くるちゃん

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人生激情2398(誰の茶碗?)

2016-04-29 17:22:35 | Weblog

 孫娘の湯飲み茶わんを間違って使った。
それを知った時の孫の丸い眼が険しい三角になった。
たとえ間違いであってもそれは許されないことだったのだ。
マイカップ、マイ茶碗、それがそんなに犯されざるものなのか。

 たしかに日本ではご飯茶わん、味噌碗,湯飲み茶わん、箸などは
家族の中でも自分のものがはっきりと持ち主が別れている。
だが、外国ではナイフもフオークもサラも誰のものでもない。
使って洗ってしまえば皆のものだ。そのあと誰が使っても構わない。

 どっちがいいとか、悪いとかではなく国民性なのかな。
日本人の食事の先祖からの習いの不思議に気がついた。
箸や茶碗を共有するのが不潔とか、汚いとかではなく、、
日本人古来の何か迷信みたいものが先祖伝来続いて来たのかな。
こんな日本人の習慣が外国人に理解できるかふと思ってみたものだ。

 


人生激情2397(宴会シーズン)

2016-04-27 17:48:13 | Weblog

 この連休が終わると、UHB大学の新人歓迎会とのこと。
せいぜい楽しい宴会を企画してほしいと幹事さんには期待した。

  宴会部長と言えば、冷笑と揶揄と皮肉の代名詞。
だが、この部長さんがいなければ和やかな酒盛りが始まらない。
僕も何度か引き受けたが、アホらしいったらありゃしない。
人が飲んでるのにただ一人、次の企画をあれこれ思案の真っさいちう。
カラオケにしようか、さて、じゃんけんゲームにしようか、ビンゴゲームか。
所定の時間を長く感じさせない工夫が幹事の勤め。

 宴会部長は特殊才能だと言ったひとがいた。
たしかにそうだよ。頭脳明晰が条件、アホじゃ勤まらないよ。

この役にふさわしいのは、金銭的にしっかりしてることが条件の第一、
つまり信用のおける人間ということ。
みんなから金を集めて自分勝手に使うのはもってのほか。
集めた金が全部自分の金と錯覚している役員もたまにはいる。

 宴会は、まず場所を決める。
値段の交渉。ひとりいくらかとの値段の交渉。
安くて当たり前。高い値段で決めれるなら幹事役の役目の半分は楽だ。
どんなに豪華な場所に坐っても、値段が高けりゃ誰も喜んでくれない。
飲めない、遊べない、愉しめないばしょだと、宴会幹事失格だ。


人生激情2396(旅シーズン)

2016-04-25 18:35:58 | Weblog

 ゴールデンウイークをきっかけに観光シーズン到来か。
たのみもしなくても誘いの旅行企画がおくられてくる。
襟裳は如何、留萌はいかが、静内の花見もいいよ。
北海道新幹線で東北方面への旅行がブームだよ。
お金と暇さえあればついつられて行きたくなるような案内広告。

 我が娘の妹の方が台湾への旅予定を既にゲット。
姉娘の方が宮城にいってくるよと、まさにゴールデンウイーク。
残された爺さんはいつもの休日のくりかえし。
毎日がゴールデンウイークといえば言えなくもなし、言えなくもあり。

 最近の旅は飛行機が主流。
東北に行くにしても台湾に行くにしても飛行機。
道新幹線を利用するのは物珍しさだけのここ数カ月。
函館に行くにしたって、僕の好きなバスに揺られていく人は少ない。
スピード時代、みんながせっかちな世だから仕方がないか。

 飛行機を好む人の気が知れない。
そもそも人間がカラスのように空を飛べるわけがない。
飛行機に乗った時の言うに言えない不安感や緊張感を感じるとき、
ああ、乗るんじゃなかったといつも後悔する。あなたしませんか。

 新幹線に乗ってたって、あれは旅とは言えない。
時速200キロを超える速度で、走っていりゃあ、
あれでは旅情は感じられない。窓外の景色なんぞは瞬く間に過ぎてゆく。
安全のためにレール3本の上を走らせてるのだそうだが、
一瞬でそのレールからふんわり外れないとは断言できないんだそうだ。

 船は波の上だから、沈没したら逃げようない地獄だからあかんね。

 それらに比べたらバス旅行はいいよ。
ガタゴトガタゴトと揺れて疲労大のイメージがあるけど、
安全的には一番だもの。
スピード時代には向かないかもしれないけど、
なんていったって、戦前生まれには馴染みの交通機関だよね。
 このゴールデンウイークはバスに乗って当てのない旅でもしてこようかな。


人生激情2395(カサブランカ・ダンディ)

2016-04-22 10:05:49 | Weblog

 こう地震にやっつけられちゃ、気が滅いるのは止む負えないか。
 今の日本は意気消沈だよ。
年寄りはもともとそれなりに、若者はもっと元気がないよ。
新潟、阪神、東北、そして熊本、大分と想定外だものな。
不謹慎だが、次はどこかと考えちゃうよ。
ひょっとして自分の住んでるこの地域かもとか。
その時どこに避難したらと、つい周りを見渡しているこの頃だ。

 そう遠くないあんときの若者は元気があったよ。
なぜだか知らぬが、ふとジュリーを思い出しちゃった。
あいつは若かった。僕らの仲間たちみんなも若かった。
キザでどいつもこいつも元気があったね。
たまには失敗もしてたけど、人生を楽しんでたよね。
仕事だって遊びだってガンバッテて格好よかったよね。
なんて歌だったかな、ふとくちずさんでた。
♪聞き分けのない女の頬を
 ひとつふたつはり倒して
背中を向けて煙草を吸えば
それで何も言う事もない
 ポギー ポギー
  あんたの時代はよかった
男がピカピカのキザでいられたから♪♪

 ああ思い出したよ「カサブランカ・ダンディー」だったよ。


人生激情2394(好きこそ)

2016-04-21 18:26:52 | Weblog

 熊本地震での死者48人。安否不明者2名。
被災者10万人に泣くに泣けない涙の人生を思い遣る。
まだ5年前の東北震災の再建が半ばだと言うのに。

 小中企業が信頼でしか生きられないと日夜苦心惨憺の努力を
してるのに、大企業の三菱自動車の世間を裏切る儲け主義。
上層部の闇に、何も知らない下っぱ従業員の嘆きが辛い。

 新学年、新社会人の新しい人生での迷い。
如何に生きるか、何を目標に生きるか若者の迷う4月。
 映画字幕翻訳家戸田奈津子さん(79)のこの言葉は参考になる。
「私の人生は映画好きから総てが出発しました。
 好きなことが見つからずに迷ってる若者も多いけど、
きっと、人生の途中で見失っただけ。
原点に戻って、好きなことを探してほしい。人間は、
やっぱり好きこそものの上手なれだから」


人生激情2393(酒酔談話)

2016-04-20 17:55:05 | Weblog

 昨日は久しぶりに囲碁仲間と待ち合わせて一戦。
外は寒々しい雨だが、碁会所は賑やかで暖かい。
半日遊んで、反省会はいつもの日本料理店。
まずはビールで乾杯。
飲むほどに、語らうほどに店主自慢の御膳料理が色彩鮮やか。
そしておしゃべり喧々諤々。

「九州地方があんな大地震で苦しんでるのに、
北海道の俺たちはこんな時を過ごしてていいのかな」
 誰かの言葉に一瞬 、座がシュンとなる。
それはそうだが、遥かに遠い彼方の出来事だ、
みんなの無事と早い復旧を祈ってるしかないだろうな。
あすはわが身なんだから。
地震学者は気楽なもんだ。苦虫潰した顔で想定外と言ってれば事はすむ。
せめて義援金募集に参加することだって立派なことじゃないのかな。

 記憶にある子供時代、青春時代でこんなに自然災害に
悩まされることってあったかな。ないよね。
最近の地球がおかしくゆがんできてる気がするよ。
思いたくないけど、地球が末期症状起してるのかな。
孫の時代、その子の時代の安心を祈りたい。
人間同士が戦争したり、テロしたりしてる時じゃないよね。

 北海道5区の衆議院補欠選挙。
和田か池田かなどうでもいいよ。
どっちが当選しても何がどう変わるものか。
保育園不足は解消するか。
生活困窮者支援はできますか。
取りあえずは九州の立ち直りへの力添えでしょうか。

 最期の話題は「パナマ文書」のえげつなさ。
金儲けの上手い奴ほど脱税がうまい。
こんな話を聴くと消費税など払いたくなる。
たとえ1%でも払いたくなる。
これはみんなの意見が一致した。


人生激情2392(雨のひとり旅)

2016-04-17 18:05:59 | Weblog

 ひとり旅。
ずーっと昔の独身時代にはよくやってたものだ。
あらゆる雑事から解放されたくてやってたものだ。
 今日は悪天候。
雨が降って、風が吹いて、寒かった。
なんとなく旅がしたくて、札幌駅へ。
何処へ行く当てもないが札幌駅へ。
丁度小樽行き発3分前の列車案内の文字が目に入った。
 
 車窓に目をやると、海岸線を走ってる。
JR小樽行き。
悪天候の空は鉛色。
濃いブルーの海岸に白い波が散る。
時折りカモメが舞いながら漁船と競争している。
「次の停車駅はアサリ~、アサリ~」
気取った声の若い車内アナンサーにがっかり。
すこしは客が興味を引くような放送ができないものか。
 列車は切り立った崖を左に、波が飛び散る海岸を右にみて、
トンネルに入ったり出たりしながら、小樽の街並や高島岬が目に入る。
「小樽築港駅」や「南小樽」を過ぎたころは、海が見えなくなり、
旧い瓦屋根や鉄板屋根の家々、よごれた看板や灰色の家並みに入る。
「オタル~、オタル~、お忘れ物のないように~~」
毎度ご乗車ありがとうございまし~~~」
札幌を出発して40分。隣町のここは歴史ある街、ロマンの街。
でもこれといって目的の無かった旅。町を散歩するにも傘はなし。
駅近くの食堂で焼きそばを食べただけで、札幌帰りの列車に飛び乗りました。


人生激情2391(緊急入院)

2016-04-13 16:33:10 | Weblog

 いま人気の綾小路きみまろの漫談を聴く機会があった。
何がおかしいのか、なにが人気の原因か、その彼のネタに接した。
どうやら中高年の女性をターゲットに笑いを起してるかんじ。
まともに 聞いてたら腹の立つこと、不愉快なことでも、
それらがきみまろの憎めない話芸のなせる技で、もっている。だが、

 ひとつ覚えて 三つ忘れる中高年
 スッピンと スッポンポンの 妻が怖い
 奥さまは 気持ちだけの30歳

何ともひと馬鹿にしてるじゃありませんか。
これらを聴いて笑ってる奥さまがたの気持ちが分からない。
「バカにしないでよ!」 と、なぜ言わぬ。
ひとつ覚えたらひとつ忘れるのが当たり前だし、化粧、衣装の出来栄えより
スッピン、スッポンポンがいいし、気持ちが30歳なら上等でしょう。

 それでも、きみまろひとつだけいいこと言ってたな。これはうまい。
「中高年は元を取るのがうまい」
 温泉ツアーでのホテルのバイキング。
おかずをひと通り食べないと勿体ないとて、全種類の食材をお皿ににてんこ盛り。
あげくは、コーヒー、ケーキ、ジャム、チーズなど日頃食しないものもお皿に。
そして、帰宅後のその晩急性胃腸炎で救急車で緊急入院、翌朝死亡。


人生激情2390(不祥事バト)

2016-04-09 17:43:01 | Weblog

 麻薬ではないが、禁じられた違法賭博に関わっていた
バトミントン競技の二名の優秀な選手が話題になってる。
リオ・オリンピックの有力なメダル候補だったそうだ。
おそらく、これからの選手生活も自粛、試合出場も禁止
せざるを得ないだろうと言われている。

 スポーツの中でもバトミンントンのことはあまりメジャーではない。
だが、最近の報道では彼らの年収が3千万円もあったというから
驚いた。金銭に対する感覚の麻痺か、賭け事に大金を投じる
神経は理解の外だ。負け金が1千万円にもなったというのが本当なら
常機を逸してる。優れた技量で甘やかされていたものか。
競馬や麻雀の小使い銭遊びとは次元が違う。

 江戸時代でもやくざな無宿人相手のサイコロバクチは御法度だった。
運悪く取り締まりの手に落ちたら、島流しは覚悟の罪状だ。
伊豆の八丈島に島流しになったら最期、江戸に戻る当てはない。
たまに、運が良ければ何年かの孤島生活を送って、将軍のおんしゃに浴し、
かえれることもあったようだが、珍しいことだったのだろう。
 昔も現代もバクチは法が規制している。
それが及ぼす人への悪影響を麻薬と同様に認めてるからだ。
 だが、この事で疑問に感じたのは、
彼らをよいしょしていた協会団体関係者たちの存在だ。
むしろその人達にこそ責任があるのではないか。あなた方に言いたい。
「あなた方は、何者なのだ」


人生激情2389(無宿者)

2016-04-07 16:48:51 | Weblog

 またテレビBSで「木枯らし紋次郎」の再放送を見た。
いつでも玉置ナレーターの名文句が興味をそそる。
 上州無宿の紋次郎は、上州新田群三日月村の
貧しい農家に生まれ、10歳のとき家は離散し
故郷を捨て、天がい孤独の身になったという。


 これは創作上の人物だが同じ上州無宿者の実在の人物に
国定忠治がいる。暗いイメージの無宿者にしては今でも人気者だが
これは年貢取り立てが悪どかった上州岩鼻の代官を斬り殺したことで
苦しめられてた地域の農民たちから英雄視されたためだった。

 「無宿」というのは宿なしというのではない。江戸時代の人別帳
といわれた戸籍簿から削除された者のことだ。放浪生活をしてる
紋次郎のような無宿者もいるし、家に住んでいても無宿者はいる。
人別帳から外された者の多くはやくざに身を崩して家族から
追い出された者だが、幼い時に親から捨てられた者もいる。

 忠治の最期は捕り手につかまって獄門さらし首だった。
相手がどんなに悪どかろうと、人殺しは重罪だから仕方がない。
 紋次郎は毎日が当てもなく歩くことが人生だ。
死ぬまで時間つぶしをしているようなものだ。
 小使い銭はサイコロバクチでチョット稼げればいいのだ。
 
 さて現代でも無宿者に似た者はいないこともない。
地域社会とは壁を造り、兄弟親戚とは絶縁、
毎日を当てもなく生きてるだけの者がいないこともない。
死ぬまで時間つぶしをしてるだけの人生なら、これも無宿者だ。
紋次郎の生きてた時代と違って、現代はその気さえあれば、
生甲斐を探すのに邪魔は入らない。趣味であれ、地域貢献であれ
選り好みしなければ仕事にもありつける。
まあ、そんなことを連想させられた「木枯らし紋次郎」でした。