ちょっと待って!

見たこと聞いたこと、すんなり納得できません。あ、それ、ちょっと待って。ヘンじゃありません?  ヘンです。

ラジオの時代

2017-09-01 00:48:29 | Weblog
 私の小さいころは、テレビなんて無かった。ラジオだけ。茶の間の高ーい棚の上にある大きな食パン型のラジオが一日中鳴りっぱなしだった。落語や朗読やNHKフィルハーモニー交響楽の演奏や
浪曲、なんでもかんでも鳴っているのを聴いていた。夕方になると紙芝居屋のおじさんが二人、かち合わないように自転車で回って来て、面白い紙芝居を見せてくれた。
 継子いじめの話とか「黄金バット」とか「ふくちゃん」とか「ポンチ」とかが連続もので、おじさんが来るのを待ちかねていた。「ウッカッカッ」と笑う黄金バットより「うはははは」と笑う黄
金バットの方が好きだった。本が好きで、母が買ってくれる講談社の絵本も、父が買って来てくれる分厚くて重い「修養全集」も、12歳違いの叔父が読んでいる「巌窟王」や「ルパン全集」や「講
談本----水戸黄門 霧隠才三 岩見重太郎 柳川庄一 山中鹿之助----などなど」も、父が読んでいる「太閤記」や「お洒落狂女」も、姉が読むイソップやアンデルセンや西条八十や南洋一郎や、
あるものを片っ端しから読んでいた。その頃の本は、漢字にみんなルビが振ってあったから、小学校3年生でも苦労なく読めて字が覚えられた。
 若いころ(子供が6歳の時)オリンピックを機にテレビを買って、「少年ジェット」「鉄腕アトム」「エイトマン」「鉄人28号」「歌謡番組」などを見ていた。その頃の「銭形平次」は子供も好
きで、長谷川一夫だった。