教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ARMの買収話

2010-10-05 00:01:31 | 科学
来週の株式相場 指数は膠着、スマートフォン・タブレット型パソコン関連に注目
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20101002-09382018-scnf-market



Yahoo!ファイナンスには↑こんな記事もある。
そこではソニーやシャープなんかが紹介されている。

しかし!

日本株ではないが、スマートフォン・タブレット型パソコン関連といったら何といっても筆頭はARMに他ならない。
携帯のCPUのコアはMIPSもTRONCHIPも駆逐してしまいほぼ全部ARMだし、タブレット型パソコンで市場を独占しているiPadのコアもARMである。
最近はマルチスレッド対応だとかメモリ空間1テラ化だとかやってて、インテルとの境界線上にあるものを食っていこうという作戦に出ていて実に楽しみだ。



今年に入ってそのARMは何かと注目の的である。
特に買収のウワサが絶えない。

春。
アップルがARMを買収するんじゃないかというウワサが出て株価が上がった。
アップルがデザインハウスのどこかを買収するとのウワサが広がった。
真相はIntrinsityという省電力チップ系のデザインハウスの買収だった。

夏。
インテルがARMを買収するんじゃないかというウワサが出て株価が上がった。
ウワサの出所はインテルによるインフィニオンの無線ソリューション事業の買収で、携帯関連の半導体事業を強化するとしたら次はARM買収もありうる・・・というものらしい。

秋。
オラクルがARMを買収するんじゃないかというウワサが出て株価が上がった。
オラクルが半導体ベンダの買収に意欲を示したことが発端で、オラクルがファブを買うとも思えんし買うとしたらデザインハウスで、大穴でARM買収もありうる・・・というものらしい。



さて。
そもそもARMは買収されうるくらいの規模なのだろうか。

ARMはロンドン株式市場に上場されている。
証券会社を選べば日本にいながら株を買うことも可能で、わたしも株主の1人である。

業界では知らぬ者はいないほど有名な会社だが、実はFTSE100には入っておらず、FTSE250の銘柄になっている。
日本でいうと日経225ではないが東証1部だみたいなものだろうか。

ARMの時価総額は7000億円ほどになる。
買収のウワサが出たアップルとインテルとオラクルのサイフを見てみると、だいたい流動資産の20~40%になるようだ。
ちなみに任天堂だと流動資産の50%くらい。
買収は不可能ではないが、よほどホンキにならないと実行はないくらいの規模だ。
アップルやインテルは無借金経営だし超優良企業なので、
「ARMを買収するから金貸してくれ」
と銀行に頼みにいけば1兆円くらい気前良く貸してくれるかもしれないが(笑)。



ARMのビジネスが大成功した理由として立場が中立なのが良いところだというのもある。
だから買収されたら会社に何の意味もなくなる可能性もある。
恐らく長期的にはマイナスだろう。

まあ、まかり間違ってどっかがホンキで買収に乗り出してプレミアムで株価が急騰したときが売り時なんだろうな。