塩を売って緑を買う男・バンベンの日記

塩や重曹を売りながら内モンゴル・オルドスの砂漠緑化を進めるバンベンの奮闘記。商品についてはHP(バンベンで検索)まで!

「101project」に参加

2012-11-27 | Weblog
23日(金)

今日は勤労感謝の日。昼から大きなイベント「101project」がある。

「社会貢献」をキーワードに誕生した101project。「誰かのために何かをしたい」「誰かが喜ぶ顔が見たい」、そんな人たちがグラス片手に気軽に語らう空間。“人と出会う→つながる→新しい発見→何かが生まれる”去年の10月1日開始以来様々なコラボの種が生まれた。

9月30日の1周年は福ビルビアガーデンで250名を集めて盛大に行う予定だったが、残念ながら、台風で中止。でも実行委員たちの熱い想いからすぐにアクション。その日のうちに「次の101」の日時と会場を決めて今日を迎えた。

バンベン商品をキャリーケースに詰め込んで、10時前に出発。11時に天神の中華レストラン「福新楼」へ。

早速ブースコーナーにバンベン商品を並べる。今回は「そばの実塩」「ワイン塩」と内モンゴルで出版された「遥かなるウランダワ」だけ。写真や新聞記事をたくさん貼った。ガッツり売るというより話のネタに展示するという姿勢。

11時半から参加者が続々と入ってくる。フェイスブックを中心に集客しているので毎回ドタキャンあり、ドタ参あり、連絡なしの不参加ありでハラハラ・ドキドキ。予定よりあまりに多いと料理が足りなくなる恐れがある。キャパの問題もある。少ないと大赤字になる恐れも・・・。

ふたを開けてみたら109名の参加。予定よりやや多いくらい。座敷に15台置かれた丸テーブルが程よく埋まっている。一番理想的な人数になっていた。

後は盛り上がるのみ、つながるのみ。12時に上田実行委員長のあいさつでスタート。正式な乾杯の前に軽くビールを飲みながら緩やかに始めるのが101流。

続いてこの1年のコラボ事例として「チーム夢」と「バンベン」とのコラボ商品「福幸志塩」の話、荒巻さんと「ボランティアサークルQ」の話。そして碧樹会会長の副田さんの音頭で乾杯。

僕はちょっと食べて、後はビールを持って自分のブースに張り付いた。初めての方とも次から次へとつながれる。そして商品もぼちぼち売れていく。バンベン商品を扱ってもいいよという方、コラボ商品のアイデア、コラボイベントのアイデア・・・。

会場を見渡せばもうカオス状態。みんな持っている「社会貢献の種」が交配されてあちこちの畑に蒔かれている。モノ申しタイムで壇上で声を張り上げる若者。ドランさんと中村さんの馬頭琴。

最後は実行委員全員が壇上に集結。福岡ソーシャルビジネスの大御所濱砂氏のお話、古賀さんから来年2月の北九州SBメッセでのコラボのお話などをいただき、岡嵜さんと中川さんの博多手一本で締めた。

あっという間の3時間。今回も大成功。ここから何が生まれるか楽しみだ。来年の2月の北九州SBメッセではまた新たなコラボ事例が発表できることだろう。

サクッと撤収。16時から飲み足らないメンバーが「オルドスアイリ」に集結。30人くらいで大反省会。これはこれで大盛り上がり。遅くまで飲んで最後はいつものメンバーで酔いどれイン。

12時間飲み続けて身も心もとろけた。幸せな1日だった。


塩を売って緑を買う学生たち

2012-11-22 | Weblog
ちょうど「草の根国際協力交流会」のため鹿児島大学で講演を行った日にうれしい記事が毎日新聞の「新教育の森」に載った。

鹿児島大学のフェアトレードサークル「BOROO」についての記事。去年と今年「オルドスツアーwith鹿児島大学」に参加してくれた学生たちが鹿児島でバンベンの塩の販売に奔走してくれている。

塩はそう簡単に売れない商品。単価が安いうえに回転も遅い。この道7年の僕でさえ苦戦するのだから、学生にとってなおさら大変なこと。それでも工夫しながら、あきらめずに少しずつ販売を伸ばしている。「経済格差解消や砂漠緑化につながる商品」、「買物が世界を変える」など訴えながら。本当に頼もしい。

この記事が教育の観点から書かれているのもうれしいこと。単なる研修旅行ではなく、現地で砂漠化の恐怖を体験し、何とかしようとしてアクションを起こす。一過性のものではなく如何に継続させていくかが一番難しい。

今2年生中心の彼らが卒業した時にそれを引き継いでいってくれる後継者が現れ、継続していける仕組みが確立されれば、「本物の教育」と胸を張って言えるかもしれない。

今後も若い同志たちと一緒に鹿児島でのバンベン商品販路拡大に努めていきたい。

*記事についてはこちらをご覧ください。http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20121116ddlk40100331000c.html

通訳案内士(中国語)筆記試験の結果

2012-11-21 | Weblog
年初から2年計画で進めてきた「通訳案内士試験」の勉強。

外国語以外に地理・日本史・一般常識などがあり、範囲が広い。

外国語もマークシートではなく記述。中国語の簡体字が書けない(日本の漢字も書けないが・・・)、成語・ことわざをほとんど知らない僕にとっては相当不利。

ということで今年は外国語以外をクリアして来年中国語を集中的に勉強して2年越しで合格を目指すことにしていた。

1週間前から日本史を頭に詰め込んで臨んだ1次試験。中国語以外は割と自信があった。中国語は週に一度「北京ニーハオ中国語教室」で学習するのみ。少しずつ語彙量は増えてきたが、まだまだ実力不足。最初からあきらめムード。案の定、成語は全滅。和文中訳は漢字が思い浮かばず、簡単で幼稚な文章になってしまった。それでもとりあえず全部埋めた。

結果、見事科目合格。通知を見た時、にわかに信じられなかった。じわじわとうれしさが込み上げてくる。

次は来月行われる口述試験。筆記試験に比べて対策が立てやすいので1カ月あれば何とかなるかもしれない。でも受けられない。ちょうど東京で行われる「エコジャパンカップ」の最終審査会と日程が重なってしまっている。非常に残念。

でも試験結果は1年持ち越せるので来年は口述試験だけ受ければいい。もともと2年計画。あと1年。気持ちを切らさずにじっくり学習を続けたい。

そもそもの目的はビジネスを中国に広げること。通訳案内士試験合格はその通過点に過ぎない。

それにしても・・・。よく受かったなあ・・・。

またまたビールが止まらない。

ちくてつ電車まつりに出店

2012-11-20 | Weblog
18日(日)

気持ちのいい晴れの朝。車に商品を詰め込んで出発。朝日に向かって一路北九州黒崎まで。

筑鉄黒崎車両工場で行われる「ちくてつ電車まつり」に出店する。

9時前に到着。塩売りの時はいつも大量の商品を持ち込むので、搬入が大変。けっこう売れても大量の商品が残り、搬出も大変だった。今回は「環境」「国際交流」「食」ではなく「電車」がテーマなのでそんなに売れないだろうと考え、商品の種類や量を絞り込んで挑んだ。おかげで搬入も非常にスムーズ。

9時半にはブースが完成。天気がよく心配していた寒さもなく、風もない。絶好の塩売り日和。電車の展示、屋台、イベントステージなどの中で休憩スペースに設けられたバンベンのブースは一際異彩を放っていた。

そして始まる前から人だかり。筑鉄の職員や他の出店者の方々が興味深げに集まってくる。今回誘っていただいた筑鉄の永尾さんのプッシュもあり、内輪の方々に岩塩がどんどん売れていく。

10時にスタート。MCの方の計らいで、ステージに上がってバンベン商品の説明や砂漠緑化のことなどアピールすることができたので、その後も売れ続けた。

昼前には落ち着いて100円雑貨が時々売れるくらいの状態。天気に恵まれたせいか、狭い会場は来場者で大賑わい。僕は最初の2時間で十分売ったので気持ちに余裕があった。前日まで続いた「九州縦断の旅」の疲れもあり、やたらあくびが出る。時々やってくる友人と話したり、ステージで行われていた「黒崎よさこい」や「龍踊り」を鑑賞したりしながらゆっくり過ごした。

14時ごろから再び売れ始め、うれしい悲鳴。16時の終了までにキャンドルホルダーは見本も含め完売。岩塩3兄弟もほぼ完売。身も心も軽くなった。

最後に永尾部長の閉会のあいさつ。今日だけで2500名を超える来場者があったそうだ。16時過ぎに華やかなイベントが終了。

サクッと撤収。夕日に向かって車を走らせる。途中岡垣町の松露に寄って遅い昼食。チャンポンが腑に沁み渡る。

終わってみればこの秋の塩売りシーズンで最高の売上だった。身も心も懐も温まった。

鹿児島草の根国際協力交流会

2012-11-19 | Weblog
17日(金)

13日から始まった九州縦断の旅。朝倉・阿蘇・南阿蘇・宮崎・都城・霧島・姶良・薩摩川内などで営業や打合せを行った。

そして17日は「鹿児島草の根国際協力交流会」。昼過ぎに会場の鹿児島大学水産学部キャンパスの大教室へ。

ちょうど別のキャンパスで大学祭が行われているということもあって、水産学部のキャンパスは閑散としていた。

人が集まるか心配したが、14時の開始のことには大学関係者、草の根協力実施自治体、JICA関係者、学生など60名以上集まってちょうどいい感じになった。

主催者あいさつの後、僕の基調講演。30分でバンベンのストーリー、未来に向けての夢など気持ちよく話すことができた。質問もたくさん出た。モンゴルの塩をコメ作りに使いたい、という方まで出てきて、熱気を帯びた交流会になってきた。

休憩をはさんで草の根協力の事例発表。
志布志市とフィジー、大崎町とインドネシア・デポック市でそれぞれゴミの分別・減量化についての草の根協力の話があった。両自治体はゴミの再資源化率が全国1,2位を争っている。

その他、日置市がマレーシアで実施している沿岸漁業管理の推進の話。大型の漁具が廃棄されてそこに魚がかかり、魚資源の減少を招く「ゴーストフィッシング」問題など、貴重なお話を聞くことができた。

ゴミや廃棄物の問題はオルドスでも深刻になっている。地下水汚染や草原に舞う大量のビニール袋など。こういった分野での自治体同士の協力は参考になる。

また陸の環境問題も海の環境問題も結局は人間の生活を豊かにするために起こってしまったということを改めに認識できた。

地球上の人たちが広い視野で生活の豊かさと環境改善の好循環を生み出す仕組みを作らなければならない。いろんな連携の形が頭に浮かんできた。

最後に1時間ほど活発な意見交換が行われプログラムが終了した。
18時からは場所を移してお待ちかねの懇親会。九州縦断の旅の最後の夜も楽しく過ぎていった。