知ることができるだろう・・・その上で」
　「それを話すかどうかは彼女次第だが・・・」
　「私ができる譲歩はここまでだ」
　「後はお前達に委ねる」

なんとエレンの同期に鍵を握る人物が・・・！

・・・誰のこと？

エレン「あの一番小さい子ですよ！」
アルミン「金髪の長い髪で・・・えーと」
　「あと・・・かわいい！」
ミカサ「ユミルといつも一緒にいる子です」

・・・その説明はどうなんだアルミン。

それからミカサもだ。
ユミルは何か有名になるようなことやらかしてんのか・・・

ハンジ「え・・・？」
　ユミル？

5巻に収録された特別編の伏線を回収（少し）。
まだだ、まだはっきりとは説明せんよ！


若干時間を遡り、巨人発見から9時間後。
情報の拡散にあたっていた調査兵団の兵士たちは・・・

コニー「俺だ！」
　「コニーだ!!」
　「帰ってきたぞ!!」

コニーが生まれ育ったラガコ村。
しかし答える者はなく・・・

コニー「お・・・俺の・・・家だ・・・」
　「俺の・・・」

コニー・・・。

ゲルガー「・・・!?」
　「待て・・・こいつ」

ゲルガー「こいつ・・・」
　「どうやってここまで来たんだ!?」

「獣の巨人」の次は「自力で動けない巨人」か。
何が起こっているんだ・・・で次回。

第38話　ウトガルド城

ゲルガー「誰か・・・死体を見たか？」

・・・ラガコ村はどうも様子がおかしい。

でも今は壁の破壊箇所を確認しないと！
それから2時間。
すでに暗闇・・・松明頼りに問題地点を探し続けた結果、2つの班が合流。

ゲルガー「お前らも壁に沿って来たのか？」
ナナバ「あぁ・・・それで・・・」
　「穴はどこに？」
ゲルガー「は・・・？」
ナナバ「？・・・こっちはかなり西から壁沿いを迂回してきたんだけど異常は何も無かった」
　「こっちじゃないとすればそっちが見つけたはずでは？」

ゲルガー「いいや・・・」
　「こちらも穴など見ていない」

・・・・・・？？
これは忍者じゃなくても言いたくなる。どういうことだってばよ！？

わけわからんので一行は近くにあった城跡・・・ウトガルド城で休息。

ライナー「・・・・・・何だこの文字は？」
　「俺には読めない」
　「「にしん」・・・って書いてあるのか・・・？」
　「お前・・・・・・」
　「よく・・・この文字が読めたな・・・ユミル」

ここに来て「ユミル」が怪しい存在として注目されていますなぁ・・・。

リーネ「全員起きろ!!」
　「屋上に来てくれ!!」
　「全員すぐにだ!!」

一体何事だい？
この世に慌てるべきことなんて一つも無いんだよ？（うろ覚えスウコクコ）

リーネ「月明かりが出てきて・・・気付いたら・・・」
ゲルガー「何でだよ!?」

ありゃまーやばいやばい・・・やっべぇぇぇ！！！
例の「獣の巨人」までいよる。
つまり・・・＼(^o^)／

ハンジ「ここの塔からなら壁が見渡せそうだ」
　「南西の壁近くにある古城だ・・・まずはこの」
　「ウトガルド城を目指そう」

偶然の一致・・・エレンたちは間に合うのか!?で9巻終了。
謎が増えまくる巻でございましたとさ。