アイシテイル ～海容～

このところ目の調子が悪いせいもあるし、ぱっとしたドラマもないのでテレビを観ることが少ないのですが、その中でもはまっているのが「アイシテイル　～海容～」です。

たまたま前クールのドラマを毎週予約録画していたので録画されていて観るようになりました。


友人とのランチで普段より15分帰宅が遅れてしまい、家に入れなかった子供が殺されてしまう母親。

子どもが深く傷ついた時、気付くきっかけがあったのにも関わらず、異変を日常の一コマとしか受け止めず、気付く努力を怠ったために、子どもに心の闇をつくるきっかけを与えてしまった加害者の母親。

どちらも切なくて、毎週胸が痛み、涙があふれてきます。

伸び伸びと育てられ明るく元気な男の子だったが、相手の気持ちを考えずに何でも思ったことを口にしてしまうところから殺されてしまった男の子。

そして、親に心配をかけたくなかったのか、なんでも言い合える関係が築けていなかったのか（見逃した週もあるので、はっきりわかりません）、すべての想いを内に秘めて、心に闇を持っていた子どもは母親の名誉を守るために殺人を犯してしまいます。

子育ての難しさを突きつけられるような番組です。

数年前にもらった秩父神社の「親の心得」を改めて読み直しました。

　赤子には肌を離すな
　幼児には手を離すな
　子供には眼を離すな
　若者には心を離すな

とても良い言葉だと思います。
でも、このドラマを観て改めて思ったのは、
　
　我が子には
　　肌も
　　手も
　　眼も
　　心も
　　離してはいけない

年齢が変わっていけば、その形は変わっていくとは思います。
でも、中学生になっても、高校生になっても、時には抱きしめ、心の手で、眼で、常に見守り、心はもちろんのこと常に離してはいけないと思いました。

今日、携帯電話の販売店で説明を受けている母親から離れた3歳の女児がエスカレーターの手すりの吸い込み口に自ら手を突っ込み、指を切断したというニュースをネットで見ました。

他人事ではありません。
似たような瞬間はたくさんあります。
まさに「幼児には手を離すな」、yumaでいえば「こどもには眼を離すな」でしょうか。
私自身も振り返ると反省する事が多々あり、痛感させられました。

蛇足ですが、手が挟まった瞬間にエスカレーターは自動的に止まったそうです。
慌てた母親が挟まった手を引き抜こうとして指が切断されてしまったそうです。

母親の気持ちを考えると辛くなります。
本当に悲しい事件です。