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人生激情899(悲しき高齢者)

2009-01-31 06:37:32 | Weblog
 暗い不況がらみのニュースの多かった一月だったが、今日で終わる。
 大手企業の人員減らし、老舗デパートの破綻、生活保護者の増加。
 華やかに見えてたスチュワーデスが首切りの言い渡しで騒いでいる。
 二月の入っても明るい希望の灯は見えてきそうもない。
 
 73歳と72歳の夫婦が無理心中を図ったらしいという記事は悲しい。
 近所の人曰く、
「けさも旦那さんはいつも通り、ゴミ出しをしていて変わった
様子はなかったですよ」
 朝にはいつものようにゴミ出しをして挨拶を交わした人が夕べには自殺する。
 普段と変わらぬ生活をしてる人に、死ぬことより辛いことがあったのだろうか。

 大きな活字で「高齢者 悲しき万引き」
 道内で昨年、刑法の犯罪者として摘発された65歳以上の人は2103人。
内訳では万引きが全体の60%を占めた。
 あるスーパーで万引きで捕まった70代のお婆ちゃんは、千円ほどの食料品を
盗んだ。手元にお金がありながらだ。お婆ちゃんは夫を亡くし、道外にいる子供
たちとも音信不通で、「話し相手がなくて、寂しかった」と泣いて詫びたという。
 万引きや盗みの陰に悲しい孤立感が浮かぶ。孤立感を埋める近隣社会の
営みは絶対必要だ。そして、各地域にそれがないはずはない。
 勧誘の声掛けはあるはずだ。渡りに船だ、参加してみるといい。
 いまさら格好付けたって、誰も誉めてはくれないものだ。
 今年も地域の集いの役員のひとりとして結構忙しい。レクリエーション、旅行、
夜回り、カラオケ、演芸会、展示会などでいくらかでも役に立っているはずと、
ささやかな自己満足で頑張るつもりだ。

人生激情898(喰えば太るよ)

2009-01-29 16:43:05 | Weblog
 昼下がりの3時ごろ、バスに乗り合わせの女子高生二人の会話。
「あたし、太っちゃって……」
「わたしもよ」
「お正月の後遺症よね」
「喰っちゃ寝、喰っちゃ寝だもね」
 眼だけ動かしてこっそり見ると、確かに膨らんでいる。
 体質というものはあるけれど、やはり「喰えば太る」というのは基本線。
 ましてや育ち盛りの年頃だ。水を飲んでも太っちやう。
 でも、知りあいの子なら言ってやりたい。
「太り気味のほうが健康的で好ましいよ。
子犬だってコロコロ太っているからかわいいのさ」
 ともあれ、最近ではやせたいという人はいても、太りたいと言う人はいない。
 健康のためなのか、一種のフアッションなのか、時代的風潮か。
 健康のためと言うなら、度を越さなければ血圧にも響かない。
 どうやら、イギリスモデルのツイギー嬢あたりから、やせ細ってるのが
格好いいという信仰を抱かせたらしい。男性多数の趣味趣向を無視してのことだ。
 ヨーロッパ中世のぽっちゃり肉付きの女性の裸体画などは惚れ惚れとする。
 平安朝の日本のお姫さまだって、みんなふっくらとして丸いおかめ面だった。
 永遠の処女と謳われた原節子にしたって、どう見たって少々お太り気味。
 今や中高年のアイドルである吉永小百合にしたって、あなたたち女子高生頃は
ころころ太って、ころころ多摩川の土手あたりを走る姿が可愛かったのだ。

人生激情897(豚汁の歌)

2009-01-28 17:29:41 | Weblog
 今年の年賀状葉書は目論みの枚数より5枚ほど多めに購入しておいた。
ところが喪中葉書がいつもの年より多く9枚もあって、つごう14枚の残り
となった。その14枚を普通葉書に取り替えるべく、郵便局へ出かけた。
一枚当たり5円の割り増しで、計70円支払って、14枚の普通葉書と交換。
 ついでに、お年玉の当選葉書を5枚持参、50円と80円切手のシートを
頂戴する。末2桁64番のみが当たりくじ。切手以外に当たった事がない。
50円切手の方は丑の絵柄、80円の方は丑の上に誰やら横座りしている。

 麻生首相の不人気振りは、山形県知事選で証明された。
 国民の意思を無視した政策の稚拙さは、特別給付金に象徴された。
 国のトップと切手にまつわるジョークを思い出した。
問い:麻生首相の肖像画を印刷した切手が、封筒に付かないと苦情が殺到。なぜか?
答え:肖像画の方に唾を付けてしまうから。

 今日はお昼時の散歩の途中で旨い豚汁を知人宅でご馳走になった。
 具が、じゃが芋、ニンジン、ごぼう、こんにゃく、勿論豚肉は当然入っている。
それに珍しかったのが、サツマイモが入っていたこと。北海道ではほとんど見かけ
ない。サツマイモが融けていたのは、計算ずくだったのか、煮過ぎて予定外だった
のか、悪いので聞かずにおいた。九州の出身か、東北の出身かも聞かずじまい
だった。見かけはどうあれ、その旨さに負けてお替りを重ねた幸せを感謝していた。

人生激情896(列車ダイヤ)

2009-01-26 07:40:59 | Weblog
 朝起きると窓の外を見るのが日々の始まりだ。今朝は雪がちらついていた。
 大雪にでもなると近所を走るバスの遅れは当たり前で時刻表無視で走ってる。
でも、そんな事は織り込み済みで生活していると、何の支障もないもんだ。
 三年も前になったろうか、JR福知山線の脱線事故は、若い運転手が僅か一分半
の遅れを取り戻そうとしての暴走が事故原因であった。過密ダイヤの状況下で、
それだけの遅れは上司からの厳しい懲罰が待っていて、平常心ではなかったのだ。
 日本での列車時間の正確さは世界中に知られたものだ。他国では遅れる事が
当たり前で、乗客ものんびりとお菓子を食べたりおしゃべりを楽しみ、それぞれの
時間を駅で過ごすのが普通のようだ。もっとも、海外のように列車ダイヤの乱れ
が煩雑だと、清張の「ゼロの焦点」とか西村京太郎の「トラベルミステリー」
のような列車ダイヤを使ったトリックは説得力がなくなることになる。だから、
海外では列車ダイヤを駆使したミステリーは現実感を伴わないことになる。

 アジア諸国やインドにおいてはダイヤの乱れはより顕著なのだと聞いた。
 インドの列車にまつわるこんな愉快な小咄がある。
 インドの列車はしょっちゅう遅れる。
 ところが、である。ある日列車が時間通りに到着し、発車してしまったのだ。
 乗り遅れた乗客は口を揃えて駅員に抗議した。
「いったい、どうしてくれるんだ!いつも遅れるくせに!」
 すると駅員はすました顔をしてこう答えた。
「ご安心下さい。今の列車は昨日の列車で、今日の列車はまだまだ先ですから」

人生激情895(冬の時代)

2009-01-25 11:51:06 | Weblog
 イソップ物語の中でも最も有名な話が「アリとキリギリス」だと言います。
 暑い夏の盛りに黙々と働くアリをバカにして、毎日を遊び惚けていたキリギリス
は、冬がやってきた途端に、食べ物がなくなり路頭に迷うというお話でした。
 あの浮かれ放題のバブル時代から一変し、真冬の時代の日本人を象徴した話と
いえましょう。新しい年に変わっても、相も変わらず不況風が吹き続け、企業の
倒産、失業者の数は過去最高を更新中。終身雇用や年功序列の制度が完全に崩れ
去ったなかで、かってのキリギリスたちだけでなく、真面目に働いてきたアリたち
までもがもがき苦しんでるいるのが現状です。働く場所をも奪われたキリギリス
たちもアリたちも、過労死する以前に、共倒れすることにもなりかねません。
こんな現実を為政者は眼にする機会はあるのでしょうか。12000円の給付金を
ちらつかせて、消費税アップの策を労する現政権の落日が近いに違いないはずです。

人生激情894(ジョーク)

2009-01-24 13:43:45 | Weblog
 時事川柳や時事漫画に興味を持ってから、世界のジョークに関心をもった。
 ジョークはしばしば真実を伝える手段として有効だが、伝わるかどうかは
相手次第である。人種や民族の行動の差異を比較して笑いの種にするのを
「エスニックジョーク」と呼ぶ。たとえば、
 アメリカ人は独善的。 イギリス人は紳士的。 フランス人は好色。
イタリア人は情熱的。ロシア人は酒好き。ユダヤ人は狡猾。 日本人は物真似。 

 ここに誰もが知ってる有名なジョークがある。世界中でよく知られたものだ。
「人生における最高の生活は?」
「アメリカで給料を貰い、イギリスの住宅に住み、中国人のコックを雇い、
日本人を妻にすることさ」
 多分、「おしとやか」「男を立てる」「神秘的」といった、蝶々夫人のイメージ
が強いのであろう。それにしても日本女性のもて振りは大変なものである。
 異議があればご一報いただきたい。
 あまり知られてないが、このジョークにはおまけがある。
「では、最低の生活とは?」
「中国で給料を貰い、日本の住宅に住み、
 イギリス人のコックを雇い、アメリカ人を妻にすることさ」
 アメリカの女性が聞いたら、怒るか軽く笑い飛ばすか、聞く相手次第である。
 

人生激情893(当たらずとも八卦)

2009-01-23 06:40:40 | Weblog
 ある中央紙販売拡張のお兄ちゃん、
洗剤とかサランラップ、カップラーメンなどを手渡しながら、
「新聞買い換えてくださいよ~」 「今取ってる新聞が読み慣れているからね」
「ほんの一か月分でいいですから……」 「替えるつもりはないよ」
「じゃあ、一週間分でもいいですから…」 「ダメだよ」
 遂に諦めて、一度渡した品を取り上げて戻って行きました。

 夜の街の辻占いの前に立ったとする。占いのおばさん、おもむろに手相を観ながら、
「あなたは本当はいい人なのよ~」
 そう、あなたはいい人なのだ。10人が10人とも「当たった!」と思う。
 でも、誰もそれを分かってくれないだけなのだ。
 もうあの一言だけでマインドコントロールに掛かってしまう。
 あとは何でも信じちゃうわけだ。

 テレビコマーシャルに出ている芸能人は、その商品を「いいものだ」と、真実
信じているのだろうか。所ジョージや西田敏行は宝くじを買うことがあるのだろうか。

 通常葉書は10センチ×15センチで50円切手。友からの版画年賀が
12センチ×16センチで80円切手が貼ってあった。規格外の好意に感謝。

 生まれて間もない子を「赤ちゃん」と呼ぶのは日本人だけらしい。

 着任時の所信演説で「官僚を使いこなす」とミエを張った麻生総理大臣。
今や、官僚に使いこなされてる様が国民にはお見通しで、支持率低下。
 「米国の威信回復、経済不況の改善」などを掲げ「国を変えてみせる」と
豪語したオバマ大統領。期待が大きいだけに、成しえない時は失望が大きい。
 

  

 

人生激情892(不時着番外編)

2009-01-22 06:53:45 | Weblog
 エンジンに鳥が入り込み飛行不能となった飛行機は、機長の英断でハドソン川に
不時着し幸い全員無事だった。テレビは救命着を着けた乗客が緊張した面持ちで
助けられる様子を大映ししていた。鳥如きに飛行不能とならざるをえない文明の
機器のもろさに唖然とした。アメリカでは鳥による飛行機への被害は年間100件
以上もあるのだそうだ。大空は鳥達の生活圏だ。如何ともし難い。

 この飛行機のアクシデントは孫の旅行予定にとんだ影響を与えた。
 孫は来年から中学生になる。そこで、春休みを利用して小学生最後の思い出に
ディズニーランドへの計画が進んでいた。そこへこの不測のニュースである。
一瞬にしてオジャンである。
 理由口実が「ママの年まで生きてみたい」「まだまだ夢がある」とやら……。

「飛行機が必ず落ちるとは限らないのさ」
「自動車事故より飛行機事故の確率は少ないのだよ」
 自分も納得しかねるような言い分で説得を試みたが、理由そのものが言ってる
方でも運を天に任せたような、支離滅裂な按配。これが大人を相手なら、
「死ぬ時は一瞬の事だよ」で煙に巻けるが、目先の疑問にはことのほか誠実で
無垢な子供の場合、一度抱いた疑念を解くのはむずかしいと観念して、決断の猶予
を後日に譲り、本人が気の変わるのを待つこととした次第。

 

 

 

人生激情891(赤ちゃん)

2009-01-21 08:19:10 | Weblog
 今は偉そうなことを言おうが、無精ひげを生やしていようが、
 むかしむかし、我々は赤ちゃんだった。
 赤ちゃんの時は母親のオッパイを飲んで大きくなった。
 すっかり忘れてるだろうが本当のことだ。
 だから、母乳が出ない場合は赤ちゃんが生き延びるのは難しかった。
 戦後の飢えた時代には母乳の出も悪かった。
 早死にが多かったのは、そんなことが原因だったそうだ。
 人工乳が開発されたのは戦後になってからだそうだ。
 当然飢える赤ちゃんは減った。
 平均寿命が延びたのはそのお陰でもある。
 でも、乳が出ないわけではないのに、人工乳に頼っている母親が多い。
 オッパイの形が崩れるからだそうだ。
 オッパイの形と、赤ちゃんの健康とどっちが大切なんだ。

 綾小路君麻呂も言ってたが、人は「オムツではじまり、オムツで終わる」
 そのオムツが濡れると気持ちが悪い。気持ちが悪いから、赤ちゃんの場合は
取り替えてくれと泣く。そこで開発されたのが、濡れた感じのしないオムツ。
ところが、これって、赤ちゃんの成長上、精神的には良くないのだそうです。
何度もオシッコを漏らした積み重ねの結果、大きくなってから無意識に漏らさ
なくなるのだそうです。老年になってからのほうが有効なんでしょう。

 千分の一ミリというミクロン単位の精子と卵子が結合して人間になる不思議。
 月にうさぎが見えた時代なら、愛の交歓の彼方に厳然とあった「生命の神秘」
 だが、分子生物学で言うと生命も理論的には物質という考え方。
赤ちゃん誕生も「遺伝情報の伝達行為」と言ってしまえば身も蓋もない味気なさ。

人生激情890(テレビ)

2009-01-19 08:30:52 | Weblog
 なにはともあれ、我が孫はわが身の分身。
 寝そべってテレビを見ている孫に、
「姿勢が悪いと、眼を悪くするぞ!」
 言ってしまってから、遠い記憶の中の自分を見た思いでした。
 子供叱るな 来た道だもの
 年寄り笑うな 行く道だもの

 テレビコマーシャルの中で商品の名を連呼した後、素人らしい人に、
「これ、いいですね~」
 なんて言わせてるのって、絶対信じる気になりません。

 テレビコメンテーターと称する人って、出演数が多いほど、どんどん人相が
悪くなっていくように思えるのです。それと、不思議に、男は足が短く見えて、
女はオカッパ頭なのはどうしてでしょうか。

 古典芸能はNHK以外では放送しなくなってます。
 あれは民放では商売にならないということなんでしょう。
 歌舞伎とか能とか文楽とか結構見ごたえのあるものはあるのですが。

 晦日恒例の紅白歌合戦はとうとう見ずに年を越しました。
 特に見たい歌手もいなかったし、他局に観たい番組があったもんで。
 見なきゃ見ないでどうってことないもんです。
 ところで、常連の細川たかしはどうして出演してなかったのでしょうか。