始まりに向かって

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グランドキャニオンの霊人を迎えるため、村を清める・・ホピの祭り(ウウチム祭その2)

2009-10-12 | ホピの宇宙神話・伝承・祭
前回の記事の続きです。
「ホピ・宇宙からの聖書」より引用し、ホピの祭りを紹介します。

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     (引用ここから)

準備は他の3つのキバでも行われている。

一角宗団は二角の次に位する。
一角宗団の祭壇の上には、粘土を焼いて作った小さな鈴が置いてある。

これは一角宗団の人々がこの地上の人間でしかないことを示し、人類に来たるべき危機を警告している。


双子の英雄が地球の南北軸の両端に座している。

ポカングホヤは北極、パロンガウホヤは南極について、地球を正しく回転させている。

彼らは地軸をとおして各所に波動を送ることにより、惑星上に起きうる悪いことを警告する。

この小さな粘土の鈴は、このような波動を響かせる地球の各中枢を現わす。
一角宗団の祭司はその振動を聴くことができる。


地球のもう一つの軸は、東西に延びる太陽の道である。

笛キバの笛宗団は、歌と笛の曲とで太陽が季節の周期を決める手伝いをする。

笛キバの祭壇上の大半を占めるのはオウム、インコ、こまどり、紅すずめ、ハチドリなど、実り豊かな南方系の鳥の羽である。

ウウチム祭は太陽が現れる前、地球が今のオーロラのような、影を作らぬ反射光に照らされていた創造の夜明けに、象徴的に開始される。


すべての準備がおわると、「道の封鎖」の儀式が始まる。

4つの中心的道路が、四方角からオライビに通じている。

15日目の日没前に、祭衣に身を包んだ一角の団員がキバから現れ、聖なるコーンミールで横に線を引きつつ道路を封じ、村に邪悪な力が入ってこないようにする。

儀式が終わる朝まで道路は開かれない。


ただ一本の小道だけが開かれている。
それは峰沿いに南西に曲がり、第三メサの西側突端へ続く、せまく険しい小道である。

この突端は、夜中のセレモニーに唯一加わることを許されているグランドキャニオンの霊人たちの通り道である。

全家族は、食物の霊的なエッセンスを採りに訪れるこれらの霊たちのために、食卓を整え、翌朝には皿と残り物はすべて土に埋める。

中央広場の東側に住む家族は、その晩は家を離れ、広場の西側に住む家族たちと一緒に過ごす。

すべての戸は閉ざされ、窓には毛布がかけられ、晩までには通りは無人となる。
村は静けさに閉ざされ、夜の儀式への準備がすべて完了する。

(引用ここまで・続く)

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