
引き続き、増田義郎・友枝啓泰氏共著「世界の聖域・神々のアンデス」を読んでいます。
ビラコチャ伝説とチチカカ湖の関係について、書かれています。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。
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(引用ここから)
インカ人の伝える天地創造の物語にチチカカ湖が現れるのは興味深い。
チチカカ地方に住んでいたのは、ケチュア語を話すインカ族とは別の、アイマラ語を話す族であった。
別のスペイン人記録者は、「人々が闇の中で暮らして困っていた時、大きな湖の中に浮かぶチチカカ島から輝かしさにあふれた太陽が上り、すべての人が喜んだ」と記しているが、
この大きな湖とは言うまでもなくチチカカ湖であり、「太陽の息子」を自称するインカの王族にとって、チチカカ湖及びそこから太陽の昇った湖上の島が、世界と歴史の始まりを画した聖所として考えられたのも不思議はない。
インカ人たちはその島に神殿を築いて「太陽の神」を祀った。
またティアワナコが、人間の原型の作られた場所とされているのも興味深い。
ティアワナコはインカ時代よりずっと以前に大宗教都市の栄えた場所である。
現在残っている遺跡は全くの廃墟であり、また16世紀にスペイン人が見た時も、人一人住まぬ滅んだ都であった。
誰がこの都を破壊したのか、何もわからない。
インカの王朝史にもティアワナコのことは出てこない。
しかしインカの伝説の中では、ビラコチャの創造の場として重きをなしているのである。
ティアワナコには大きな石像があったが、それはビラコチャの像であると16世紀のインカ人たちは考えていた。
ドイツの民族学者は、インカ族がチチカカ湖地方の族を征服した時、その地方の神話を取り入れたので、チチカカ湖やティアワナコが後のインカ伝説の中に現れるようになったと考えているが、もちろん確証はない。
いずれにしてもクスコのインカ族が遠く離れたチチカカ湖に魂の故郷をもっていることは大変興味深い。
(引用ここまで)
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いろいろと思いがめぐります。
チチカカ湖と言われると、ものすごく懐かしい気持ちになるのはなぜなのでしょう。。


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