バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

映画「海洋天堂」

2011年07月11日 | お気に入り&おすすめ
「海洋天堂」(天堂=天国 の意味のようです。)を観てきました。
オフィシャルサイトはこちら→「海洋天堂」

早くに妻に先立たれ、男手一つで自閉症の息子を育ててきた水族館勤務の父親。
末期ガンで余名3ヶ月と宣告され、息子の行く末を案じ海に飛び込んで心中を図る。
でも、泳ぎが得意な息子がロープを解き、二人は助かってしまう。

父親は 21歳になる息子の受け入れ先を必死に探し、苦労の末に伝を頼って何とか受け入れてくれる施設を見つけたんだけど
いきなり施設に入れられた息子はパニックを起こしてしまう。
そこで、父は施設に一緒に泊り込み、残された時間で息子に1つ1つ生きる術を教えていく。

そして、最後にもう1つ、親亡き後も息子が寂しい想いをしないように”あること”を伝えようとする。



いやー、もうほんとにボロ泣きでした。
昨日、先輩ママさんの話を聞いただけにねー。リアルで。


やっぱりね、生きる術を伝えるのは早くからやっとかないと。
成人しても自分でシャツも脱げないなんて。
(機能的にできないのなら仕方がないけど、この子の場合は明らかに経験を積んでないだけで。
 毎回脱がして上げる父親とのシーンは微笑ましくもあるんだけどね。)

それでも残された短い日々で、父親は 
ゆでたまごの作り方、道路の横断の仕方、バスの乗り降りとか掃除のやり方とか
細かいことを必死で、根気強く繰り返し 教えていくんだけどね。

中国のバスは車掌さんが乗車してドアを開閉するらしく
父親が家で帽子を被って車掌役になり、息子と降車の練習をするところなんて
ほんと泣ける。

エンドロールで「平凡にして偉大なるすべての父と母に捧げる」って出るんだけど
まさに、このお父さんはとても平凡だけど偉大な父親で
息子の幸せを願い、最後の日々を見事に生ききったんだなー と思えて、胸が熱くなった。


あとねー
親が子どもに向き合って必死に生きていれば、助けてくれる人はいるんだなー って。
そういう周りの人との関わりなんかもまた心に響いたなぁ。

最後に 父親が亡くなっても、息子・大福(ターフー)はきっと寂しくない、幸せに生きるだろうと思えて終わるんだよね。涙・涙。


私は元々香港映画が好きで、一時期(って相当昔だけどね)ハマっていて。
撮影が懐かしの?クリストファー・ドイルということで、映像も美しいんだけど
音楽も”いいなぁ”と思っていたら、久石譲さんでした。

いままで正直アクションスターのジェット・リーには あんまり興味なかったけど
今回ノーアクションのリーさんは素晴らしいです。(しかもノーギャラなんだとか)


子どもの”障害”が大きな要素ではあるけど、テーマはむしろ障害関係なく ”子に示す親の生き方”みたいなところなのかもしれない。
単館上映だけど、ぜひぜひお薦めしたい映画です。

メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 先輩ママの話 | トップ | プーさんの眉毛 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お気に入り&おすすめ」カテゴリの最新記事