清内路村の 黒船桜。
小学校の側にあるシダレザクラ。
ろうそくの灯火で縁取られた細い路を
白っぽく浮かびあがるその樹に吸い寄せられるように歩いてゆく。
橋を渡れば根元にいくつもの墓を抱えた桜が間近です。
この桜を前にすると
別の世界にきてしまったような、不思議な感覚が襲う。
もしやあの橋は世を隔てる境で
渡った瞬間に黄泉の世界に来てしまったのか?
もし この樹の下で
現世を去った人と出逢えるとしたら・・・。
今年の黒船桜は、野鳥の食害や気候の影響などで花芽が少ないのだそうです。
それに加えてわたしが訪れたのは開花直後。
まだ蕾が多い。
でも神秘的で 不思議と惹きつけられます。
↑これは 昨年の様子。
今年は花の数は少ないかもしれませんが
その美しい姿で 訪れる人々を感動させることでしょう。
飯田市松尾の松尾城址公園。
今月始め頃に訪れたらまだ咲き始めで、
今回訪れると散り始めていました
でもまだ青い空に映える花の色は美しかった。
先週末は桜祭りが行われたそうで多くの人が訪れていたようですが・・・
見渡せば家族連れ3組 のみ。
やっぱりこちらのほうが落ち着いて桜を見ることができて良いわ
公園の近くで 獅子舞に行き会いました。
ちょうど所望があったようで 舞うところを見られました。
松尾代田の獅子。
ここでは美しい装束を着た子供たちの踊りもあるようです。
幼い頃に 家に獅子が来て 舞ってもらったことを思い出しました。
子供がいる家では 子供の頭を獅子にパクパクと噛んでもらうのですが、
噛まれるほうは かなりの恐怖で、失神寸前でした(笑)
midoriさまより
「龍江にライトアップされた立派な桜がある」
という情報をいただきまして、(ありがとうございますー)
案内していただき訪れてみました。
小学校の通学路になっているという細い道の端に
あったーー!
たしかにライトアップされています。
先週はちょうど満開で、ライトももう少し多かったそうなんですが、
今でも十分に美しい姿です。
個人宅で毎日照明を点け続けるのも大変なことだろうな。
でもそのおかげで わたしたちはこうやって夜桜を見て楽しむことができるのです。
感謝 です。
名も無い桜ではありますが、とても印象に残るものでした。
来年は満開の枝振りを見に来たいと思います。
松川町原田の桜。
広域農道沿いにあるエドヒガンザクラ。
左右に大きくアーチを描いています。
・・・イナバウアーっぽいなー(古い?)
今まで載せてきた桜の中では小ぶりなほうですが、
この樹形の印象は強いです。
桜の木の側には 石仏がずらりと並んでいて、
これは 道を作る際に周りに祀られていた石仏たちを集めたのかもしれません。
(この原田の地域には石仏が多く見られます。)
飯田市の大宮通りの桜並木。
約400メートルにわたって桜の木が植えられています。
並木の間を歩けば、どこまでも続く桜色の天蓋。
辺りは桜の香りが漂い・・・
うっとり
以前は満開の桜の下で宴会をする人々の様子も見られましたが
今は宴会禁止です。
おかげで静かに落ち着いて桜見物ができます。
桜を眺めながら歩くだけでも かなり癒されますよ。
でも・・・。。
桜並木は車道に囲まれ 日々多くの車が行き交います。
桜たち 窮屈そうだなぁ、 と思ったりもします。
飯田市毛賀の くよとの桜。
‘くよと’は ‘供養塔’が時代を経て変化したといわれています。
昔この地で大きな合戦があり、多くの戦死者が出たという。
その戦死者たちの霊を静めようと供養塔が建てられ、
後に 傍らに桜の木が植えられたと伝えられています。
この木は道の上を覆うように枝を伸ばしていて 桜のトンネルになっていました。
大きく枝を張り出し、下へ下へと伸びています。
支柱の支えもありますが
この木自身の力強さが伝わってきて、見る人を感動させます。
ちなみに この 車1台通るのがやっとの細い道は、昔の遠州街道です。
この地域の住民は、毎晩交代で 365日欠かさずに供養塔に常夜灯を燈し続けているのだそうです。
250年間ずっと です。
すごいことですね。
飯田市山本 旧山本中学校(杵原学校)のシダレザクラ。
山本にお勤めの先輩から「今 ちょうど見頃です」という情報をいただき、訪れました。
杵原学校は 昭和24年に創られた木造校舎で
昭和60年に伊賀良中学校と統合されその役割を終えました。
木造の校舎と桜。不思議な懐かしさを感じます。
この校舎の前で 以前は子供たちの成長を見守っていた桜。
先輩情報によると
先月 この校舎で 山田洋次監督、吉永小百合主演の「母べえ」(かあべえ)
のロケが行われたそうです。
そして山本小学校の児童がエキストラ出演しました。
そういえば先日新聞記事で見ました。
エキストラの小学生たちが役作りのために髪型を昔風にした と。
この歴史ある校舎で 映画ロケに参加できるなんて
本当に幸せなことですね
桜の木のそばで 子供たちが遊んでいました。
その楽しげな様子を 桜はあたたかく見つめているよう。
見守っているのですね、今でも。