教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

魔弾の王と戦姫 ロラン陣形考察

2014-11-23 18:45:51 | オタネタ全般
いやぁ、もうなんか疲労困憊しつくした。
せっかくの休みなので艦これイベント海域E-4にひたすら籠って伊401の2人目を鹵獲しにかかったのだが・・・。
吐きそうなほど疲れた・・・もとい、ガチで気分悪くなるほど疲れて吐いて寝込んでしもうた(笑)。

戦場では命がけで戦えとはいうが、そのまえに健康でないと戦場には立てなかったよ・・・。

まあそれはいいとして。



さて。
「魔弾の王と戦姫」第7話。
対ロラン戦だが。

敵軍ロランの陣形。
なんと全員騎兵。
騎兵の機動力を生かしてヒットアンドアウエー。

これはどうなのか?

もし戦場で敵軍本体と対峙してしまった後の話なら、間違ってはいない。
その状況なら、騎兵の機動力を生かせる戦術としては正しい。

しかし!

そもそも騎兵しかいない部隊をそういうふうに運用するのは間違いである。

全員騎兵な部隊のベストな運用方法、
それは・・・奇襲である。

ヴォルンの軍が野営している位置はロランもわかっていたことはアニメの描写からして明らかである。
だから野営中に騎兵の機動力を生かして奇襲をかけ、あっという間にヴォルンの首をせしめる、それがロランのとるべき戦術のはずだった。

だがロランはそんなことはしなかった。
おまけに敗北した。
敗北の責任は全面的にこいつにある。

世の中には
「奇襲なんて卑怯だ!」
なんていうヤツはいるかもしれない。

だが軍事の世界はそうではない。
奇襲を受けて格下の相手に壊滅させられた軍隊の司令官は更迭が当然である。
「奇襲を受けたせいで祖国を守れませんでした」
なんて言い訳が通じるわけないじゃん。

では。
なぜロランはそんなことをしなかったのか?

これは裏付けのとれない仮説でしかないが・・・
政治が介入した結果なのではないかと疑っている。



たとえば、時はビクトリア朝。
かの時代、英国議会では、軍が戦う方法まで政治が介入していた。
うる憶えなのだが、軍がガレー船でラムアタックするのを法律で禁止していて、英国紳士たるもの敵軍には横から接舷して乗り込んで切り合いしなければならない!・・・などという法律がたしかあったような。
兵士の命を優先して海賊にラムアタックかけた司令官は逮捕されたなんて事件がたしかあったような。

ロランはこれと同じなのでは・・・?

つまりだな。
たとえば、騎士団たるもの歩兵を運用すべきでなく、騎馬兵だけで戦うべし。
たとえば、騎士団たるもの奇襲をかけるべきでなく、日中に敵味方ともに全部隊を展開しあってガチンコで戦うべし。
・・・みたいな法がそこにあったとか?

ロランは超がつくほどカタブツで、EUの会議に出席したドイツ官僚をさらに上回る原理原則主義者あるのは言うまでもない。
こいつは無能な管理職の元で言われたことを言われたとおりに黙ってやるだけの作業員には大変向いている気がするが、こいつ自身は管理職(=騎兵団団長)には向かないんじゃないかというほどだ。

いや、だから後ろめたい任務にも文句を言わずに実行させるためにロランがヴォルン討伐に抜擢されたのだ・・・とも勘ぐれる。
ファウンデーションシリーズ(銀河帝国興亡史)なる小説でも、有能な指揮官に大舞台をあずけて辺境の地に遠征になんかいかせるわけない(=寝返るとやっかいなので監視のいきとどく近場にしか置かないか、大舞台は預けない)、なんて話しあったしな。



対してヴォルン陣営。

こっちはどうなのか?

はじめは失望した。
「のんきに野営などしてくつろいでんじゃねえ!」
と。

どう見ても敵から見れば奇襲の好機である。
騎馬兵が来ないように急ごしらえでいいから工兵を投入して柵を設けるべきだ。
でなければ翌日の日中に負けるのは見え見えではないか。
・・・と思ったのだ。

しかし!

ヤツらはわたしよりキレていた。
川を氾濫させて騎馬兵の足を止めた。
ついでに言うなら、ロランから慰問が来た際にも柵を設けていないことを見せられたことも好機につながった可能性もある。



ロランはおうち帰ったら左遷だな。

一般論として、全滅の定義は3割の損害である。
たとえ負け戦になったとしてもそこまで損害が出る前に撤退させるのが司令官の采配である。
(旧大日本帝国の陸軍は突撃至上主義者だったから、勝ったのに3割の損害で済まない話もよくあったみたいだが。203高地の争奪戦とか。まあそれはいいとして)

なのにさ。
全員騎兵の騎士団の半分を失ったなんてあんた。
金銭的な損害はとてつもない額じゃないのさ。
中世では馬は貴重品なんだよ。
おまけに合戦で使えるだけ訓練された馬、そして馬をあつかえる騎兵がさ。

なむ。