バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

最適な環境の良し悪し

2014年02月28日 | 障害児の親
就学について立て続けに書いてますが...

知り合いの6年生の子が、紆余曲折の末 A校の支援学級に決まったんだけど
区の学務課に「定員の関係で入学できる人数が少ないので、学区外だと無理。」と言われて
でも、どーしても入れたいから学区に引っ越すことにした と、ママから聞いてビックリ。

まぁ、そこに至るまで小学校入学の時点からいろんな経緯があることは知ってたし
それに、前から思い込んだら一筋なところのあるママだとは感じてたけど
そこまでするんだー って。


もっとも 昔から”孟母三遷”っていうくらいで(また故事成語かい
中国の孟子のお母さんは、息子により良い環境を求めて三度引っ越した って話なんだけど
親が子どもに良い環境を与えたい っていうのは誰でも思うことで
だから それ自体はわかるし、いいと思う。

でも気になったのは そのママが
「B校は暗くて(物理的に明るくないって意味)うちの子苦手だし、トイレも和式じゃできないし
 乱暴な子がいるからそれもイヤだったし...」って、まぁ他にもいくつかそういう言い方をしていたこと。
それに比べてA校はいい ってことなんだろうけどね。

別にね、うちはバンビをB校に行かせられたらと思ってるのに否定されたから不快 ってことじゃなく
(感じ方・もののとらえ方は人それぞれだと思ってるから そこは気にしてないし)
何だろう?
子どもの苦手なこと、嫌いなことを ことごとく排除しようとしていく姿勢に疑問を覚える というか...。


難しいとこなんだけどね。
そうしてやりたい親心もわかるし。

でもさー、いつまでも親がそうやって環境整えてあげられるわけじゃないじゃない?
普通に考えたら、いつかは親から離れて生きていく日が来るわけだから。

その時までに 苦手なことや嫌いなこと、つまりその子が生きていくのに支障になる課題を
少しでも減らしておいてやらないと、後で大変 ってなことになりそうな気がするんだけどなぁ。
どうなんだろ?

ってか、苦手なことや嫌いなことはしなくて済む生活を与え続けると
いざ それでもやらなくちゃいけないって時に、困るのは本人なのでは? と思うんだよね。


例えば、和式トイレじゃ用が足せない って、ほんとに切羽詰って和式しかないって時 どーするんだろう?
小さい時から練習させればできるようになると思うんだけどなー。
それって、障害の種類とか重さとかあんまり関係ないと思うけど。(身体的に無理な場合は別として)
おチビの時の粗相なんて何てことないけど、中学生で和式でできずにお漏らし ってヤバいでしょ。

まぁ、それは些末な例だけど、一時が万事そういうことで
人間生きてたら 苦手だろうが、嫌いだろうが、やりたくなかろうがやらなきゃならないことってあるわけで
それは障害者だって 同じなんじゃないかと思うんだけどね。


できないことでも繰り返してくうちにできるようになることもあるし
苦手なことに立ち向かうから克服できることもあるし
失敗の中から学んで、身についていくこともある。

大事なのは そうやって立ち向かう気持ちを育てることなんじゃなかろうか。

まぁそれって結構大変で、悪しき要因を取り除いて最適な環境を整えてあげる方が
実は親としては余程簡単で楽だと思う。
でも、それじゃ本人に何も身に付かないじゃん。

かと言って、本人にただ試練を与えればいいって話でもなく、過酷な状況に置き続ければ心身ともに潰れてしまいかねない。
だからその辺のバランスが大事というか、難しいんだけど。
うーん...。


バンビは今のところ あんまりこれがイヤとか、苦手とか自分で言うことないし
てか、今考えてもそーいうのあんまり思いつかないんだけど...(私が忘れてるだけ?

例えそういうのがあったとしても、私がそれを排除するんじゃなくて
じゃあどうしたらいいかを一緒に考えていきたいなぁ と思う。
いつまでもママがバンビの見方で、一生ママがバンビを守れるわけじゃない から。
自分で何とかする手立てを身につけさせてやりたい。
自分で何とかしようと思う人に育てたい。
私はそう思ってるんだよね。

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迷う理由

2014年02月28日 | 就学に向けて
中学進学のために6年生の6月くらいになったらまた就学相談を受けることになるんだけど
今のバンビの学力では、たぶん「支援学校判定」になるだろうと思われるんだよね。

でも、私としては できれば特別支援学級に進学させてやりたくて
だから迷うんだよなぁ...。


支援学校の中等部は、私も小学校の見学やら体験やらの時にも寄ったことがあるし
去年も一度見学してるし、支援学校には支援学校の良さがあるのはわかってる。
学力的にはバンビにもペースが合ってると思うし。

だけど、何て言うのかなー。すっごく”人が好きな子”だからねー。
人との関わりの中で伸びていくところがたくさんあると思うから。
実際、小学校でもバンビはずっと”おマメ”だけど(地方によっては”お味噌”っていうの?)
でも”おマメ”なりに成長してる部分たくさんあって
支援学級に入れて良かったと今思ってるしね。

その点、支援学校はそもそも人との関わりが難しいお子さんが多いように見受けられるので
バンビにはどうかなー? と思ってしまって...。


一方、支援学級の方はうちからいちばん近いB校でも、バンビの足で歩くとたぶん30分弱はかかる。
次に近いA校もルートを選べば同じくらいかなぁ。
どっちも少し遠いことがまずネック。
中学はもう登校班もないし、一人で通うからなぁ。
途中でバスとかお店とか バンビの好きなものに誘惑される?可能性もあるし...。

その点、支援学校だとスクールバスあるからいいんだけどね。


で、この支援級のA校とB校が 前にも書いたように全然雰囲気が違う。
と言っても、私はまだA校は実際に見学したことがなくて、B校も一度しか見てないし
人から聞いた話だけで判断するのはよくないけど。

B校は毎朝トレーニングをしているらしく(強制ではないようだけどほぼ全員参加)
そうすると 始業の1時間以上前に家を出発しなくちゃならない。
毎朝7時前に出てトレーニングしてから授業って、バンビの身が持つのか...?

一方のA校にはそういう習慣はナシ。
でも、肥満防止を考えたら 身体を動かす機会が多いことは良いことでもあるんだけど。
うーん...。

学力的にも、今のところB校は小学校も支援学級から進学してきた子が多いけど
A校は普通級で6年間頑張って中学から という子が多いようで
当然 レベルに違いは出てきている様子。

うちのクラスの卒業生で、やっぱり支援学校判定だった子が
B校の学区なのに受け入れ断られて、A校に入ったって実績?あるしなー。
バンビもたぶんお呼びじゃない ってカンジなんだろう。

まぁ、私も 受け入れてくれる気がないところに無理して入れようとは思わないから
B校でも構わないかと思ってるけど。


でもねー ”鶏口となるも牛後となるなかれ”って言葉があって(故事成語かな?)
まぁ、大きな集団のおマメでいるより、小さな集団の頭になる方が良い って意味ね。
確かに、その方が人は成長するのかもなぁ と思ったり。

実際、プラちゃんで 中学校から支援学校に進んで
他の子のお世話したりしてリーダーシップ発揮してる子もいるって聞いてるし。
バンビは どうなんだろう? って思ってしまう。

でも、支援学級の生徒達が仲間同士で楽しそうにしてるのを見聞きすると
(ミニバスケのクラブにも来てるので)
そういう青春みたいなの バンビにも味あわせてあげたい って思うし。
また ぐるぐるぐるぐる 迷いのループにはまるカンジ。


まぁ、まだ時間はあるから、いろいろ見学してゆっくり考えようと思ってはいるけど。
何より 本人の意志がどうなのかも大事だしね。
小学校の時は まだ本人に明確な意志が感じられなかったから親が決めたけど
今度はもう本人なりの想いもあるだろうから、それを尊重してあげたいし。

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学校それぞれ

2014年02月25日 | 就学に向けて
昨日の続きで中学校のことを書きたいんだけど
その前に連合の学芸会の話を書くのを忘れていたことを思い出した...


区内の小・中学校の支援学級が合同で行う学芸会が2年に1回あって
去年の11月(既にだいぶ前の話だなぁ...)にそれを観てきたんだけど。

午前中の部は小学校で、全部で8校。
8人くらいしかいないところから、総勢おそらく30人以上のところもあり
内容もミュージカルっぽいのだったり、合唱・合奏といろいろ。


バンビのクラスは、英語で「ABCの歌」を歌い、カルメンの序曲を合奏した。
最初の頃はバラバラだったけど、さすがに本番までにはそれなりにまとまってきて頑張った感があり
親の欲目差し引いてもまぁまぁ良い演奏だったと思う。
(バンビ個人の出来はともかく、全体的には って話)
毎日毎日一生懸命練習してきた子供たちと、練習させてきた先生方は
さぞ大変だったことだろうと思われた。


中には普通級の子達でも難しいんじゃないかと思うようなハンドベルの素晴らしい演奏をした学校もあった。
先生が4人かかりくらいで機械のような速さで指揮棒を振って指示出しをしてるんだけど
結構重度な自閉症のお子さんもいるのに、ちゃんと着いてこられてるのがすごかった。

でも、ベテランの教師OBの方の言によると
「この場で求められていることはああいうものじゃない。
 バンビ達の方が子供らしくて良かったと思うよ。」という話だった。
社交辞令とかを言う方ではないので、まぁそういうものなのかなぁと受け取っておいたけど。


ちなみに、どこのクラスにも一人くらいはそんなに軽くない自閉症や発達障害のお子さんがいるものだけど
その子に対してどうフォローをするかというのは、学校によってかなり違いがあったと思う。


ほんとに、学校によって というか指導する先生の考え方によって
同じ支援級と言えどもぜんぜん違うんだよね。
それに、構成している子供たちの人数とかレベル(という言い方はあまり好きではないが)でも
やっぱりぜんぜん違う。


午後の中学校になるとそういうのってさらに顕著で
今回は ミュージカルあり、狂言あり、和太鼓やら琴の合奏まであり と
内容も実にバラエティに富んでいたんだけどね。

ミュージカルなんかは主役と準主役の子が目立っていて、後は”その他大勢”というカンジだったし
逆に、琴は誰がうまくて誰がヘタなのかぜんぜんわからなかったり。


学区的に言えば、バンビが将来通う範囲にあるA校は
先に書いた小学校と同じ先生が指導しているらしく、やっぱり一糸乱れぬハンドベル演奏。
明らかにハイレベル。(バンビには無理だろうなー

もう1つのB校は 優秀な子が一人シロフォン(木琴)を演奏してそれは素晴らしかったけど
できない子はその他大勢扱いと言っては悪いけど、後ろの端で3曲ずっとタンバリン叩くだけ。
うーん...
(まぁ、後でママ友に聞いたら それなりにいろいろ事情はあったらしいんだけどね。)


もちろん、学校によって違うこと自体は悪いことじゃない。
どんな組織だって、カラーというのはあるだろうし。
だから 親は(あるいは子ども自身が)その子に合った学校を選べばいいわけで。

だけど、普通学級は小学校なら学区内の数校の中から
中学なら区内の全校の中から 選択することができるのに
支援学級は 小学校も中学校も、家からいちばん近くの学校に通えと制限される。
それがまぁ大人の事情とか物理的なキャパとかで仕方ない部分があるのもわかるけど
でもやっぱり何か納得いかないんだよねー。


ハード面でも、昔ながらの学校は敷地のいちばん奥の暗いところに支援級の教室があるのに
(隔離されてんの? と思うくらい
新設校は明るくて、トイレもキレイだったりするもんね。
それだけでも随分気分違うと思うわ。
古いところはそのうち徐々に改築されていったりするんだろうけど
中学生なんて3年しかないんだもん、間に合わないよね。
そうは言っても一度にガラッとは変えられないだろうし、仕方ない面もあるのはわかるんだけどねー。
(あ、何かぐるぐる同じこと言ってる...?


まぁ、そんな 学校によっていろいろと状況が異なる中で
バンビは果たしてどこの学校を選べば良いのか...
そんなことをこれから追々書いていこうと思ってます。

しかし、この前小学校入るとき散々悩んだ気がするのに
もう中学校のことを考える日が来るとは...
ほんと、月日が経つのは早いもんだなー。

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人との関わりの中で

2014年02月25日 | 日々の出来事
ここ数日は ミニバスケの保護者の親睦会(飲み会)あり、前述のシンポジウムあり、そして療育の保護者会ありで
バタバタと忙しかったのだけど...
でも人と話すってやっぱりすごく大事だよね。
自分の知らないこと教えてもらえるし、すごくたくさん気づきを得られた気がする。


バンビもこの春5年生。
そろそろ中学校への就学を考えなくちゃいけなくなるんだけど...。

同じ都内でも区が違えば状況は違うし、同じ区内でも学校が違うとまったく事情が異なったりもする。
でも、そういう情報ってなかなか入ってこないんだよねー。ほとんど口コミ。

もちろん、口コミって話半分でいいと思うし、大事なことは自分でちゃんとオフィシャルな情報をつかまないとダメだと思う。
だけど、気づいてないと それをすることもできないんだよね。


私なんて、バンビはひとりっ子だから 一般的な学校情報に疎い感がある。
うちの区の中学校、普通級は選択制なのに 支援級は選べない。
原則自宅にいちばん近いところに通学するルールがあることも知らなかったし
(しかもそれがあくまで原則で 学校によってor時と場合によって例外があるらしい)
支援級を希望して就学相談を受けると、区から6年生に送付されてくる「学校案内」が送られてこないことも
今日初めて知った。(しかし、それってすごい差別的な話


人とつながるって、時間を使うし、時にはお金も気も使ってなかなか面倒。
でもつながることで得るものも情報に限らずたくさんあるし
何よりつながること自体が私自身楽しかったりする。

バンビが障害児でなければ、学年も違う他の小学校のお母さんと一緒に飲んだりする機会もたぶんなかっただろうしね。

飲み会の帰り冬の寒空の下で「あー、何か楽しいなぁ。」って思ったら無性にバンビの顔見たくなって
帰るなり既に寝ているバンビを布団ごと抱きしめて「寝られないからやめてー。」って言われてしまった
”酔っ払い父さん”のような母であった。

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メールアドレスが変わります

2014年02月25日 | suzuのメッセージ
いままでこのブログに関しては、メールの宛先をプロバイダであるgooのアカウントにしていたのだけど
gooが無料版のメールを廃止するそうなので、変更することに相成りました。

新しいメールアドレスは yakkoxhs@gmail.com です。(Googleのアカウントです)
よろしくお願いします。


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PWSを知ってもらう努力

2014年02月24日 | 障害児の親
関東PWSケアギバーズネットワーク主催の公開シンポジウムに参加してきました。

今回、スピーカーのうちお一人が雪害で上京できなくなってしまったということで、プログラムが一部変更になり
英・ケンブリッジで昨年夏開催された国際PWS会議に参加された方の報告と
PWSの児童を受け持った経験のある中学校の支援学級の先生の経験談の発表の他に
参加者全員がグループに分かれて話し合う という形式になった。

「ケアギバーズ」は前にも書いたけど、支援者という意味では福祉施設職員や医療従事者、学校関係者が該当し
今回も 施設の職員さん以外に学校の先生とか、学童保育クラブのスタッフさんとかが参加されていた。
本来 家族は支援者ではないけど、でもPWS本人にとって最大のケアをgiveするのはやっぱり家族だと思うしね。
まぁそういう意味では 家族も含めていろんな支援者が立場を越えて同席するというのはとても貴重な機会。


私が参加していたグループは施設職員の方と家族が半分ずつくらいの構成だったけど
普段耳にする機会があまりない施設職員さんの声を直接聞いて
どんなことが課題となっているのかを知って、わが子の将来を考えることができたし
私たちもPWSについて少しは伝えることができたと思うし
なかなか有益だったと思う。


で、このシンポジウム全体を通してすごく気になったのが「どう接したらいいのか、情報がない」という言葉。
まぁ、そもそもPWS自体 そんなポピュラーな?障害でもないけどね。
でも先生や職員さんが「情報がない」って困ってるのに対して
親はどうしているんだろう? と不思議に思った。

そりゃ、昔はねー 親もほとんど情報がなかっただろうけど
今は その気になればネットでも拾える、本も出てる、それなりに揃ってきてると思うんだよね。

何より 親ならば、我が子のことは大体わかるじゃない。
こういう時はこうなる、こういう時はこう接した方がいい。
そういうこと 他の誰よりもわかってるはず。
PWS全般じゃなくても、目の前の我が子のことならわかると思うんだよね。
学校やら施設にお任せじゃなくて、親がそういうのを取りまとめて伝えればいいんじゃないのかなぁ。

それとも、もっと年長になると 親もどうしたらいいんだかわからないというような事態になるんだろうか...。


私はバンビが就学する時、サポートブックを作ったし
本も買って、先生に渡した。
学童保育クラブにもサポートブックは渡したし、移動支援やデイサービスのヘルパーさんにも簡単な資料は渡してある。
スイミングの先生にも 親の会のリーフレットを渡して障害の特性を伝え
こういう時はこうしてください と折に触れて説明している。

だからこそ、今はそれぞれのところでバンビに合った適切な配慮をしてもらえていると思うんだよね。
小さい時は親がずっと一緒にいるからいいけど
他人に託して支援を受けようと思うなら、それなりの努力をまず親がしなければと思う。

とは言え、別に人のこと努力をしてないと決めつけてるわけでも、ましてや責めてるつもりもないので。
したくてもできない事情とかいろいろあるのかもしれないし...。
さっきも書いたけど、もっと深刻で 親もどうしていいかわからないなんてこともあるだろうしね。



話は飛ぶけど、私の今の夢というか願いは
そういう ”こうするとこうなる”とか”こういう時はこうするといい”みたいな
いわゆる「PWSあるある」みたいなことをデータベース化して
家族も含めたケアギバーズが いつでもそれを参考にできるようにすること。

もちろん、PWSって言っても十人十色で、それが全てのPWSに当てはまるなんてことはないんだけど
それでも割と多くのPWSの人に”あるある”(だけど知る人ぞ知る)ってネタが結構あると思うんだよね。

そういうのを できれば成功談の形で取りまとめていけたらなー って。


以前、親の会で 年少者向けの”育て方”の冊子を作ったんだけど
印刷物って増刷とか改訂とかなかなか簡単にできないと思うんだよね。
こんな時代だからこそ ネットで何とかならんもんかと...。


例えば、”昼間 作業の時間に寝てしまう”というトラブル。

バンビもたまに授業中居眠りしていることがあって、やっぱり体力なくて疲れやすいのかな と思う。
もちろん、疲れさせない、睡眠をちゃんと取る というのが根本的な対処法。
だけど、例えば 夜寝ていても睡眠時無呼吸症候群で眠りが浅い場合なら医療的な治療が必要。
あと、部屋にいるから寝てるかと思っていたら、日の出と共に覚醒していて一人で活動してた なんてこともあるようで
そういう場合は、部屋に遮光カーテンを付けるとかね。
そういうこと 意外に支援者の方が知らなかったりもあるみたい。

後はその作業の内容とかやり方に工夫をする というアプローチも考えられる。
成果が目に見える形にして、頑張ったらほめるとか何かご褒美があるとかいうシステムにする。

もちろん、そんなことだけで解決しない場合も往々にしてあるとは思うんだけど
ただ”PWSは大変だー、困ったー、手に負えないー!”って言ってても何の解決にもならないから
多少でも事態打開のためのきっかけになるなら、やっても無駄じゃないと思うんだよねー。


それも、医療的監修がどうのこうの言ってたら進まないから
wikipedia的に 取りあえずいろんな人が書き込んで
それを誰か権威のある人?(誰やねん?)が定期的にチェックしてくれる とかでいいんだけど。

大事なのはそういうコミュニケーションツールがあるってことだと思うし。
学校の先生や施設の担当職員さんが一人で抱え込んで悩んだり苦しまなくてすむように。
ましてや親が心がけておくと後々効果的なことを知るツールになりえたら。

今はそんな風に夢見ております。


あ、そうだ。シンポジウムで紹介されたんだった。
IPWSO(国際PWS支援組織)が作成した PWSの人々のケア基準のための「ベストプラクティス ガイドライン(翻訳版)」
という冊子(冊子というには分厚いけど)が完成したそうです。
(”ベストプラクティス”とは 最善の方法 みたいな意味かね。)

できたばっかりらしく、私もまだ買ってないので内容的にはどんなもんかわからないのだけど
ご興味ある方は NPO法人日本プラダー・ウィリー症候群協会のホームページをご覧ください。

これがそんなカンジに当たるのかな? だといいんだけどね。

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二分の一成人式

2014年02月20日 | 日々の出来事
いつから始まったのか、全国的なものなのかはわからないけど
近隣の小学校では、4年生(10歳)の時に「二分の一成人式」というのが行われる。

今年はバンビも4年生。(もうすぐ11歳になるけどね。)
今の支援級ができてから過去2年は普通級の子達と一緒にセレモニーをやっていたようだけど
今年は支援級だけで別個でやります と先生から案内があった。


当日、4年生の3人が 先生が作ってくれたくす玉を割ってお祝いがスタート。
先生手作りの色紙をもらった。
「将来の夢」とバンビが頑張っている姿やクラス全員で写した写真が貼ってあった。
そして、4年生だけでなく全員が「将来の夢」を一人ずつ発表。

バンビの夢は、”電車の車掌さんになりたい”でした。

その後、歌と演奏で「bleave」と「ふるさと」(♪うさぎ追いし...🎶 じゃなくて、嵐の方ね。)を歌い
ハンドベルを演奏。

バンビはいままでハンドベル 少し音が出遅れがちだったんだけど
この時はバッチリで、すごく頑張っていて成長を感じたなぁ。
歌も音痴ではあるけど、臆せず一生懸命歌っていたし。

支援級だけでやることに最初は少し ん?と思うところも正直あったけど
まぁ、終わってみたらとても暖かいセレモニーになっていて、これはこれで良かったかなぁ と。


思えば10年。ほんとーにあっという間でした。
そりゃ辛いこと、悲しいこともあったけど、でも取りあえずここまではむしろ普通の子育てより楽な部分もあったよーな?
だから、やっぱりプラスマイナスで言えば、ちょっとプラス なのかも。

ほんと生まれた時には 今頃こんな穏やかに暮らしていられるとは思ってなかったもんねぇ。
いろんな人に助けられ、教えられ 1つ1つ乗り越えてきた貴重な日々だったなぁ。
この先10年もどうなるかはわからないけど、きっとそれもまた過ぎてしまえばあっという間なんだろう。
どんな時も、何があっても くじけず明るく前を向いてバンビと共に歩いていけたらなぁと思う。

バンビ、ありがとう。生まれてきてくれて、こんなに大きくなってくれて、ほんとにありがとう。

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初めての雪かき

2014年02月20日 | 日々の出来事
今も雪害で孤立している方もいて、本当に早く解決することを祈るのみなんだけど...

これは一度目の大雪が降った日の話。

その日オットは出勤で帰宅難民となり、結局会社に泊まることに。
翌日の日曜日も電車が動かないから帰ってこられなくて...。
私の方はバンビと出かける予定がキャンセルになったので、取りあえず都知事選の投票のため学校に出かけたんだけど
そしたら、同じマンションの子が小さい妹連れて2人で雪かきしていたところに遭遇。

まぁ遊び半分だったんだろうけど、それでも他に誰もやってる人もない中エライなぁと思って
「バンビもやる?」と聞いたら「うん、やる!」

とはいえ、うちにはスコップもなくて、取りあえずプラスチックのちり取りとデッキブラシで参戦。
でも、水分の多い重い雪にはデッキブラシは役に立たず、意外にちり取りの方が効果的だった。
そのちり取りをバンビが手放さないので、なかなかはかどらず...。


最初にやってた姉妹はいつの間にかいなくなっていて、雪はまだまだたくさん。
それでも今日やっておかないと明日は学校があるし、子ども達の通学路は確保しないとなぁと
二人で頑張っていた。

当日は選挙だったから、学校までの道は結構人通りも多くて
時々「ご苦労様です」とか、バンビに「偉いわね。」と声をかけてくれる人もいて
バンビにとってはそーいうのがとっても嬉しいことだから、張り切ってやってたなー。



しばらく頑張って疲労もたまってきた頃、見知らぬおじさんが「そんなんでやってたら日が暮れるよ。」と声をかけてくれて
結局、3人のおじさん達がどこからかスコップを持ち出して手伝ってくれることになった。

いやー、スコップ速い!
そんなわけで通学路の雪かきはみるみる終了。
実は、おじさん達は学校の園芸アドバイザー(シルバーさん達が委託されてやってくれてるらしい)だった。
スコップの扱いも慣れてるはずだよね。腰が痛いとは言っていたけど...

それにしても 一生懸命頑張ってると、助けてくれる人っているんだなぁ...

おじさん達と握手して別れた後も、近所の知人が始めたせいか バンビはまだまだやめる気ナシ。
こっちがバテて「もういいんじゃない?」と声をかけても
「ここ全部やらなきゃダメなんだよ。」って...いや、それは無理だからやめよ。

こういう時きっちりやらないと気が済まない性格は、えらいっちゃえらいけど、ま 結構面倒くさくもある。
その時は気づかなかったけど、バンビは長靴のふちが肌に直接当たって擦り傷になっていたのにやめるとは言わなかった。
(痛覚鈍いから気づかなかったのかなぁ。後で痛がってはいたけど。)

でも、人のために一生懸命頑張ろうって気持ちがちゃんと育っていることは将来につながるしね。
そーいうのって 大事、大事。


しかし、私の方は翌日は筋肉痛になったわ、汗かいて冷えたせいかまたまた風邪ひいて
それをこじらせて扁桃腺炎にまでなるわ で、結構大変だった。
2回目の雪の時は咳が止まらず、さすがに何もできなかったし...。
もうほんと 早く春になってほしいものです。

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親子遠足でTDLへ

2014年02月18日 | 日々の出来事
またまた久しぶりとなってしまいましたが...
先月末に行った親子遠足の話を。

区内の支援学級すべてが親子遠足を実施しているわけではないようだけど
うちのクラスは去年はキッザニア、そして今年は東京ディズニーランドへ行ってきました。



バンビは毎年とまではいかないけど、まぁ1,2年に1度くらいの割合でランドかシーには行ってるんだけど
クラスの半数以上の子がどちらも行ったことなくて初めて と聞いて、ちょっとびっくり。
(地方ならともかく車で30分の所に住んでるからねー。)
でも、単に経済的な理由だけでもなくて、大きな音・暗いところが苦手で本人が行きたがらない とか
行列に並んで待つのが難しいから連れていく気になれず とか、まぁ事情はそれぞれのようだけど。


で、10時の開園と同時に入り、すぐカリブの海賊に乗ってる間に先生がファストパスを取りにダッシュしてくれ
その後キャプテンEO観て、バズ・ライトイヤーは学校でまとめて取ってくれたゲストアシスタンスカードを利用。
調度時間になって、ハニ・ハンをファストパスで乗って午前中終了。
トゥモローランドのレストランでハンバーガーを食べる。

今回は先生が”初めての子達にとっては貴重な社会体験の場だから”ということで
特別に帰りは自由としてくれたんだよね。
つまり午前中まではクラス全体で一緒に行動して、昼食後は自由。
一応遠足としては3時集合でバス乗って学校に帰るけど、申請すれば残っても良し というカンジ。

うーん、まぁ先生の温情もわからないでもないけど...
あくまで”学校の遠足”だからねぇ、どーなんだろう。

元々その日はスポンサー企業の貸切のため閉園が6時半で
夜のパレードも花火もなかったんだけどね。
それに、いくら近いとはいえ、帰り自力でバスなり電車なりで帰らなきゃならない面倒を思うと
うちは残る気にはぜんぜんならなかったけど
結局、参加17組のうちバスで帰ったのは5組。
 

うちは午後はSクン親子と一緒に、アシスタンスカードでスプラッシュマウンテン乗って
スペースマウンテンのファストパスの時間待ちの間にゴーカートも乗り
ささっとお土産買ってバスで帰ったけどね。

寒いと思って着込んで行ったら、冬晴れで暑いくらいだったし
たくさん歩いたから結構疲れて、バンビはバスに乗るなり爆睡だった。
私も結構疲れたし、体力的にはバスで帰って正解だったと思う。
残った人は午後10個以上のアトラクション乗った強者もいたらしいけど...


そういう意味では
いつもは行きたがらないところでも、みんなで行くと楽しいとか
年齢も上がって、いざ行ってみたら楽しめたとか
いろいろ気づきのあった家庭もあったかもね。

私自身は、バンビには子どものうちからできるだけ社会体験積ませたいから
お金と時間と体力が許す限り あちこち連れていってあげようと思う。
一度行ったことあるところ、一度体験したことのあることには
見通しが立ち、自信を持って臨める ということがわかってるから。
そういうことが彼の自尊感情にもすごく関わってくると知ってるから。

でも、それって別にバンビに限らないと思うんだよね。

そりゃ、いろんな社会体験積ませるにはお金もかかるし
何より親も結構知力・体力使って大変だったりするけど、それを面倒って思ってするかしないか
そのことは将来の我が子に影響あるような気がする。
別にただどこかに出かければいいって話ではないんだけどさ。


まぁ、それはともかく...
遠足までの数週間をずーっと楽しみに、本当にうるさいぐらい楽しみにしていたバンビ。
いちばん楽しかったのは「カリブの海賊」だったらしい。
楽しい1日で良かったね。


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お風呂でう○ち事件

2014年02月03日 | 問題行動
巷ではノロウィルスやらインフルエンザがはやっていますが...
私も年末からの風邪がやっと治ったと思ったら胃腸炎になり、それも回復したーと思ったら
今度はハクション大魔王のごとく強烈な鼻炎に。もー、鼻が痛くてツラい。
いよいよ花粉症デビューなのかなぁ...? 
しかも市販の鼻炎薬が合わなかったのか、1日ラリったようになって虚脱感に襲われ寝てるしかない状態で
もうホント健康のありがたみをひしひしと感じる今日この頃です。
バンビは元気なんだけどね。


さて、”事件”だの”問題行動”だの書くと、小さいプラちゃんのママを恐れおののかせることになってしまいそうで心配なんだけど...
まぁ、いつも書いてますが ”こういうことが我が子にも起こるのかもしれない”っていう程度にとらえていただければいいのかなぁと思ってまして。


そう、今回の”お風呂でう○ち”は、このところ私を悩ませているバンビの行いで
それが始まったのは12月のこと。
我が家はオットの帰りも遅いので、バンビはもう一人でお風呂に入るようになっているんだけど
(ちゃんと洗えているかは別として)
それが寒い日が続いてからは 1時間くらいの入浴時間になっていたんだよね。

で、PWSの人はお風呂で溺死してしまうことが過去数例あるって聞いているので
気になって途中様子を覗いたら...
洗い場に何やら物体が

本人曰く、”おならがしたくなって、したら出ちゃった...”って。
まぁねー、そりゃそういうこともあるかもしれないし、仕方ないなぁと思って
その時は怒らずにいた。


でも、それが次の日も続いた。
本人 またやってしまったと思って、何とかしようとしたせいなのか
この時は浴槽のお湯も少し汚れていたし
2回目なので「何でトイレでしないの?」と普通に叱った。
”もうしません。”と約束したバンビ。

そして3日目。
やっぱり長風呂なので様子を覗いたら、モノはないけど何か臭う...
で、洗面所に置いてあるゴミ箱の中にティッシュにくるまれたう○ちを発見。
また叱られる と思って、隠したんだろう。すぐバレるのに。
約束したのに破ったこと、しかもそれを隠そうとしたことに腹が立ち
しかも夕飯前の忙しい時間に再度風呂掃除をすることにイラ立って、今度はキツく叱った。
「お風呂でう○ちはしません。」と誓約書を書かせて、洗面所の扉に張りもした。


それからは、お風呂に入る前に「トイレに行きなさい。」と必ず声かけしてきた。
でも”途中で出そうになる”と言うので、我慢できないなら途中でもトイレでするように言った。

そしたら、間に合わなかったのだろう... 便器のフタにう○ちが付いてたり
タオルに付いてたり
そんなことが1月にかけて、頻繁に起こった。
その都度「もう絶対にしません。約束します。」と言うバンビだったけど、約束はするそばから破られた。
いくらわが子でもこう度重なると頭に来るし、怒っても仕方ないことに怒ってしまう自分もイヤでたまらず
もうほんと私は”う○ちノイローゼ”になりそうだった。


何でこんなことするんだろう?
赤ちゃんならともかく、もう10歳なのに...
そりゃ元々腸が敏感なところがあるし、腹圧も弱いせいか日に何度ももよおすし、1回のトイレ時間が長い。
でも、いままではこんなことはなかったのに...。
寒くて長く湯船に浸かるようになってからなのかなぁ。

本人も、それがいけないことだとはわかっているのに、クセみたいになっていてやめられない。
どうしたらいいのか、本当にぜんぜんわからなかった。

学校の連絡帳にも書いたけど、先生からは何の反応もナシ。(読み飛ばされたのかもしれない)
他にこんなこと 恥ずかしくて言えないし...。
(って、ブログに書いてますが)


思い悩んでいた時にSTがあって、言語療法には何の関係もないけど思い切って先生に相談してみた。
そしたら「まぁ、大人でもそういうことあるみたいですからねぇ。」と言われた。
そう言えば、そんなことテレビで言ってた芸人さんがいたっけ。

「本人もそれがいけないことだとわかってるなら、あまり追いつめては逆効果ですよね。」とも。
そう、私自身もわかってることなんだよねー。
でもそれを誰か別の人の言葉で言われると、改めて冷静に受け止めることができる気がした。
「冬、寒くなってからのことなら、暖かくなったら治まるかもしれないですよ。」という言葉に救いが見えるようにも思えた。

そのSTの後も、未遂?っぽいことはあったりしたのだけど
私も入浴前に必ず「トイレ行ってスッキリしといたらぁ?」みたいに軽いカンジで排便を促すようにすると
バンビも「はいはーい。」みたいなノリでちゃんと用を足すようになったんだよね。
これで問題が解決の方向に向かってくれたらなー と今は思っているところ。


親も煮詰まる時があって、自分だけではすぐに解決できない時があって
そんな時話を聞いてくれて、冷静に(できたら的確な)アドバイスをくれる人がいると
とても心強い気がする。
てか、年齢が上がるに連れ、そういう存在って絶対に必要になってくるように思える。
親のカウンセリングって大事だと思うんだよね。
ピアカウンセリングでもいいんだけど、できたら経験豊富な専門家だとなおありがたい。
子どもが小さいうちからそういう人を確保することを心がけておくといいかもなー と思った次第。

メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp
コメント (3)
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