ホピの祭りについて詳しく書いてあるフランク・ウォーターズの「ホピ・宇宙からの聖書」(Book of the Hopi)から、ホピの冬の三大祭の部分を、抜粋して引用します。
この祭りは、前回のお祭りの次に行われるものです。2回に分けます。
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(引用ここから)
冬至には、創造の第二の面を象徴する2つ目の大祭ソヤルが行われる。
ウウチム祭の翌日に、新たな祭りを告げる儀式が行われる。
その午後、ソヤル・カチナが、カチナの宮から現れて東に向かう。
その年に現れる最初のカチナである。
彼は青いヘルメットと白いローブを身にまとい、歩き始めの子どもの様によろよろとした足取りで歩く。
これは新生命が誕生しつつあることを表わす。
村に着くと彼は4か所で立ち止まり、コーンミールで水平線を4本引く。
そして祭の開始のサインとする。
翌日マストップ・カチナが現われる。
黒い仮面をかぶり、体も黒く塗り、そこに白い人間の手形を押し、動物の生皮をはおり、足には野生ネコの皮を巻きつけた不気味な姿である。
彼は長い道のりをやって来る。
黒いヘルメットは旅をしてきた宇宙空間を表わし、頭の両側の3つの白い星印はオリオン座の3つ星を表わす。
マストップは神ではなくカチナであり、人間に繁殖力を与える男の力をあらわす霊だ。
黒い体は地球を表わす。
首に巻きつけた野草は植物界を表わし、野生ネコのキルトは動物界を表わす。
そして、白い手形は、すべてのものに人間が触れることを表わす。
それは生命発現のこの段階が、完全に創造されたという印に、人間が大地に押す手形である。
人の手は、呪師が患者の胃や胸や頭頂にそれを当てる時のように、生命を占う幻視者の道具だからである、
だが、人は前の世界にも存在していたし、今後の世界にも現れる。
そのため、マストップが手にする白い輪が彩色された黒い杖は、人間が出現ごとによじ登るはしごを表わしている。
かくして異常なほどの静けさと厳粛さ、秘密の雰囲気のうちにキバの中で、ソヤルが始まる。
薄暗いキバは、創造の夜明けの時の広大な裸の大地である。
ソヤル・チーフはそれを感じ取る。
いま大地は固まりつつあるのだ。
(引用ここまで・続く)
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