教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

サンスイ倒産

2012-04-04 00:00:06 | 経済/経済/社会
サンスイ(山水電気)が倒産したらしい。

知ってる人でも
「サンスイってまだあったのか?」
というほど存在感はなかったろう。

株やってる人の間では超低位株として有名だったが、昨今は超低位株銘柄がウジャウジャ発生してしまった以上、その意味でも存在感はなくなっていた。



サンスイが最後に新製品を出したのは12年くらい前だったように記憶している。
当時オーディオフェアやオーディオ雑誌などで内部構造を見てみたのだが、良い意味でも悪い意味でも作りがアマチュアライクだった。(自作派のオーディオマニアならこう作りたくなる、という構造だった)

当時既にサンスイはオーディオがデジタルへと進化した世界から置いていかれた事実は決定的となっていた。
同じ御三家と敬意をはらわれた他の2人、携帯電話にシフトしようとしていたケンウッド、プラズマTVにシフトしようとしていたパイオニア、これらとは全く別の進化の道を選択したのは製品の内部構造から見ても明らかだった。

面妖な!

人と違うことをやりだす人は注目に値する。

しかし、いつしかサンスイから新製品は登場しなくなった。



あのままサンスイが進化していったとしたらどうなっていたのだろう?

アキュフェーズやラックスマンのようなマニア御用達の超高級路線特化型になっていたのだろうか。

もしくは、自作派ライクな設計をしているという独自性を生かして、自作派向けのキット販売などで生き残ることはできなかったのだろうか。

かつて御三家と呼ばれた時代のブランドバリューを最大に生かし、かつ最新のテクノロジーに置いていかれても問題ないように、上杉研究所のような真空管アンプ特化メーカーとして生き残ることはできなかったのだろうか。

それも今となっては望むべくもない話だ。



サンスイが製品から撤退しかかった頃から既に、どこのメーカーも見ても区別がつかないような製品ばかり作るようになっていた。
そんな中で全く異なる進化の道を選択しえた大手としては唯一のメーカーがサンスイだったのである。