始まりに向かって

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中国で「日本語作文コンテスト」、参加者最多に

2015-01-24 | アジア


日中関係、日韓関係がきしんでいると言われて久しいですが、統計としても証明されているのですね。

わたしは全然そういう感じはしないのですが。。

中国、韓国の関わりなしに、日本の文化はありえなかったと心底思います。

漢字、平仮名、片仮名、それに英語、和製英語、、日本はなんて好条件な文化を持っているのでしょう。。

長い目で見て、良好な関係を望んでいます。

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「中国に親しみ感じず83%・・朝日新聞2014・12・21」

内閣府が20日発表した外交に関する世論調査で、中国と韓国に対して親しみを感じないと答えた人が、いずれも調査開始以来、最も高い割合になった。

中国に対し、「親しみを感じない」「どちらかというと親しみを感じない」と答えた人は計83・1%で、過去最高だった昨年を2・4ポイント上回った。「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」と回答したのは計14・8%で、3・3ポイント減だった。

韓国について、親近感を感じないと答えたのは計66・4%で、8・4ポイント増。親近感を感じると回答したのは、景31・5%で、9・2ポイント減だった。

中国とのあいだでは、調査期間後の11月に安倍晋三首相と習近平国家主席との約2年半ぶりの首脳会談が開かれた。

日本外務省は「調査時点での国民感情が反映されたのだろう」としている。

韓国に対しては、1999年以降、「親しみを感じる」が上回ってきたが、12年8月の竹島上陸の影響もあって、同年以降、両者が逆転している。

調査は10月に全国の成人男女3000人に面接し、1801人(60%)が回答した。

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そんな寒々しい世論をものともせず、中国で若者たちの日本語作文コンテストが行われたということです。

文化は世界を救う、と思います。

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「対立超える魅力、言葉に・・10回目の「中国人の日本語作文コン応募最多」
                       朝日新聞2014・12・18


中国で日本語を勉強する若者たちは今、何を思っているのだろうか?

両国関係の悪化にもかかわらず「中国人の日本語作文コンクール」は今年で10回目を迎え、その応募数は過去最多に上った。

受賞者の学生たちの率直な思いを聞いた。

「日本語力、アイドルのおかげ」 最優秀賞・大学3年生

最優秀賞・日本大使賞を受賞した女子大生は上海にある東華大学の3年生。

日本語を勉強し始めたのは大学に入ってからだが、小さいころから日本のアニメやドラマが好きで、自然に日本語を使っていたという。

受賞作もそうした日本のアニメへの思いを両国関係の現状に重ねて書いた。

今夢中になっているのは人気アイドルグループ「嵐」で、日本語能力が上がったのは「嵐」のおかげ、と話す。

それだけに副賞で来年日本に行けるのがうれしい。わくわく。

渋谷とか秋葉原で日本のファッションを見たいなあ。


「小遣いで買った漫画、宝物」 大学3年生

アニメなどのサブカルチャーをきっかけに日本に関心を持ち始めた学生が目立つ。

山東財経大学3年の男子学生は幼い頃、勉強の邪魔になるから、と「クレヨンしんちゃん」を取り上げた母親が自分に隠れて読みふけっていた経験を書いた。

小遣いをためて買う日本の漫画は「宝物」のようだったという。

大学で第一次志望の専攻が定員オーバーで、やむなく進んだ日本語学科だったが、日本を敬遠する人が増えている「今」こそチャンス、学べば学ぶほど日本のことをもっと知りたくなる。


「感情の悪化で辛いことも」

しかし歴史問題などをめぐり、双方の国民感情は厳しい。

日本語を勉強していることで辛い思いをすることもあるようだ。

重慶師範大学4年生は友人と一緒にテレビを見ていた時に、「日本っていいな」と口にしたとたんに言い合いになった、と語る。

日本を批判する友人に「わたしの知っている日本人は皆良い人よ。一面だけを見るべきじゃない」と反論すると、相手に「裏切り者」と言われた。

わたしだって、祖国を愛している。

でも信じるのは自分で感じたことや見たこと。

私の体験をとおして日本嫌いの人たちの考えを変えることができたら、と話した。

中国で日本語を学ぶ学生は100万人に上るとされる。

日中関係の悪化は、就職などに直結した問題だ。


「政治は政治、自分は自分です」

西安交通大学4年生の夢は、日本語教師になって宮沢賢治の作品を中国の子ども達に伝えていくことだ。

「彼の文章は純粋。子どものような心が感じられる。

政治や経済に偏りがちな日本のイメージを、豊かにする力になりたい」と意気込む。


南京農業大学の学生は、故郷の江蘇省に多数進出している日本企業で通訳として働きたいと思っている。

「話すのは難しいです。

日本人はみんな敬語を話すじゃないですか?

今の私の敬語じゃダメ」。

念願の日本留学を果たすため、奨学金プログラムにもチャレンジするつもりだ。


主催・日本華報社の団編集長は、「日中関係の悪化に関係なく、中国の若者たちが日本のアニメやドラマをいかに好きか、ということが今回のコンクールで如実に現れた」と見る。

団さんは中国湖南省出身。

「中国青年報」の記者を経て、1991年に来日。

新潟大学大学院の博士課程を修了後、1996年に「日本華報社」を設立し、日中の架け橋として両国関係に関する多数の書籍を発刊してきた。

「コンクールを主催したのも、日中の相互理解を深めたいとの思いからだ。

両国関係は、この10年間絶え間なく問題が生じた。

日本語を学ぶ学生たちは批判を受けることもあったが、それでも彼らは日本語学習を通じ、日本人や日本文化の素晴らしさに感動している」と言う。

団さんは、「作文を通じてそんな中国学生達の生の声を伝えることができ、嬉しく思っている」と話した。

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