教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

嫌なことからは逃げろ!

2014-11-02 00:10:37 | オタネタ全般
「四月は君の嘘」、今期のアニメの1つである。

唇の質感なんか見ていると原作は少女マンガに違いないと思ったものだし、内容もどうもそれ系にも見えるフシはあるが、どうやらこれ少年マンガのようだ。
まあそれはいいとして。



ヤツは第4話でトラウマを克服した。
それはいいことだし、とっても盛り上がった。

しかし。
一般論からして、わたしはそれはあまり勧められない展開ではないかとすら思う。

なぜか!?

それはだな、嫌だと思うことを無理にやってもあまり身につかないからだ。



小学校のころの習い事、嫌々ながらにやっていただけだったので全く身につかなかった。
あれはお金のムダだったと今でも思う。

中学校の頃、国語の教員の口にする国語のすばらしさをクソほどバカにしていた(注:今でもバカにしている)ので国語の点数はとても悪かった。
高校では、数学は学年トップになったことがあるが古文は赤点という男になった。

大学の頃、授業に絶望した。
身についたのは、家で真空管アンプを自作して遊んだその経験と、大学脱出計画のために独学しなおした知識だけだった。

「俺はこれが欲しい!」
そう思ったものだけが身についた。

「俺はこれは嫌だ!」
そう思ったものはほとんど身につかなかった。

これは「四月は君の嘘」の主人公にも多少あてはまる問題かと思われる。
精神が拒否するものを無理にやったって得るものはほとんどないのだ。



「逃げちゃダメだ… 逃げちゃダメだ… 逃げちゃダメだ…」
碇シンジはかつてそう言った。

実はこれは正しくない。
そんなことを無理に続けても得るものなどほとんどないに決まっている。
あれはアニメだからこそいろんなものを克服できた成功譚としておさまったにすぎない。

わたしならこう言うだろう。
「辛いなら逃げてもいい。だが、おまえが好きなもので学年で圧倒的ナンバーワンになってみせろ!」
と。
わたしは大学卒業時点では同期の中でアナログ電子回路だけは圧倒的ナンバーワンの実力を持っていた自身はある。

それを間違えたらどうなると思う?

わたしが嫌なのをがんばって英語の勉強したとして、それでTOEICが200点上がったとして、それでもただの人。
おまけに嫌なことを無理やりやったことでストレスを過剰に抱えてしまったというオマケまでつく。

こんな人生はつまらん。
ニーチェも「汝、なすべし」ではなく「我、欲す」であれ、そう言っているではないか。



そうはいうものの・・・
この作品、これからそうではなくなるものと思われる。
この主人公、ホントは音楽がすごく好きだったんだってぇことにきっとなる。

だったらいいんだ。
嫌なことを無理にするのでなければさ。